MISC(査読の無い研究業績) - 三島 和夫
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【行動嗜癖(アディクション)】行動嗜癖と睡眠障害
吉村 道孝, 三島 和夫
日本医師会雑誌 ( (公社)日本医師会 ) 149 ( 6 ) 1030 - 1030 2020年09月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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精神医学に睡眠学はいかに貢献するか
三島 和夫
精神神経学雑誌 ( (公社)日本精神神経学会 ) ( 2020特別号 ) S468 - S468 2020年09月
研究発表要旨(全国大会,その他学術会議) 単著
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三島 和夫
Pharma Medica ( (株)メディカルレビュー社 ) 38 ( 8 ) 47 - 51 2020年08月
総説・解説(学術雑誌) 単著
<文献概要>はじめに 認知症では睡眠-覚醒障害の罹患頻度がきわめて高く,難治性であり大きな介護負担をもたらすため,その対処は医学上の急務となっている。認知症高齢者は自覚症状を陳述できないことが多く,睡眠-覚醒障害は診断および治療が難しい。不眠症,睡眠関連呼吸障害,睡眠関連運動障害,睡眠時随伴症,概日リズム睡眠-覚醒障害など,その内訳はきわめて多岐にわたるほか,午睡によって睡眠恒常性が破綻し,結果的に夜間睡眠の質が低下していることも少なくない。これらの睡眠-覚醒障害の多くは不眠症状を呈するため安易に催眠鎮静薬を投与されることが多いが,効果が乏しい一方,副作用が出現しやすい。そのためリスク・ベネフィット比を勘案しつつ,睡眠衛生指導や時間療法などの非薬物療法などを効果的に取り入れていくことが必要になる。
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三島 和夫
脳と発達 ( (一社)日本小児神経学会 ) 52 ( Suppl. ) S196 - S196 2020年08月
研究発表要旨(全国大会,その他学術会議) 単著
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【不眠症治療を再考する】不眠診療における出口戦略ガイドライン
三島 和夫
クリニシアン ( エーザイ(株) ) 67 ( 7 ) 647 - 655 2020年07月
総説・解説(学術雑誌) 単著
出口戦略とは、疾患が寛解・回復した後に行う減薬や中止、もしくは安全な長期維持療法の選択であり、患者と共同意思決定する作業を指す。不眠診療における出口戦略の欠如が、睡眠薬を用いた薬物療法のアドヒアランスが低い主な要因となっている。出口戦略の指針がないため、患者のみならず医師の治療行動にも迷いが生じている。医師と患者、家族間での共同意思決定が重要であると考えられた。
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肢体不自由、発達障害、重症心身障害を抱える児童での睡眠問題とその対処
三島 和夫
療育 ( (福)日本肢体不自由児協会 ) ( 61 ) 9 - 21 2020年07月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【睡眠薬・抗不安薬を安全に使いこなす、効果的に減薬する】睡眠薬と抗不安薬の処方実態と国内的課題
三島 和夫
睡眠医療 ( (株)ライフ・サイエンス ) 14 ( 2 ) 137 - 144 2020年06月
総説・解説(学術雑誌) 単著
・ベンゾジアゼピン受容体作動薬(睡眠薬、抗不安薬)の適正使用が臨床的問題となって久しい。2012年度以降、過去4回連続で向精神薬の多剤併用および長期処方の制限を目的とした処方料・処方箋料が新設された。向精神薬の適正使用を推進するためには、医療者と患者双方が精神科薬物療法の出口戦略(減薬・中止、もしくは安全で安心な長期維持療法)について積極的に協議し、共同意思決定(shared decision making:SDM)する取り組みが効果的である。・また、ベンゾジアゼピン受容体作動薬の適正使用のためには、精神科医に限らず、一般診療科の医師、薬剤師、その他医療従事者を対象とした幅広い啓発が必要である。(著者抄録)
