研究等業績 - 総説・解説 - 三島 和夫
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【精神科領域における治験(臨床試験)】睡眠・覚醒障害治療薬の治験
三島 和夫
臨床精神薬理 ( (株)星和書店 ) 27 ( 9 ) 939 - 942 2024年09月
総説・解説(学術雑誌) 単著
本稿では睡眠・覚醒障害の治療に関する治験について,現在の開発状況,治験の実施方法に関するガイドライン,治験の面白さと難しさ,今後の課題について紹介する。睡眠・覚醒障害は70種類以上あり,不眠症のほか,過眠症,睡眠関連呼吸障害,概日リズム睡眠・覚醒障害,睡眠時随伴症,睡眠関連運動障害などに属する多くの疾患についてそれぞれ企業治験や医師主導型治験が行われている。薬物療法のほか,不眠症に対する認知行動療法アプリ,睡眠関連呼吸障害に対する持続的気道陽圧(Continuous Positive Airway Pressure:CPAP)や舌下神経電気刺激療法(埋め込み型のパルスジェネレーター)などの非薬物療法の治験もある。また本稿の主題ではないが,睡眠関連呼吸障害のスクリーニング装置,携帯型睡眠脳波計など睡眠・覚醒障害に関連した医療機器の審査件数も増加している。紙幅の関係でこれらをすべて紹介することはできないが,不眠症,中枢性過眠症,概日リズム睡眠・覚醒障害の治療薬の治験に関する情報を紹介したい。なお,本稿に掲載する情報は2024年7月上旬時点でのものである。また,国内で実施されている睡眠・覚醒障害治療の治験(企業治験,医師主導型治験)に関する主な情報はJRCTで入手可能である。(著者抄録)
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【睡眠障害についてかかりつけ医が知っておきたいこと】あらゆるライフサイクルで目にする睡眠障害
三村 將, 柳沢 正史, 三島 和夫, 弓倉 整
日本医師会雑誌 ( (公社)日本医師会 ) 153 ( 5 ) 469 - 481 2024年08月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【睡眠障害についてかかりつけ医が知っておきたいこと】睡眠・覚醒障害の分類と評価法
三島 和夫
日本医師会雑誌 ( (公社)日本医師会 ) 153 ( 5 ) 489 - 493 2024年08月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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精神科 交代勤務者に対する睡眠衛生を含めた指導・薬物療法について【生物時計は日勤時に合わせ,夜勤時の眠気に対しては仮眠とカフェインで対処する】
三島 和夫
日本医事新報 ( (株)日本医事新報社 ) ( 5230 ) 46 - 47 2024年07月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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SLEの診断に先立って精神症状が出現したNPSLEの1例
京 吉郎, 小笠原 正弥, 伊藤 結生, 今西 彩, 石川 勇仁, 三島 和夫
精神神経学雑誌 ( (公社)日本精神神経学会 ) 126 ( 6 ) 412 - 412 2024年06月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【高齢発症の精神疾患-診断・治療の新しい知見-】高齢になって出現する眠気・過眠は認知症の早期兆候か
三島 和夫
精神科治療学 ( (株)星和書店 ) 39 ( 5 ) 535 - 541 2024年05月
総説・解説(学術雑誌) 単著
高齢者ではしばしば日中の眠気(過眠)と午睡が認められる。これまで日中の眠気は夜間睡眠の質の低下が原因で眠気はその結果であると考えられてきたが,高齢者の中には加齢に伴う浅睡眠の増加や睡眠分断化など睡眠構造の変化が目立たず,睡眠障害も併存しない原因不明の過眠症状を呈するケースも少なくない。近年の研究からこのような高齢発症の眠気の背景に覚醒系神経核群の器質障害が存在し,その障害は認知症の神経病理と密接に関連していることを示唆する研究が増加している。すなわち高齢発症の過眠症状は認知症の早期診断や予後マーカーとして利用できる可能性があり,認知症診療においても見逃してはならない症状と言えるだろう。(著者抄録)
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抗体介在性自己免疫性脳炎と精神医学 精神科領域における自己免疫性脳炎
筒井幸, 筒井幸, 筒井幸, 大森佑貴, 神林崇, 神林崇, 加藤倫紀, 嵯峨佑史, 三島和夫, 清水徹男, 加藤征夫, 田中惠子
精神神経学雑誌 126 ( 2 ) 2024年02月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【「ねむい」を診わける:日中の眠気,起床困難】認知症における日中の眠気
三島 和夫
臨床精神医学 ( (株)アークメディア ) 53 ( 1 ) 81 - 86 2024年01月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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労働者のメンタルヘルスと睡眠問題
三島 和夫
産業医学ジャーナル ( 公益財団法人 産業医学振興財団 ) 46 ( 6 ) 72 - 78 2023年11月
総説・解説(その他) 単著
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【メンタルヘルス-一般診療におけるメンタルヘルス問題への対応-】さまざまなメンタルヘルス問題とその対応 不眠
