研究等業績 - その他 - 羽渕 友則
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羽渕 友則
Japanese Journal of Endourology ( 日本泌尿器内視鏡学会 ) 32 ( 1 ) 51 - 56 2019年
<p> 泌尿器腹腔鏡技術認定制度における審査では, 現在, 腎摘除術, 副腎摘除術および腎盂形成術の無編集ビデオにおいて行うこととし, そのビデオ審査項目を決定している. そのビデオ審査は減点方式で採点し, ブラインド方式で, 先ず2名の審査員が審査し, 2名とも合格であれば基本的に技術認定を取得, 2名の委員の審査結果が異なるときや両名とも不合格判定の場合には, 第3の委員がさらに審査し, 最終的には複数の審査員からなる審査委員会によって最終判定される. ビデオ審査項目やビデオ採点方法は, 毎年, 日本泌尿器科学会総会, ならびに日本泌尿器内視鏡学会総会等の期間中に開催される技術認定審査委員会において, 審査時に問題となった点について討議し, 修正を加えてきた. ビデオ審査項目と基準は【共通項目】と【腎摘除術】【副腎摘除術】【腎盂形成術】の各論に分かれ, 詳細な基準が設けられているが, これらは腹腔鏡手術の安全性を第一に考えられたものであり, その背景には医療安全 (patient safety) の精神があることを理解していただきたい<sup>1)</sup>.</p>
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松田 公志, 寺地 敏郎, 金山 博臣, 羽渕 友則
Japanese Journal of Endourology ( 日本泌尿器内視鏡学会 ) 32 ( 1 ) 45 - 50 2019年
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神田 壮平, 井上 高光, 沼倉 一幸, 齋藤 満, 成田 伸太郎, 羽渕 友則
Japanese Journal of Endourology ( 日本泌尿器内視鏡学会 ) 32 ( 1 ) 21 - 24 2019年
<p> 独立した腹腔鏡手術の術者となるためには, 術前決定事項として, アプローチ (経腹膜か経後腹膜か), ポートの留置部位, デバイス選択, などを自ら判断, 決定できることに加え, 術中はさらに解剖学的な理解と判断, 剥離, 止血, 脈管処理等を安全に実行する技術が要求される. 腹腔鏡技術向上のため筆者は, ①ドライボックスを用いた反復練習, ②指導医の手術を真似る, ③自らの手術を振り返る, ④他施設の手術を見る, という4項目を実践した. 一方, 教わる立場から, 教える側には①指導医間の指導内容の統一, ②手技の言語化, ③自ら判断し実践させる, という3項目が重要であると考える. 一度, 自分の型を身につけ手術を完遂できるようになると, 自分の型以外にも型があることに気づき, 型の違いを知ることで理解はさらに深まる.</p>
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ロボット支援手術の新術式への拡大(骨盤臓器脱・膵臓癌・下咽頭癌・腎盂尿管移行部狭窄・その他) 重複腎盂尿管をともなう腎盂尿管移行部狭窄症に対するロボット支援腹腔鏡下腎盂形成術
沼倉 一幸, 奈良 健平, 神田 壮平, 成田 伸太郎, 井上 高光, 羽渕 友則
日本内視鏡外科学会雑誌 ( (一社)日本内視鏡外科学会 ) 23 ( 7 ) WS18 - 4 2018年12月
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ロボット支援根治的膀胱全摘除術の新展開 ロボット支援膀胱全摘における拡大リンパ節郭清の意義、方法と成績
羽渕 友則, 井上 高光, 成田 伸太郎, 斎藤 満
日本内視鏡外科学会雑誌 ( (一社)日本内視鏡外科学会 ) 23 ( 7 ) PD10 - 2 2018年12月
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内視鏡外科診療ガイドライン(泌尿器科領域)の作成状況
三股 浩光, 羽渕 友則, 市川 智彦, 藤澤 正人, 那須 保友, 岩村 正嗣, 武中 篤, 木下 秀文, 河内 明宏, 高橋 悟, 原 勲, 田中 正利, 松田 公志, 金山 博臣, 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡手術ガイドライン作成委員会
日本内視鏡外科学会雑誌 ( (一社)日本内視鏡外科学会 ) 23 ( 7 ) SPS6 - 13 2018年12月
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泌尿器科領域におけるReduced Port Surgeryの現状と将来展望 秋田大学におけるLESS+1トロカードナー腎採取術の現況と今後の展望
井上 高光, 奈良 健平, 齋藤 満, 神田 壮平, 千葉 修治, 沼倉 一幸, 成田 伸太郎, 佐藤 滋, 羽渕 友則
日本内視鏡外科学会雑誌 ( (一社)日本内視鏡外科学会 ) 23 ( 7 ) WS16 - 7 2018年12月
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秋田大学のLESSドナー腎採取術におけるレシピエント長期移植腎機能の検討
