研究等業績 - 総説・解説 - 三島 和夫
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三島 和夫
Anti-aging Science ( (株)メディカルレビュー社 ) 9 ( 2 ) 80 - 80 2017年12月
総説・解説(学術雑誌)
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薬物依存症に対する最近のアプローチ 多剤併用に対する診療報酬の減算算定は向精神薬の処方動向にどのような影響を与えたか
三島和夫
精神科治療学 32 ( 11 ) 1477‐1482 2017年11月
総説・解説(学術雑誌)
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睡眠検診の在り方 1.ウェアラブルデバイスとオンライン診断システムを活用した睡眠障害スクリーニングシステムとその社会実装
三島和夫
睡眠医療 11 ( 3 ) 328‐334 2017年09月
総説・解説(学術雑誌)
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【睡眠障害診療29のエッセンス】診断基準 ICD-11では睡眠障害はどう扱われるのか?
三島 和夫, 本多 真
医学のあゆみ ( 医歯薬出版(株) ) 別冊 ( 睡眠障害診療29のエッセンス ) 7 - 14 2017年09月
総説・解説(学術雑誌)
ICD-10では睡眠障害が「精神及び行動の障害」の大分類(Fコード)と、「神経系の疾患」の大分類(Gコード)に分かれて診断される構造的な問題を抱えていたが、ICD-11では第7章「睡眠-覚醒障害」というあらたな章として独立させることになった。独立した章となったことで、診断分類の自由度が高まり、睡眠-覚醒障害のもっとも代表的な診断基準であり睡眠医療や睡眠医学研究に汎用されているアメリカ睡眠医学会による睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)との整合性も格段に高まった。今回の改訂によって睡眠-覚醒障害に関しては利便性の高い基本統計として疫学調査や医学研究に従来以上に幅広く使用されるようになるだろう。(著者抄録)
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【「社会的ジェットラグ」が健康に及ぼす影響】社会的ジェットラグの概念と病態メカニズム
三島 和夫
日本医事新報 ( (株)日本医事新報社 ) ( 4863 ) 26 - 33 2017年07月
総説・解説(学術雑誌)
<Point>▼生物時計の機能には個人差があり、睡眠習慣や生体リズムの差異として現れる▼社会的ジェットラグとは、社会時刻と個人の生物時計のミスマッチによって生じる症候群である▼社会的ジェットラグは睡眠、パフォーマンス、気分調節、自律神経、内分泌・代謝など多彩な心身機能に影響を及ぼす(著者抄録)
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小児の睡眠関連病態
福水 道郎, 亀井 雄一, 三島 和夫, 中川 栄二, Hayes Marie J
小児保健研究 ( (公社)日本小児保健協会 ) 76 ( 講演集 ) 99 - 99 2017年05月
総説・解説(学術雑誌)
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【不眠症の治療戦略】 不眠医療の課題、これからめざすべきこと
三島 和夫
クリニシアン ( エーザイ(株) ) 64 ( 4 ) 295 - 301 2017年04月
総説・解説(学術雑誌)
不眠症の臨床転帰を向上させるには単なる夜間症状の軽減に留まらず、社会機能とQOLの改善が必須である。現在わが国での不眠治療のファーストラインは薬物療法であるが、通常用量で寛解できない患者も少なからずおり、多剤併用、大量処方が社会問題化している。不眠症の診断と疫学、不眠症の本態は生活機能障害、不眠医療で今後検討すべき課題、診断技法と治療クリニカルパスについて述べた。
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【認知症と睡眠をめぐって】 高齢者の睡眠障害
三島 和夫
老年精神医学雑誌 ( (株)ワールドプランニング ) 28 ( 4 ) 335 - 340 2017年04月
