研究等業績 - 総説・解説 - 三島 和夫
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【働く人々の睡眠改革-健康と安全の確保のために】COVID-19パンデミックから学ぶ睡眠・生活リズムの在り方
小笠原 正弥, 三島 和夫
公衆衛生 ( (株)医学書院 ) 86 ( 1 ) 35 - 42 2022年01月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
<文献概要>ポイント ◆COVID-19パンデミックは心理的、社会的、生物学的な側面から不眠症のみならず悪夢や概日リズムの変化に影響を及ぼした。◆働き方・睡眠・生活リズムの変容は睡眠時間の増加や社会時刻の多様性といったポジティブな側面も指摘されている。◆パンデミックで得た教訓やスキルをどのように活用しCOVID-19収束後の社会をより良きものにしていくかが問われている。
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【睡眠・覚醒の調節機構:その謎から臨床へ】睡眠の概念とその生理的意義
三島 和夫
Progress in Medicine ( (株)ライフ・サイエンス ) 41 ( 12 ) 1153 - 1158 2021年12月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【今日の精神科治療ハンドブック】(第13章)睡眠障害 不眠症
三島 和夫
精神科治療学 ( (株)星和書店 ) 36 ( 増刊 ) 248 - 251 2021年10月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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精神科薬物療法の出口戦略ガイドラインおよびその患者用資材 作成経緯と臨床的背景
三島 和夫
臨床精神薬理 ( (株)星和書店 ) 24 ( 9 ) 879 - 889 2021年09月
総説・解説(学術雑誌) 単著
本特集では、2017年(平成29年度)から足かけ4年間にわたり2つの厚生労働科学研究事業において策定した精神科薬物療法の「出口戦略」に関する論議とその成果の概要を紹介している。患者とその家族、治療者にとって安全で安心な精神科薬物療法の出口戦略を決定し、実践するためには、「長期維持療法」および「減薬・中止」時の臨床転帰に関するエビデンスに基づいた診療ガイドラインと患者の理解を助ける説明資材が必要である。そのため、研究事業では代表的な6つの向精神薬(とその主要標的疾患)である(1)抗精神病薬(統合失調症)、(2)抗うつ薬(うつ病)、(3)気分安定薬(双極性障害)、(4)睡眠薬(不眠症)、(5)抗不安薬(不安障害)、(6)ADHD治療薬(注意欠如多動性障害)を用いた精神科薬物療法の適正な出口戦略を実践するための実証的データとエビデンスを収集し、専門家によるコンセンサスミーティングを通じて診療ガイドラインを作成した。続いて、ガイドラインの根拠となったシステマティックレビュー・メタ解析の結果を基に、精神疾患が寛解した後の長期維持療法および減薬・中止の益と害を明示した患者用資材(decision aids:DA)とその実践マニュアルを作成した。本研究事業で作成した精神科薬物療法の出口戦略実践マニュアルを十分に啓発し適正運用をすることで、向精神薬の適正使用に関して医療者、患者、社会が抱いている懸念の緩和と、多剤併用や漫然長期処方例の減少に資することが期待される。本稿では精神科薬物療法の「出口戦略」を策定するに至った臨床的背景と経緯を解説し、個別の解説論文につなげたい。(著者抄録)
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糖尿病の療養指導Q&A 睡眠と糖尿病 不眠や睡眠の質と糖尿病、肥満との関係について教えてください
三島 和夫
糖尿病プラクティス ( 医歯薬出版(株) ) 38 ( 5 ) 608 - 609 2021年09月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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静脈血栓塞栓症の診断におけるD-dimerとSFMC併用の有用性:前方視的研究
竹島 正浩, 三島 和夫
老年精神医学雑誌 ( (株)ワールドプランニング ) 32 ( 増刊I ) 249 - 249 2021年09月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【不眠症】不眠症の出口を見据えた治療戦略
三島 和夫
クリニシアン ( エーザイ(株) ) 68 ( 4-5 ) 273 - 279 2021年05月
総説・解説(学術雑誌) 単著