奈良 健平, 成田 伸太郎, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 井上 高光, 羽渕 友則
日本内視鏡外科学会雑誌 ( (一社)日本内視鏡外科学会 ) 23 ( 7 ) OS46 - 2 2018年12月
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5-アミノレブリン酸による光力学診断(ALA-PDD)を併用したTURBTの初期検討
中島 志織, 井上 高光, 奈良 健平, 千葉 修治, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 齋藤 満, 成田 伸太郎, 羽渕 友則
日本泌尿器内視鏡学会総会 ( (一社)日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 ) 32回 O - 5 2018年11月
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70歳以上の高齢患者におけるロボット支援膀胱全摘除術の有用性 後ろ向き全国調査
岩本 秀人, 森實 修一, 古家 琢也, 白木 良一, 川喜田 睦司, 権藤 立男, 松本 和将, 羽渕 友則, 武中 篤, 金山 博臣
日本泌尿器内視鏡学会総会 ( (一社)日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 ) 32回 O - 3 2018年11月
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小林 瑞貴, 沼倉 一幸, 奈良 健平, 神田 壮平, 齋藤 満, 成田 伸太郎, 井上 高光, 黄 明国, 佐藤 滋, 羽渕 友則
日本老年泌尿器科学会誌 ( 日本老年泌尿器科学会 ) 31 50 - 50 2018年11月
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〜Precision Endourologyを語る〜理想的なドナー腎摘除とは?〜経腹vs経後腹膜、多孔式vs単孔式、Pureラパロvsハンドアシスト〜 生体反応性、質問票調査結果から考える理想的なドナー腎摘除術とは?
齋藤 満, 井上 高光, 成田 伸太郎, 沼倉 一幸, 神田 壮平, 千葉 修治, 奈良 健平, 佐藤 滋, 羽渕 友則
日本泌尿器内視鏡学会総会 ( (一社)日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 ) 32回 MSY - 2 2018年11月
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〜エキスパートのResilienceを学ぶ〜高難度症例の腹腔鏡下腎摘除をResilience能力で対応する 大きな腎腫瘍に対する腹腔鏡下腎摘除術
神田 壮平, 井上 高光, 成田 伸太郎, 羽渕 友則
日本泌尿器内視鏡学会総会 ( (一社)日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 ) 32回 VWS - 1 2018年11月
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ロボット支援腹腔下腎部分切除術における腎実質切除量と術後腎機能に関する検討
神田 壮平, 井上 高光, 中島 志織, 奈良 健平, 千葉 修治, 沼倉 一幸, 齋藤 満, 成田 伸太郎, 羽渕 友則
日本泌尿器内視鏡学会総会 ( (一社)日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 ) 32回 O - 3 2018年11月
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ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術後の急性腎障害に関する検討
佐藤 博美, 成田 伸太郎, 斎藤 満, 奈良 健平, 神田 壮平, 千葉 修治, 沼倉 一幸, 井上 高光, 佐藤 滋, 羽渕 友則
日本泌尿器内視鏡学会総会 ( (一社)日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 ) 32回 P - 10 2018年11月
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ロボット支援膀胱全摘術におけるテンプレートに従った拡大リンパ節郭清術
井上 高光, 奈良 健平, 千葉 修治, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 齋藤 満, 成田 伸太郎, 羽渕 友則
日本泌尿器内視鏡学会総会 ( (一社)日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 ) 32回 AV - 6 2018年11月
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医療安全上、必要となる基本手技のマニュアル作成について
羽渕 友則, 後藤 百万, 田邉 一成, 佐藤 信, 山口 雷藏, 加藤 真史
日本泌尿器科学会雑誌 ( (一社)日本泌尿器科学会 ) 109 ( Suppl. ) S12 - S15 2018年11月
