研究等業績 - その他 - 羽渕 友則
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分子標的薬時代の有転移腎癌の予後-みちのくデータベース703症例の解析
内藤 整, 沼倉 一幸, 畠山 真吾, 胡口 智之, 小島 崇宏, 川崎 芳英, 安達 尚宣, 加藤 廉平, 神鳥 周也, 川村 貞文, 伊藤 明宏, 小島 祥敬, 大山 力, 羽渕 友則, 土谷 順彦
日本癌治療学会学術集会抄録集 ( (一社)日本癌治療学会 ) 58回 O34 - 5 2020年10月
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石田 雅宣, 井上 高光, 小泉 淳, 山本 竜平, 奈良 健平, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 齋藤 満, 成田 伸太郎, 佐藤 滋, 羽渕 友則
泌尿器科紀要 ( 泌尿器科紀要刊行会 ) 66 ( 10 ) 351 - 355 2020年10月
49歳男性。肝血管腫の経過観察中に前立腺肥大を指摘された。経直腸前立腺生検、CT、MRI各所見より、精嚢原発悪性腫瘍、前立腺癌cT1cN0M0と診断された。嚢胞状悪性腫瘍の破裂と腹腔内播種の危険性、前立腺癌合併のため、精嚢腫瘍の生検を行わずに開放前立腺精嚢腫瘍摘出術で一塊に摘出した。病理学的所見より、前立腺癌は中分化型pT2cN0、精嚢腫瘍は精嚢cystadenomaと診断された。術後12日目に退院し、術後5年6ヵ月現在、再発はない。
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去勢感受性転移性前立腺癌のリスクに基づいたupfrontドセタキセルの多施設前向き試験
成田 伸太郎, 武藤 弓奈, 畠山 真吾, 米田 真也, 千葉 修治, 本間 直子, 五十嵐 龍馬, 石田 俊哉, 堀川 洋平, 熊澤 光明, 鈴木 丈博, 大山 力, 羽渕 友則
日本癌治療学会学術集会抄録集 ( (一社)日本癌治療学会 ) 58回 P - 382 2020年10月
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夫婦間生体腎移植後、生活背景の変化した患者への心理的支援の検討
相庭 結花, 伊藤 歩, 瀬田川 美香, 立原 恵里子, 山本 竜平, 藤山 信弘, 羽渕 友則, 佐藤 滋
移植 ( (一社)日本移植学会 ) 55 ( 総会臨時 ) 375 - 375 2020年10月
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抗CMV-IgG抗体陰性レシピエントの検討
提箸 隆一郎, 齋藤 満, 山本 竜平, 小泉 淳, 奈良 健平, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 井上 高光, 成田 伸太郎, 羽渕 友則, 藤山 信弘, 佐藤 滋
秋田腎不全研究会誌 ( 秋田腎不全研究会 ) 23 97 - 101 2020年10月
当院で腎移植術を行ったドナーがサイトメガロウイルス(CMV)既感染・レシピエントが未感染(CMV D+/R-)症例において、ガンシクロビルとバルガンシクロビルの投与方法別の臨床結果について検討した。生体腎移植術を施行した症例のうち、CMV D+/R-の組み合わせであった31組を早期投与群24例と予防投与群7例に分けた。移植後1年以内にCMV感染を認めた症例は早期投与群で21例(87.5%)、予防投与群で4例(57.1%)であり有意差を認めなかったが、初感染までの期間は早期投与群と比較して予防投与群の方が有意に延長していた。抗ウイルス薬の投与期間の中央値は早期投与群で134日間、予防投与群で214日間であり2群間で有意差を認めなかった。また、抗ウイルス薬投与によるgrade 3以上の有害事象は早期投与群で4例(16%)、予防治療群で3例(42%)に白血球減少を認めたが有意差を認めなかった。早期投与群の方が重症なCMV感染症の発症が多い傾向を認め、予防投与法の方が有用と考えられた。
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抗血液型抗体価のリバウンド現象と急性抗体関連型拒絶反応との関連性
