研究等業績 - 総説・解説 - 三島 和夫
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不眠症改善後の睡眠薬の使い方・減らし方・やめ方 (特集 精神疾患の寛解・回復後,症状消失後の治療ストラテジー)
竹島 正浩, 三島 和夫
臨床精神薬理 = Japanese journal of clinical psychopharmacology ( 星和書店 ) 22 ( 8 ) 815 - 820 2019年08月
総説・解説(学術雑誌)
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光の非視覚性作用 : 覚醒度および認知機能の修飾作用 (特集 光と精神医学)
竹島 正浩, 三島 和夫
精神医学 = Clinical psychiatry ( 医学書院 ) 61 ( 8 ) 883 - 889 2019年08月
総説・解説(学術雑誌)
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【睡眠-正常生理とその異常】睡眠と疾患 不眠や過眠を伴う睡眠-覚醒障害の鑑別
三島 和夫
Clinical Neuroscience ( (株)中外医学社 ) 37 ( 7 ) 822 - 825 2019年07月
総説・解説(学術雑誌)
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【精神科診療マニュアル】睡眠関連疾患 総論(概念と分類)
三島 和夫
精神科 ( (有)科学評論社 ) 35 ( Suppl.1 ) 332 - 336 2019年07月
総説・解説(学術雑誌)
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睡眠・覚醒リズム特性と求められている社会時刻との不調和による心身の異常とその病態生理
三島 和夫
秋田医学 ( 秋田医学会 ) 46 ( 1 ) 11 - 19 2019年06月
総説・解説(学術雑誌)
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【「国際疾病分類第11回改訂版(ICD-11)の社会精神医学的意義」】ICD-11における睡眠-覚醒障害の位置づけと課題
三島 和夫
日本社会精神医学会雑誌 ( (一社)日本社会精神医学会 ) 28 ( 2 ) 175 - 182 2019年05月
総説・解説(学術雑誌)
睡眠障害(睡眠-覚醒障害)は精神疾患、神経疾患の症状として、併存症として、残遺疾患として高率に出現する。ICD-10までは睡眠-覚醒障害が「精神及び行動の障害」の大分類(Fコード)と、「神経系の疾患」の大分類(Gコード)に分かれて診断されていたが、ICD-11では第7章「睡眠-覚醒障害」という新たな章として独立して取り扱われることになった。独立した章となったことで、診断分類の自由度が高まり、睡眠-覚醒障害の最も代表的な診断基準であり睡眠医療や睡眠医学研究に汎用されている米国睡眠医学会による睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)との整合性も格段に高まった。今回の改訂によって睡眠-覚醒障害に関しては利便性の高い基本統計として疫学調査や医学研究に従来以上に幅広く使用されるようになるだろう。一方で、病態生理学的にも臨床的にもつながりの深い精神疾患や神経疾患との「距離感」が大きくなることで、臨床研究や治療連携上の支障が生じないように留意する必要がある。(著者抄録)
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【プライマリーケアに役立つ うつ・不安・不眠の診療】不眠 睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン
三島 和夫
臨牀と研究 ( 大道学館出版部 ) 96 ( 5 ) 571 - 577 2019年05月
総説・解説(学術雑誌)
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【不眠症の薬物治療と非薬物治療】日本における向精神薬の使用実態とその問題点
三島 和夫
ねむりとマネージメント ( (株)先端医学社 ) 6 ( 1 ) 5 - 9 2019年03月
総説・解説(学術雑誌)
<Points>・本稿では日本国内における向精神薬4種(睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬)の処方率および多剤併用率の経年推移を解説した。・現在では2000年代にみられた処方率の増加傾向に一定の歯止めがかかっており、とくに抗不安薬では減少傾向が顕著である。・向精神薬の多剤併用の抑止を目的として、平成24年度(2012年)から平成30年度(2018年)まで4度連続でおこなわれた診療報酬改定は睡眠薬および抗不安薬の多剤併用率の抑止に効果を発揮している。・向精神薬の適正使用を推進するためには、精神科医、心療内科医のみならず、一般診療科の医師、薬剤師、その他医療従事者の意識向上が鍵になる。・診療報酬による誘導だけではなく、向精神薬の適正使用についての啓発が継続される必要がある。(著者抄録)
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【平成30年の診療報酬改定のインパクト-精神科診療はどう変わったのか?変わっていくのか?-】診療報酬改定の概要と睡眠薬と抗不安薬の処方に及ぼす影響