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【高齢者の睡眠-覚醒障害を正しく診たて安全に治療する】高齢者の睡眠-覚醒障害とその背景要因
三島 和夫
Geriatric Medicine ( (株)ライフ・サイエンス ) 58 ( 5 ) 375 - 379 2020年05月
総説・解説(学術雑誌) 単著
高齢者では不眠(特に中途覚醒、早朝覚醒)や過眠(日中の眠気)が増加する。疼痛やそう痒などの身体症状はもちろん、物音など些細な刺激で覚醒し、睡眠の持続性が低下する。その背景要因は複雑である。深いノンレム睡眠や総睡眠時間が短縮するなど睡眠生理の加齢変化に加え、基礎代謝や精神身体活動の減少のためにそもそも睡眠のニーズが低下しているため睡眠は短く、また浅くなりやすい。さらには、独居や死別などによる孤立や不安など、睡眠の質を低下させる心理社会的ストレスを抱えていることも少なくない。そのため、高齢者の不眠や過眠の治療の目標は「年齢相応の眠り」であり、生理的加齢の部分については「治すのではなく受け止める」ものとして指導する。その上で薬物療法を行う場合でも、心理社会的要因についても目配りする必要がある。(著者抄録)
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【精神科診療のエビデンス-国内外の重要ガイドライン解説】(第12章)睡眠障害 睡眠薬の適正な使用・休薬ガイドライン
高江洲 義和, 三島 和夫
精神医学 ( (株)医学書院 ) 62 ( 5 ) 712 - 718 2020年05月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
<文献概要>ガイドラインのポイント ・慢性不眠症に対する適切な症状評価,治療の要否判定,睡眠衛生指導,薬物療法,非薬物療法,維持治療,休薬を目指した出口戦略についてのアルゴリズムを示した包括的なガイドラインである。・睡眠薬治療は単剤・常用量使用が原則であり,安易な多剤併用療法や長期使用は避けるべきである。・非薬物療法の認知行動療法は単独療法も睡眠薬との併用療法も有効性が示されているため,可能であれば実施を検討することが望ましい。・不眠症状と日中の機能障害が十分に改善した場合は,睡眠薬を継続すべきか,休薬を目指すべきかについては,共同意思決定により決定することが望ましい。
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【評価尺度を再考する】真のエンドポイントを目指した慢性不眠障害の評価 過覚醒評価尺度とその標準化
綾部 直子, 三島 和夫
臨床精神薬理 ( (株)星和書店 ) 23 ( 5 ) 507 - 515 2020年05月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
慢性不眠障害(慢性不眠症)の疾患概念は大きく変遷しつつある。症候や原因論別の分類や治療ではなく、慢性不眠が進行・重症化する際のプロセスが重視されるようになり、その共通した病態基盤の1つとして過覚醒が注目されている。不眠を遷延・悪化させるリスク因子である3P、すなわち素因(Predisposing factors)、増悪因子(Precipitating factors)、遷延因子(Perpetuating factors)により、認知的過覚醒を伴う短期不眠障害から生理的過覚醒を伴う慢性不眠障害に移行し、不眠治療をより困難にさせる。筆者らは、過覚醒を評価する自記式のHyperarousal Scale(以下、HAS)の日本語版を開発し、その有用性を検証した。慢性不眠症患者のHAS得点は健常対照者に比較して有意に高く、また抑うつ度や不眠重症度とも相関する。たとえ治療により不眠症状が見かけ上改善していても、HAS得点は健常レベルまで低下していないことも明らかになった。このことは不眠障害が寛解状態にあっても認知的過覚醒が残存している可能性があり、再発準備状態が持続している危険性を示唆している。したがって、不眠症治療においては不眠症状の有無に基づく重症度評価だけではなく、発症・再発リスクの評価のために過覚醒状態を評価することは、長期転帰を予測する上で有用な指標となり得るかもしれない。(著者抄録)
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【ベンゾジアゼピン受容体作動薬の問題点と適正使用】向精神薬の多剤併用と長期処方に関する診療報酬改定の概要とそれに至った要因