山本 竜平, 齋藤 満, 齋藤 拓郎, 提箸 隆一郎, 嘉島 相輝, 小泉 淳, 奈良 健平, 沼倉 一幸, 成田 伸太郎, 佐藤 滋, 羽渕 友則
移植 ( (一社)日本移植学会 ) 55 ( 総会臨時 ) 309 - 309 2020年10月
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日本人の進行性前立腺癌患者におけるレアバリアントの解析
木村 博子, 水野 桂, 成田 伸太郎, 塩田 真己, 藤本 直浩, 寺田 直樹, 後藤 崇之, 小林 恭, 賀本 敏行, 江藤 正俊, 羽渕 友則, 中川 英刀, 小川 修, 赤松 秀輔
日本癌学会総会記事 ( (一社)日本癌学会 ) 79回 PJ7 - 3 2020年10月
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泌尿器癌に対する抗PD-1抗体の治療効果とgermline HLA statusの関連検討
高橋 修平, 成田 伸太郎, 藤山 信弘, 嘉島 相輝, 山本 竜平, 小泉 淳, 奈良 健平, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 齋藤 満, 井上 高光, 佐藤 滋, 羽渕 友則
日本癌治療学会学術集会抄録集 ( (一社)日本癌治療学会 ) 58回 P - 341 2020年10月
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秋田市中通総合病院におけるMRI/US融合画像ガイド下前立腺生検の初期経験
高橋 誠, 鈴木 敏文, 小泉 淳, 成田 伸太郎, 羽渕 友則
日本癌治療学会学術集会抄録集 ( (一社)日本癌治療学会 ) 58回 O43 - 3 2020年10月
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腎癌に対する後腹膜鏡下腎摘除術後の早期に腹膜透析を再開した1例
奈良 健平, 中村 岳, 菊池 茜恵, 小泉 淳, 山本 竜平, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 齋藤 満, 成田 伸太郎, 井上 高光, 佐々木 隆聖, 佐藤 滋, 羽渕 友則
秋田腎不全研究会誌 ( 秋田腎不全研究会 ) 23 92 - 96 2020年10月
症例は55歳女性で、46歳時に糖尿病性腎症による慢性腎不全で血液透析、51歳時に連続携行式腹膜透析(CAPD)導入となった。今回、腹部単純CT検査で左腎に腫瘍性病変を認め、腎癌が疑われたため当科へ紹介となった。CT検査所見から左腎細胞癌cT1aN0M0と診断した。術後の腹膜透析(PD)継続を考慮し、後腹膜鏡下左腎摘除術の予定とした。CAPDは1日4回のバッグ交換を行っており、入院後も同様に継続した。術後の経過は良好で、術翌日の朝から水分摂取を再開、夕方から食事を再開した。また、術後3日目からPDを再開し、初回の注入はミッドペリック135腹膜透析液1.0Lを注入し腹腔洗浄を行い、透析液の注入・排液の速度および性状に異常がないことを確認した。PDの除水量の中央値は術前1168mL/日、術後1280mL/日と術前後で変化を認めなかった。術後2ヵ月の当科受診時は創部の状態は良好であり、CAPDも術前と同様に継続している。
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腎移植後のメタボ予防への取り組み 効果的な患者指導の再構築に向けて
小原 風花, 佐藤 未菜弥, 大張 千里, 山本 竜平, 佐藤 滋, 羽渕 友則
秋田腎不全研究会誌 ( 秋田腎不全研究会 ) 23 57 - 63 2020年10月
メタボリックシンドローム(メタボ)指導改訂前後での腎移植患者のメタボの現状を比較し、より効果的なメタボ指導方法について検討した。2012〜2017年に腎移植を受けた患者97名(改訂前53名、改訂後44名)と対象患者に関わっていた看護師16名を対象とした。退院時BMI 20〜25kg/m2の患者群はメタボ指導改訂前後ともに体重は増加傾向にあったが、改訂後は目標体重から逸脱する症例が少ない傾向にあった。一方、退院時BMI 25kg/m2以上の患者群ではメタボ指導改訂後もBMIは右肩あがりに上昇している患者が多かった。看護師を対象とした調査では、退院パンフレットの指導内容14項目のなかで優先度が一番高いと答えた項目は「拒絶反応」と「免疫抑制薬」であった。「メタボ」はそれらに次ぐ結果であり、優先度が高くなっていた。メタボ指導改訂によるメタボ予防は一定の効果を認めている可能性が示唆された。