三島和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 81 ( 10 ) 1517 - 1523 2023年10月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【睡眠障害-「眠れない」をどう診るか-】睡眠障害の診かた
三島 和夫, 葛西 隆敏
アニムス ( アニムス編集委員会 ) 28 ( 3 ) 3 - 12 2023年07月
総説・解説(学術雑誌)
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特集【不眠・睡眠障害のインパクトと治療選択】日本人の睡眠事情と健康との関わり
三島和夫
精神科治療学 ( 星和書店 ) 38 ( 6 ) 621 - 627 2023年06月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【精神疾患レジストリによって何がわかるか?】ウェアラブルデバイス由来情報の縦断解析に基づく睡眠関連症状の層別化と精神疾患の臨床転帰の予測
小笠原 正弥, 三島 和夫
精神科 ( (有)科学評論社 ) 42 ( 6 ) 721 - 725 2023年06月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【時間の流れと産婦人科生物学-早すぎること,遅すぎること,長すぎること,短かすぎること-】時間の流れと女性医学 交代勤務と健康問題
三島 和夫
産科と婦人科 ( (株)診断と治療社 ) 90 ( 5 ) 537 - 541 2023年05月
総説・解説(学術雑誌) 単著
<文献概要>交代勤務者は全労働者の30%弱を占める.交代勤務による健康問題は,睡眠障害をはじめ,胃炎や胃部不快,交代性便通障害などの消化器症状,倦怠感や動悸等の自律神経症状,腰痛や肩こり,月経不順など多彩である.中長期的には高血圧,糖尿病,脂質異常症などの生活習慣病の罹患,発がん,死亡リスクを高めることが明らかになっている.中長期的な心身への悪影響を低減する効果的な夜勤法は見出されていないが,仮眠やカフェインなどを上手く活用することで,眠気とヒューマンエラーの防止に一定の効果がある.
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エイジング・サイエンスと脳 加齢脳と睡眠・覚醒
三島 和夫
老年精神医学雑誌 ( (株)ワールドプランニング ) 34 ( 5 ) 487 - 493 2023年05月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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治療法の再整理とアップデートのために専門家による私の治療 睡眠障害(ナルコレプシーを除く)
三島 和夫
日本医事新報 ( (株)日本医事新報社 ) ( 5165 ) 49 - 51 2023年04月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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秋田県の男性トラック運転手における不眠症と生活習慣病との関連
安藤 友華, 宮地 貴士, 菅野 勇太, 津田 尚輝, 澤口 駿, 三島 和夫, 野村 恭子
産業衛生学雑誌 ( (公社)日本産業衛生学会 ) 65 ( 臨増 ) 341 - 341 2023年04月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【社会的ジェットラグ】社会的ジェットラグとは
三島 和夫
睡眠医療 ( (株)ライフ・サイエンス ) 17 ( 1 ) 9 - 15 2023年03月
総説・解説(学術雑誌) 単著
・人の社会活動リズムが生物時計(体内時計)の影響を受けていることは広く認知されている.生物時計は自律的に時を刻む堅固な分子システムを有しており,大部分の生体機能リズムを時刻に縛り付けている.・ところが一方で,そのリズム周期が24時間の昼夜サイクルに完全には合致していないため,生物時計と社会時刻との間の不調和(外的脱同調)が生じることがある.また,種々ある生体リズムの中で唯一,覚醒時間帯だけは人為的に(意志によって)調整できるという冗長性があるゆえに,睡眠・覚醒とその他の生体機能との間でも不調和(内的脱同調)が生じやすいという問題をかかえることがある.これらの特性により,少なからぬ現代人は,特に夜型傾向の強い人では,平日の短時間睡眠(睡眠不足),休日の寝だめ(睡眠恒常性による負債の返済),軽度ながら毎週繰り返される内的脱同調を周期的に繰り返す睡眠習慣に陥っている.・このような睡眠パターンを社会的ジェットラグ(SJL)と命名したのは言い得て妙であるが,その健康リスクは字面から受ける印象とは異なり,決して看過できるものではないことも明らかになりつつある.(著者抄録)
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コロナ禍における大学生のこころの健康 全国緊急事態宣言後1年の縦断的評価
野村 恭子, 山崎 貞一郎, 前田 恵理, 平山 純子, 大貫 佑佳, 尾野 恭一, 伏見 雅人, 三島 和夫, 山本 文雄
日本衛生学雑誌 ( (一社)日本衛生学会 ) 78 ( Suppl. ) S177 - S177 2023年03月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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精神科薬物療法の出口戦略ガイドライン~いつまで治療を続けるか?~
三島和夫
秋田県医師会雑誌 ( 秋田県医師会 ) 73 ( 1 ) 31 - 38 2023年02月
総説・解説(学術雑誌) 単著