三島 和夫
精神科治療学 ( (株)星和書店 ) 34 ( 3 ) 285 - 291 2019年03月
総説・解説(学術雑誌)
向精神薬の多剤併用の抑止を目的として、平成24年度(2012年)から平成28年度(2016年)まで過去3回連続で行われた診療報酬改定は、睡眠薬および抗不安薬の多剤併用率の抑止に一定の効果を発揮した。平成30年度(2018年)の改定では多剤併用に加えて、同一用法・用量で1年以上処方した場合にも処方料、処方せん料が減算されることになった。向精神薬の適正使用を推進するためには、精神科医、心療内科医のみならず、一般診療科の医師、薬剤師、その他医療従事者の意識向上が鍵になる。診療報酬による誘導だけではなく、向精神薬の適正使用についての啓発が継続される必要がある。(著者抄録)
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綾部 直子, 三島 和夫
精神保健研究 ( (国研)国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 ) ( 32 ) 37 - 42 2019年03月
総説・解説(学術雑誌)
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【時間生物学からサーカディアン・メディシンへ 24-hour societyに挑む概日リズム研究のステージチェンジ】概日リズム研究と社会 24時間社会に潜む睡眠関連健康問題
三島 和夫
実験医学 ( (株)羊土社 ) 37 ( 3 ) 400 - 401 2019年02月
総説・解説(学術雑誌)
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【知っておきたい器質性・症状性・薬剤性の精神障害:Update】抗NMDA受容体脳炎
筒井 幸, 馬越 秋瀬, 神林 崇, 田中 惠子, 清水 徹男, 三島 和夫
臨床精神医学 ( (株)アークメディア ) 48 ( 1 ) 11 - 16 2019年01月
総説・解説(学術雑誌)
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【精神科薬物療法の実践と治療哲学】(第IV章)<その他> 睡眠薬の種類と正しい使い方
三島 和夫
臨床精神医学 ( (株)アークメディア ) 47 ( 増刊 ) 167 - 172 2018年12月
総説・解説(学術雑誌)
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三島 和夫
睡眠医療 ( (株)ライフ・サイエンス ) 12 ( 4 ) 491 - 497 2018年12月
総説・解説(学術雑誌)
・認知症では、睡眠・覚醒系神経核および概日リズム調節にかかわる視交叉上核(suprachiasmatic nucleus:SCN)やその投射路が集中する脳幹、視床下部、視床などに不可逆的な器質障害が生じるため、重篤な夜間不眠、過眠、不規則な睡眠・覚醒時間パターンが認められる。睡眠・概日リズム障害は認知症の発症リスク要因、前駆症状であると同時に、認知・社会機能やQOLを低下させる併存疾患でもある。・認知症に併存する睡眠障害の内訳は多岐にわたり、その多くは難治性である。したがって治療にあたっては鑑別診断が重要であり、安易に催眠鎮静系向精神薬を用いるべきではない。(著者抄録)
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BPSDと睡眠障害
有竹清夏, 三島和夫
ねむりとマネージメント 2018年10月
総説・解説(学術雑誌)
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【認知症トータルケア】治療とケア 認知症の行動・心理症状(BPSD)に対する治療 睡眠障害
三島 和夫
日本医師会雑誌 ( (公社)日本医師会 ) 147 ( 特別2 ) S233 - S235 2018年10月
総説・解説(学術雑誌)
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慢性不眠症治療のストラテジー 睡眠薬減量に対するCBT-Iの貢献と課題 日本における多施設共同ランダム化比較試験によるCBT-Iの有効性
綾部 直子, 三島 和夫
心身医学 ( (一社)日本心身医学会 ) 58 ( 7 ) 622 - 627 2018年10月
総説・解説(学術雑誌)
GABA-A受容体作動薬(GABA-A receptor agonists:GABAA-RA)によって不眠症が寛解しない薬物療法抵抗性の原発性不眠症患者を対象として、CBT-Iを補完することによる不眠症の改善効果およびGABAA-RAの漸減促進効果を多施設共同のランダム化比較試験を用いて検討した。対象者は、CBT-I群、または通常治療である睡眠衛生指導のみのTAU群のいずれかに割り付けられた。隔週計5回の介入のうちセッション4と5は両群とも漸減法を用いた睡眠薬の減薬指導とした。解析の結果、CBT-I群はTAU群と比較して、介入後、1ヵ月後フォローアップで不眠重症度が有意な減少を示した。GABAA-RAの減薬率については、CBT-I群で介入前から1ヵ月後フォローアップにかけて約30%の減薬率を示したものの、TAU群と比較して有意な優越性は示されなかった。本研究の結果から、CBT-Iの減薬促進効果については減薬プロトコルや減薬期間の最適化によるさらなる検証が望まれる。(著者抄録)