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腎移植患者におけるエベロリムス投与後の脂質異常症発現の機序解明
加賀谷 英彰, 赤嶺 由美子, 佐藤 汐莉, 齊藤 満, 沼倉 一幸, 羽渕 友則, 佐藤 滋, 三浦 昌朋
移植 ( (一社)日本移植学会 ) 55 ( 総会臨時 ) 369 - 369 2020年10月
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腎移植患者の血漿交換における有害事象とその対策
煤賀 新, 吉田 陽平, 加藤 美沙枝, 伊藤 由乃, 小林 浩悦, 齋藤 満, 成田 伸太郎, 羽渕 友則, 佐藤 滋
秋田腎不全研究会誌 ( 秋田腎不全研究会 ) 23 31 - 35 2020年10月
腎移植患者の血漿交換(PE)における有害事象(AE)対策としての予防治療の効果を検証した。腎移植前に新鮮凍結血漿を用いてPEを施行した免疫学的にリスクの高い腎移植患者58例を、予防治療群29例と無治療群29例に分類した。全AEの発現率を比較すると、無治療群で91.9%、予防治療群で88.7%と有意差はみられなかった。しかし、AEを個別にみていくと、そう痒感・膨隆疹の発生率は無治療群で83.8%、予防治療群で59.7%と後者でAE発現率が有意に低下していた。しびれ、血圧低下、悪寒、嘔気・嘔吐、咳嗽、呼吸苦、その他のAE発現率は両群間で有意差はみられなかった。ジフェンヒドラミン塩酸塩内服によるそう痒感・膨隆疹の予防治療効果については、予防治療群の方が軽い治療で済む傾向にあった。一方、グルコン酸カルシウムの持続静注投与によるしびれの予防治療効果については、明らかな予防治療の効果はみられなかった。AEの発症および重症化予防にはさらなる工夫が必要と考えられた。
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腎移植患者の血漿交換療法における有害事象とその予防治療効果の検討
煤賀 新, 小林 浩悦, 齋藤 満, 成田 伸太郎, 佐藤 滋, 羽渕 友則
日本透析医学会雑誌 ( (一社)日本透析医学会 ) 53 ( Suppl.1 ) 832 - 832 2020年10月
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齋藤 満, 藤山 信弘, 提箸 隆一郎, 齋藤 拓郎, 嘉島 相輝, 山本 竜平, 奈良 健平, 沼倉 一幸, 成田 伸太郎, 佐藤 滋, 羽渕 友則
移植 ( (一社)日本移植学会 ) 55 ( 総会臨時 ) 255 - 255 2020年10月
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転移性腎細胞癌の一次治療におけるニボルマブ・イピリムマブ併用療法とTKIの比較検討
細越 正吾, 畠山 真吾, 沼倉 一幸, 田中 壽和, 及川 真亮, 野呂 大輔, 成田 伸太郎, 井上 高光, 米山 高弘, 伊藤 弘之, 西村 祥二, 川口 俊明, 橋本 安弘, 羽渕 友則, 大山 力
日本癌治療学会学術集会抄録集 ( (一社)日本癌治療学会 ) 58回 P - 289 2020年10月
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2種の免疫応答性マウスモデルにおける特定の脂肪食が前立腺癌発症・進展に及ぼす影響
佐藤 博美, 成田 伸太郎, 山本 竜平, 小泉 淳, 奈良 健平, 神田 壮平, 沼倉 一幸, 齋藤 満, 井上 高光, 佐藤 滋, 吉岡 年明, 羽渕 友則
日本癌学会総会記事 ( (一社)日本癌学会 ) 79回 PJ14 - 2 2020年10月
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Matsumoto H.