総説・解説(学術雑誌)
高齢者の睡眠障害は臨床場面で最もよく遭遇する症候のひとつであり、慢性経過をたどるケースが多く、患者の社会機能や生活の質(QOL)を大きく低下させる。高齢者でみられる睡眠障害は多様である。最も頻度が高い訴えは不眠であるが、不眠症状があることイコール不眠症ではない。とくに高齢者の場合には睡眠薬が第一選択薬となる原発性不眠症は不眠患者の一部にすぎないことをたえず念頭におく必要がある。高齢者の睡眠障害の背景には睡眠の深度や持続性が減少するなど生理的な加齢変化に加えて、さまざまな心理・社会・生物学的要因が存在する。そのため睡眠薬などの催眠鎮静系の向精神薬による薬物療法だけでは症状が改善しないことも少なくない。環境調整や心理療法も含めた治療アプローチが必要である。また高齢者では向精神薬の副作用が出やすいため、薬物療法を行う際にはたえずrisk-benefit balanceを考慮する必要がある。睡眠衛生指導などの非薬物的アプローチを適宜取り入れる必要がある。(著者抄録)
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【メンタルヘルス研究と社会との接点】 ウェアラブルデバイスとオンライン診断システムを活用した睡眠医療の社会実装
三島 和夫
精神保健研究 ( (国研)国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 ) ( 30 ) 37 - 41 2017年03月
総説・解説(学術雑誌)
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【睡眠科学の新潮流】 不眠症の薬物療法
三島 和夫
医薬ジャーナル ( (株)医薬ジャーナル社 ) 53 ( 2 ) 623 - 629 2017年02月
総説・解説(学術雑誌)
不眠症治療のコンプライアンスやアドヒアランスを高めるためには「睡眠薬をどう使うか」という治療の入口だけではなく,「睡眠薬をどう止めるか」,「必要ならばどう安全に長期使用するか」という二つの出口を見据えた不眠症の治療戦略(クリニカルパス)を患者に示す必要がある。選択薬剤の基準は長期使用時の安全性を最優先にし,薬物療法と睡眠習慣指導をバランス良く併用する。不眠の原因が取り除かれて,不眠症状とQOL(quality of life)障害の両面が改善する寛解状態が8週間程度持続したら,減薬・休薬を試みる。不眠症患者の一部では,長期服用のベネフィットがリスクを上回り,許容される臨床例が存在する。その場合,可能な限り副作用リスクの低い薬剤を選択し,安全性に関する十分な説明とフォローアップを行うことが必要である。(著者抄録)
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【鑑別しにくい精神症状や行動障害をどう診分けるか】 「眠れない」を診分ける
三島 和夫
精神科治療学 ( (株)星和書店 ) 32 ( 1 ) 41 - 46 2017年01月
総説・解説(学術雑誌)
不眠症状は精神疾患に起因するものだけに限らず、さまざまな睡眠障害に共通して認められる。そのため鑑別診断で最も大切なことは不眠症(原発性不眠症、精神疾患に起因する不眠)以外の睡眠障害を適切に鑑別診断することである。各種睡眠障害に特徴的な臨床症状を丁寧に聴取し、睡眠日誌を記載させ、必要に応じて夜間睡眠ポリグラフ試験や反復入眠潜時試験などを併用して、確定診断と重症度の判定を行う。(著者抄録)
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【診断と治療のABC[119] 睡眠時無呼吸症候群】(第1章)定義・病態 睡眠時無呼吸と睡眠薬
三島 和夫
最新医学 ( (株)最新医学社 ) 別冊 ( 睡眠時無呼吸症候群 ) 69 - 76 2017年01月
総説・解説(学術雑誌)
睡眠時無呼吸症候群(OSAS)では,不眠症状が高率に見られる.睡眠薬の中ではメラトニン受容体作動薬の安全性が優れている.ベンゾジアゼピン系睡眠薬は慎重に用いる必要がある.軽〜中等症のOSAS患者では,睡眠薬の安全性はある程度担保されているが,重症OSAS患者では経鼻持続陽圧呼吸装置(CPAP)で呼吸管理をしたうえで,慎重に用いることが望ましい.睡眠薬を適切に用いることで,不眠の改善のみならず,効果的なCPAP圧のタイトレーション,コンプライアンスの向上などの効果が期待できる.(著者抄録)