現在、睡眠薬を含む6種類の向精神薬について、その主たる標的疾患に用いる際の出口戦略に関する厚生労働科学研究班の論議が続けられている。臨床現場で使用可能な出口戦略のための実践マニュアルを作成し、それを活用することで、向精神薬の適正使用の普及が期待できる。1)睡眠薬の出口戦略の提示とその後の問題点、2)共同意思決定のための資料、3)漸減法と認知行動療法、3)出口戦略ガイドラインおよび意思決定ガイドの公表、について述べた。
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竹島 正浩, 三島 和夫
臨床精神薬理 ( (株)星和書店 ) 24 ( 5 ) 499 - 504 2021年05月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
平成24年度(2012年)から平成30年度(2018年)まで過去4回連続で向精神薬の多剤併用および長期処方の制限を目的とした処方料・処方せん料が新設された。これらの保険給付政策は一定の効果を示しているものの、更なる向精神薬の適正使用を推進するためには、向精神薬を処方する医師自身がガイドラインなどを通じて各疾患に関する知識をアップデートするだけではなく、治療者と患者双方が医学的知識を共有した上で、選択肢となりうる治療法について益や害、患者の好みなどをふまえて積極的に協議し、共同意思決定(Shared Decision Making:SDM)する取り組みが鍵となる。また、治療で安定した患者については、精神科薬物療法の出口戦略(減薬・中止、もしくは安全で安心な長期維持療法)についてもSDMを行うと良いだろう。ベンゾジアゼピン受容体作動薬(睡眠薬、抗不安薬)に関しては、精神科医や心療内科医のみならず、これらの薬剤の過半数を処方している一般診療科の医師のほか、薬剤師、その他医療従事者の啓発が重要となる。(著者抄録)
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【不眠・過眠性障害-病態に即した治療戦略と薬剤の使用法】アルツハイマー型認知症に合併する不眠・過眠の病態と治療戦略
三島 和夫
カレントテラピー ( (株)ライフメディコム ) 39 ( 3 ) 235 - 239 2021年03月
総説・解説(学術雑誌) 単著
認知症では不眠や過眠(日中の眠気)がしばしば認められる。しかし、不眠症状の原因は不眠症とは限らない。睡眠関連呼吸障害、睡眠関連運動障害、睡眠時随伴症、概日リズム睡眠-覚醒障害など、原因疾患の内訳はきわめて多岐にわたるほか、午睡によって睡眠恒常性が破綻し、結果的に夜間睡眠の質が低下していることも少なくない。これらの睡眠-覚醒障害の多くは不眠症状を呈するため安易に催眠鎮静系薬物を投与されることが多いが、効果が乏しい一方、副作用が出現しやすい。そのためリスク・ベネフィット比を勘案しつつ睡眠衛生指導や時間療法などの非薬物療法などを効果的に取り入れてゆくことが必要になる。(著者抄録)
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岸太郎, 江角悟, 大矢一登, 奥谷理, 佐久間健二, 野村郁雄, 橋本保彦, 波多野正和, 波多野正和, 松井佑樹, 松田勇紀, 三宅誕実, 三島和夫, 岩田仲生
臨床精神薬理 ( (株)星和書店 ) 24 ( 9 ) 937 - 942 2021年
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
私達は以下の2つの臨床疑問を立てた。臨床疑問1:リチウム単剤療法により臨床的に安定した成人双極性障害患者に対し、リチウムの継続は、その中止に比し、推奨できるか?臨床疑問1に対する推奨文:リチウム単剤治療で臨床的に安定した成人双極性障害患者に対して、リチウムの継続は、2年に限り強く推奨される。今後、更に長期的なリチウム維持療法の有用性に関して検討する必要がある。臨床疑問2:ラモトリギン単剤療法により臨床的に安定した成人双極性障害患者に対し、ラモトリギンの継続は、その中止に比し、推奨できるか?臨床疑問2に対する推奨文:ラモトリギン単剤治療で臨床的に安定した成人双極性障害患者に対して、ラモトリギンの継続は、0.5〜1.5年に限り弱く推奨される。今後、更に長期的なラモトリギン維持療法の有用性に関して検討する必要がある。(著者抄録)
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【現代社会における不安の病理と対応】睡眠に関する不安とその対応
伊藤 結生, 三島 和夫
精神科治療学 ( (株)星和書店 ) 35 ( 12 ) 1367 - 1372 2020年12月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