三島 和夫
精神医学 ( (株)医学書院 ) 62 ( 4 ) 365 - 375 2020年04月
総説・解説(学術雑誌) 単著
<文献概要>2012年度から2018年度まで過去4回連続で向精神薬の多剤併用および長期処方の制限を目的とした処方料・処方せん料が新設された。向精神薬の適正使用を推進するためには,保険給付政策による誘導だけではなく,治療者と患者双方が精神科薬物療法の出口戦略(減薬・中止,もしくは安全で安心な長期維持療法)について積極的に協議し,共同意思決定(shared decision making:SDM)する取り組みが鍵となる。また,ベンゾジアゼピン受容体作動薬(睡眠薬,抗不安薬)に関しては,精神科医,心療内科医のみならず,これらの薬剤の過半数を処方している一般診療科の医師のほか,薬剤師,その他医療従事者の啓発が重要となる。
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治療法の再整理とアップデートのために 専門家による私の治療 ナルコレプシー
大森 佑貴, 三島 和夫
日本医事新報 ( (株)日本医事新報社 ) ( 5009 ) 52 - 53 2020年04月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【将来の認知症医療を見据えて-診断・治療・社会的問題を問い直す-】治療BPSD治療を問う 新たな視点を交えて考える 認知症の睡眠障害を昼夜の視点から診立てる
三島 和夫
老年精神医学雑誌 ( (株)ワールドプランニング ) 31 ( 増刊I ) 94 - 100 2020年02月 [依頼有り]
総説・解説(学術雑誌) 未設定
人口の高齢化とともに認知症の患者数は増加の一途をたどっている。認知症を有する高齢者では睡眠-覚醒障害と随伴する精神行動障害の頻度がきわめて高く、難治性であり大きな介護負担をもたらすため、その対処は医学上の急務となっている。認知症の睡眠-覚醒障害は診断および治療がむずかしい。不眠症、睡眠関連呼吸障害、睡眠関連運動障害、睡眠時随伴症、概日リズム睡眠-覚醒障害など、その内訳はきわめて多岐にわたるほか、午睡によって睡眠恒常性が破綻して、結果的に夜間睡眠の質が低下していることも少なくない。その診断には昼夜の視点から症状を診立てる必要がある。これらの睡眠-覚醒障害の多くは不眠症状を呈するため安易に催眠鎮静系薬物を投与されることが多いが、効果が乏しい一方、副作用が出現しやすい。そのためリスク・ベネフィット比を勘案しつつ、睡眠衛生指導や時間療法などの非薬物療法などを効果的に取り入れていくことが必要になる。(著者抄録)
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【睡眠の制御と機能】非24時間睡眠 覚醒リズム障害の臨床と病態生理
三島 和夫
生体の科学 ( (公財)金原一郎記念医学医療振興財団 ) 71 ( 1 ) 54 - 58 2020年02月 [依頼有り]
総説・解説(学術雑誌) 未設定
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現代の不眠と睡眠薬の適正使用 現代の不眠と睡眠薬の適正使用 総論
三島 和夫
臨床薬理 ( (一社)日本臨床薬理学会 ) 50 ( Suppl. ) S205 - S205 2019年11月 [依頼有り]
総説・解説(学術雑誌) 未設定
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【睡眠障害治療の最前線】概日リズム睡眠-覚醒障害(睡眠-覚醒相後退障害)の病態と治療
今西 彩, 三島 和夫
医学と薬学 ( (株)自然科学社 ) 76 ( 12 ) 1731 - 1736 2019年11月 [依頼有り]
総説・解説(学術雑誌) 未設定
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自己抗体陰性ながら悪性腫瘍に伴う傍腫瘍性神経症候群であると判断された2例
筒井 幸, 馬越 秋瀬, 奥口 悠貴, 神林 崇, 田中 惠子, 清水 徹男, 三島 和夫
総合病院精神医学 ( (一社)日本総合病院精神医学会 ) 31 ( Suppl. ) S - 197 2019年11月
研究発表要旨(全国大会,その他学術会議) 未設定