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大動脈炎症候群による機能的単腎の腎動脈狭窄に対し自家腎移植を施行した1例
蘇武 竜太, 齋藤 満, 久保 恭平, 小林 瑞貴, 山本 竜平, 本間 直子, 奈良 健平, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 鶴田 大, 成田 伸太郎, 井上 高光, 佐藤 滋, 羽渕 友則
秋田腎不全研究会誌 ( 秋田腎不全研究会 ) 21 102 - 108 2018年11月
症例は52歳女性で、12歳時に大動脈炎症候群と診断され、以後、当院腎臓・膠原病内科でプレドニゾロン投与での外来治療を受けていたが、数年前のCTで右腎動脈狭窄および左腎の著明な萎縮を指摘され、腎機能フォローのため当科紹介となった。画像所見では腹部大動脈に高度な石灰化を認め、左腎は菲薄化していた。機能的単腎状態であったが右腎機能および右腎血流は保たれており、外来で経過観察を行っていたが、ERPFが低下傾向で血漿レニン活性および血漿アルドステロン濃度の上昇を認め、収縮期血圧も200mmHg台を超えコントロール不良となったため、治療介入の方針となった。腹部大動脈の石灰化が高度で右腎動脈との再吻合可能な部分がなく、腹部大動脈分枝とのバイパスもリスクが高かったため、右腸骨窩への自家腎移植術を行った。術後経過は良好で透析療法の必要なく術後11日目に退院した。血清Cre値は速やかに低下し、術後半年以上経過した現在も1.0〜1.2mg/dLで推移している。ERPFも172mL/minまで改善し、血漿レニン活性、血漿アルドステロン値も正常化し、アンジオテンシンII受容体拮抗薬等の内服で収縮期血圧は140mmHg程度と安定している。
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抗体関連型拒絶反応及びTリンパ球細胞性拒絶反応を伴ったplasma cell-rich acute rejectionの1例
山本 竜平, 齋藤 満, 奈良 健平, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 鶴田 大, 成田 伸太郎, 井上 高光, 佐藤 滋, 羽渕 友則
秋田腎不全研究会誌 ( 秋田腎不全研究会 ) 21 119 - 125 2018年11月
症例は40歳女性で、15歳時に全身性エリテマトーデスを発症し、28歳時にループス腎炎による慢性腎不全のため腹膜透析導入となった。その後、血液透析を経て34歳時に母親をドナーとする血液型適合生体腎移植術を施行した。術後、維持免疫抑制はタクロリムス(TAC)、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、プレドニゾロン(PSL)の3剤を併用して行った。移植2ヵ月後にサイトメガロウイルス(CMV)感染症を発症し、MMFを減量して維持していたが、移植後5年経過時に帯状疱疹による右下肢運動・感覚障害が出現したためMMFを中止し、感染症がコントロールできた後もMMFは再開せずにTACとPSLのみで維持免疫抑制とした。移植後6年目に入り、血清Crの急激な上昇を認めたため、エピソード移植腎生検を施行した。エピソード移植腎生検1回目の所見より、抗体関連型拒絶反応およびTリンパ球細胞性拒絶反応を伴ったPlasma cell-rich acute rejectionと診断した。治療としてステロイドパルス療法+血漿交換療法+low doseガンマグロブリンを行い、ステロイド治療抵抗性拒絶反応として抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリンを追加投与した。ボルテゾミブの使用も検討したが2回目のエピソード移植腎生検の病理所見で形質細胞浸潤が減少していたため投与を行わなかった。その後、一時TAC、MMFの中止を余儀なくされたものの最終的にはバルガンシクロビル投与でCMV感染のコンロールが可能となった。現在、TACおよびMMFは再開しており、エベロリムス、PSLの4剤併用療法を行っている。
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服薬アドヒアランス不良となった思春期の腎移植患児への関わり
川端 遥香, 伊藤 歩, 京野 真子, 佐藤 佐智子, 齋藤 満, 佐藤 滋, 羽渕 友則
秋田腎不全研究会誌 ( 秋田腎不全研究会 ) 21 59 - 63 2018年11月
症例は14歳男児で、逆流性腎症を原疾患とする慢性腎不全に対し、母親をドナーとする血液型適合先行的生体腎移植を施行した。移植1ヵ月後の定期腎生検でT細胞性拒絶反応がみられ、メチルプレドニゾロン250mgを3日間投与するステロイドセミパルス療法を施行した。腎移植3ヵ月後の外来受診時、タクロリムスの血中濃度が異常低値であり、服薬アドヒアランスが不良になっている可能性が高いと考えられたため、指導目的に教育入院となった。服用アドヒアランス向上を図るため、患者・家族への指導、多職種との連携・関係者(養護教諭、児童、教師等)への指導を行った。また、患者の移植に対するネガティブな意識が服薬アドヒアランスを悪化させる要因となりえると考え、臨床心理士とのカウンセリングを開始した。タクロリムスの血中濃度は、カウンセリングの回を重ねるごとに徐々に安定し、目標血中濃度から大幅に逸脱した値がみられることは少なくなった。腎移植後1年経過時点での定期腎生検では拒絶反応は見られず、現在も移植腎機能、全身状態とも良好な状態を維持している。