不眠症の本態は不眠症状ではなく、不眠により惹起される日中機能の障害である。代表的な日中機能障害として不安、抑うつ症状が挙げられる。遷延する不眠によって生じた睡眠に対する不安、抑うつ症状は、認知の歪み、睡眠に対するネガティブな発想の反芻を引き起こし、睡眠問題がテーマ化することで更に不眠症状が悪化する悪循環に至る。不眠症に不安、抑うつが併存する病態生理の一つに過覚醒がある。不安、抑うつによる認知的過覚醒は、交感神経シフトや視床下部-下垂体-副腎皮質軸の活性化などを伴う生理的過覚醒に移行し、睡眠導入や睡眠維持機能の更なる低下をもたらす。したがって、不眠症の治療や睡眠薬の減薬・中止に際しても、不安や抑うつのコントロールが重要となる。そのためには、薬物療法と並行して、治療初期から睡眠衛生指導や認知行動療法的アプローチを積極的に活用すべきである。(著者抄録)
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【日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害】日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害の診断と治療 加齢に伴う睡眠問題
竹島 正浩, 三島 和夫
診断と治療 ( (株)診断と治療社 ) 108 ( 12 ) 1627 - 1631 2020年12月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
<Headline>1 加齢に伴い、睡眠潜時や中途覚醒時間は増加し、総睡眠時間が減少する。2 加齢に伴い、朝型の概日リズムとなる。3 加齢に伴い、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害の有病率が増加する。(著者抄録)
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【日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害】睡眠習慣指導のエッセンス 睡眠-覚醒リズム異常に対する認知行動療法的アプローチ
綾部 直子, 三島 和夫
診断と治療 ( (株)診断と治療社 ) 108 ( 12 ) 1647 - 1650 2020年12月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
<Headline>1 概日リズム睡眠-覚醒障害の一型である睡眠-覚醒相後退障害(DSWPD)は、児童・思春期から若年成人に好発する。2 DSWPDに対しては、光治療と認知行動的アプローチの組み合わせによる治療の有効性が明らかにされている。3 睡眠・覚醒リズムを整えるためには、起床・就床時刻を一定にしながら、起床後の光暴露、日中の活動量の維持など規則正しい生活スタイルを継続することが求められる。(著者抄録)
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【睡眠障害の基礎と臨床】中枢性過眠症候群 身体疾患や精神疾患に関連した過眠症について
今西 彩, 三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 395 - 399 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【睡眠障害の基礎と臨床】概日リズム睡眠・覚醒障害群 不規則睡眠・覚醒リズム障害
三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 440 - 446 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【睡眠障害の基礎と臨床】概日リズム睡眠・覚醒障害群 睡眠・覚醒相前進障害
三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 434 - 439 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【睡眠障害の基礎と臨床】睡眠・覚醒障害の治療法 高照度光療法
三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 221 - 226 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【睡眠障害の基礎と臨床】総説(基礎研究) ヒトの概日リズムと睡眠
三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 98 - 104 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【"with NEO"プレゼンツ 赤ちゃんの能力・生理・発達】胎児・新生児・乳児の睡眠発達と環境調整
太田 英伸, 今西 彩, 藤原 大, 有光 威志, 中川 真智子, 大石 芳久, 豊島 勝昭, 長 和俊, 安積 陽子, 伊藤 結生, 竹島 正浩, 三島 和夫
with NEO ( (株)メディカ出版 ) 33 ( 5 ) 672 - 682 2020年10月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著