International Journal of Urology ( International Journal of Urology ) 27 ( 9 ) 702 - 709 2020年09月
OBJECTIVES: Despite just a 4-year interval from the last version (2015) of the Clinical Practice Guidelines for Bladder Cancer, several dramatic paradigm shifts have occurred in the latest clinical practice regarding both the diagnosis and treatment of bladder cancer. Herein, we updated the 2019 version of the Clinical Practice Guidelines for Bladder Cancer under the instruction of the Japanese Urological Association. METHODS: We previously reported in a revision working position paper for Clinical Practice Guidelines for Bladder Cancer 2019 edition and described the methods of revision detail. RESULTS: The major points of change in the 2019 version are presented and explanations are given as follows: (i) introduction of the new reference assessment system; (ii) modification of the risk classification for non-muscle-invasive bladder cancer; (iii) addition of clinical questions for the new tumor-visible techniques in non-muscle-invasive bladder cancer; (iv) inclusion of minimally invasive surgeries for muscle-invasive bladder cancer and immune checkpoint inhibitors for locally advanced/metastatic muscle-invasive bladder cancer; (v) overview chapter of the histological variant of urothelial cancer and rare cancers of the bladder; and (vi) recommendation of follow up in non-muscle-invasive bladder cancer and muscle-invasive bladder cancer. CONCLUSIONS: Guidelines should be updated based on the current evidence and updates carried out without delay. The hope is that this guidelines will be assessed by many urologists and will be the cornerstone for the next revision.
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ADVANCED TERTIARY LYMPHOID TISSUES IN PROTOCOL BIOPSIES PREDICT PROGRESSIVE GRAFT DYSFUNCTION IN KIDNEY TRANSPLANT RECIPIENTS
Yu Ho Lee, Yuki Sato, Mitsuru Saito, Shingo Fukuma, Atsushi Komatsuda, Nobuhiro Fujiyama, Shigeru Satoh, Tomonori Habuchi, Sang-Ho Lee, Peter Peter, Juergen Floege, Motoko Yanagita
TRANSPLANTATION ( LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS ) 104 ( 9 ) S39 - S39 2020年09月
研究発表要旨(国際会議)
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Inoue T.
Surgical Endoscopy ( Surgical Endoscopy ) 34 ( 8 ) 3424 - 3434 2020年08月
PURPOSE: Laparoendoscopic single-site donor nephrectomy (LESSDN) is a feasible and effective procedure because of its non-invasiveness and better cosmetic outcomes. However, there have been few multi-institutional studies conducted by multiple surgeons on LESSDN. We retrospectively compared the clinical data and outcomes between LESSDN and conventional laparoscopic donor nephrectomy (LDN) at multiple institutes in Japan. MATERIALS AND METHODS: From 2009 to 2015, the clinical data of 223 donors who underwent LESSDN and 151 donors who underwent LDN were collected from 10 institutes. All LESSDNs were performed transperitoneally, whereas LDNs were performed transperitoneally (P-LDN) in 75 patients and retroperitoneally (R-LDN) in 76 patients. RESULTS: In the LESSDN group, the single-incision site was pararectal in 155 (69.5%) patients and umbilical in 65 (29.1%) patients. Multiple surgeons (one to eight per institute) performed the LESSDN. No significant differences were observed between the three groups regarding estimated blood loss and warm ischemic time. The operative time was significantly shorter in the LESSDN group than in the R-LDN group (p = 0.018). No significant differences were observed regarding the rates of blood transfusion, open conversion, visceral injuries, and postoperative complications. Furthermore, no significant differences were observed regarding the dose of analgesic and the rate of delayed graft function. One patient required open conversion due to injury to the renal artery. Selection of LESS procedure was not an independent risk factor for the median serum creatinine level of above 1.27 mg/dL in recipients at 1 year after kidney transplantation. CONCLUSION: The results showed the technical feasibility of LESSDN compared with the standard LDNs in a multi-institutional and multi-surgeon setting. A few observed non-negligible complications and the significantly higher levels of serum creatinine in patients who underwent LESSDN indicate that this procedure should be employed cautiously when performed by surgeons without ample experience in performing LESS procedures.