研究等業績 - 総説・解説 - 三島 和夫
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【現代社会における不安の病理と対応】睡眠に関する不安とその対応
伊藤 結生, 三島 和夫
精神科治療学 ( (株)星和書店 ) 35 ( 12 ) 1367 - 1372 2020年12月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
不眠症の本態は不眠症状ではなく、不眠により惹起される日中機能の障害である。代表的な日中機能障害として不安、抑うつ症状が挙げられる。遷延する不眠によって生じた睡眠に対する不安、抑うつ症状は、認知の歪み、睡眠に対するネガティブな発想の反芻を引き起こし、睡眠問題がテーマ化することで更に不眠症状が悪化する悪循環に至る。不眠症に不安、抑うつが併存する病態生理の一つに過覚醒がある。不安、抑うつによる認知的過覚醒は、交感神経シフトや視床下部-下垂体-副腎皮質軸の活性化などを伴う生理的過覚醒に移行し、睡眠導入や睡眠維持機能の更なる低下をもたらす。したがって、不眠症の治療や睡眠薬の減薬・中止に際しても、不安や抑うつのコントロールが重要となる。そのためには、薬物療法と並行して、治療初期から睡眠衛生指導や認知行動療法的アプローチを積極的に活用すべきである。(著者抄録)
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【日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害】日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害の診断と治療 加齢に伴う睡眠問題
竹島 正浩, 三島 和夫
診断と治療 ( (株)診断と治療社 ) 108 ( 12 ) 1627 - 1631 2020年12月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
<Headline>1 加齢に伴い、睡眠潜時や中途覚醒時間は増加し、総睡眠時間が減少する。2 加齢に伴い、朝型の概日リズムとなる。3 加齢に伴い、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害の有病率が増加する。(著者抄録)
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【日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害】睡眠習慣指導のエッセンス 睡眠-覚醒リズム異常に対する認知行動療法的アプローチ
綾部 直子, 三島 和夫
診断と治療 ( (株)診断と治療社 ) 108 ( 12 ) 1647 - 1650 2020年12月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
<Headline>1 概日リズム睡眠-覚醒障害の一型である睡眠-覚醒相後退障害(DSWPD)は、児童・思春期から若年成人に好発する。2 DSWPDに対しては、光治療と認知行動的アプローチの組み合わせによる治療の有効性が明らかにされている。3 睡眠・覚醒リズムを整えるためには、起床・就床時刻を一定にしながら、起床後の光暴露、日中の活動量の維持など規則正しい生活スタイルを継続することが求められる。(著者抄録)
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【睡眠障害の基礎と臨床】中枢性過眠症候群 身体疾患や精神疾患に関連した過眠症について
今西 彩, 三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 395 - 399 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【睡眠障害の基礎と臨床】概日リズム睡眠・覚醒障害群 不規則睡眠・覚醒リズム障害
三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 440 - 446 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【睡眠障害の基礎と臨床】概日リズム睡眠・覚醒障害群 睡眠・覚醒相前進障害
三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 434 - 439 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【睡眠障害の基礎と臨床】睡眠・覚醒障害の治療法 高照度光療法
三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 221 - 226 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【睡眠障害の基礎と臨床】総説(基礎研究) ヒトの概日リズムと睡眠
三島 和夫
日本臨床 ( (株)日本臨床社 ) 78 ( 増刊6 最新臨床睡眠学(第2版) ) 98 - 104 2020年11月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【"with NEO"プレゼンツ 赤ちゃんの能力・生理・発達】胎児・新生児・乳児の睡眠発達と環境調整
太田 英伸, 今西 彩, 藤原 大, 有光 威志, 中川 真智子, 大石 芳久, 豊島 勝昭, 長 和俊, 安積 陽子, 伊藤 結生, 竹島 正浩, 三島 和夫
with NEO ( (株)メディカ出版 ) 33 ( 5 ) 672 - 682 2020年10月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【精神疾患に併存する見逃されやすい睡眠障害】精神疾患に併存する睡眠-覚醒障害の診立て
三島 和夫
精神科 ( (有)科学評論社 ) 37 ( 4 ) 396 - 400 2020年10月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【行動嗜癖(アディクション)】行動嗜癖と睡眠障害
吉村 道孝, 三島 和夫
日本医師会雑誌 ( (公社)日本医師会 ) 149 ( 6 ) 1030 - 1030 2020年09月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
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【プライマリーケアでよく診る精神疾患】睡眠-覚醒障害の鑑別診断
三島 和夫
臨牀と研究 ( 大道学館出版部 ) 97 ( 9 ) 1123 - 1128 2020年09月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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三島 和夫
Pharma Medica ( (株)メディカルレビュー社 ) 38 ( 8 ) 47 - 51 2020年08月
総説・解説(学術雑誌) 単著
<文献概要>はじめに 認知症では睡眠-覚醒障害の罹患頻度がきわめて高く,難治性であり大きな介護負担をもたらすため,その対処は医学上の急務となっている。認知症高齢者は自覚症状を陳述できないことが多く,睡眠-覚醒障害は診断および治療が難しい。不眠症,睡眠関連呼吸障害,睡眠関連運動障害,睡眠時随伴症,概日リズム睡眠-覚醒障害など,その内訳はきわめて多岐にわたるほか,午睡によって睡眠恒常性が破綻し,結果的に夜間睡眠の質が低下していることも少なくない。これらの睡眠-覚醒障害の多くは不眠症状を呈するため安易に催眠鎮静薬を投与されることが多いが,効果が乏しい一方,副作用が出現しやすい。そのためリスク・ベネフィット比を勘案しつつ,睡眠衛生指導や時間療法などの非薬物療法などを効果的に取り入れていくことが必要になる。
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【不眠症治療を再考する】不眠診療における出口戦略ガイドライン
三島 和夫
クリニシアン ( エーザイ(株) ) 67 ( 7 ) 647 - 655 2020年07月
総説・解説(学術雑誌) 単著
出口戦略とは、疾患が寛解・回復した後に行う減薬や中止、もしくは安全な長期維持療法の選択であり、患者と共同意思決定する作業を指す。不眠診療における出口戦略の欠如が、睡眠薬を用いた薬物療法のアドヒアランスが低い主な要因となっている。出口戦略の指針がないため、患者のみならず医師の治療行動にも迷いが生じている。医師と患者、家族間での共同意思決定が重要であると考えられた。
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肢体不自由、発達障害、重症心身障害を抱える児童での睡眠問題とその対処
三島 和夫
療育 ( (福)日本肢体不自由児協会 ) ( 61 ) 9 - 21 2020年07月
総説・解説(学術雑誌) 単著
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【睡眠薬・抗不安薬を安全に使いこなす、効果的に減薬する】睡眠薬と抗不安薬の処方実態と国内的課題
三島 和夫
睡眠医療 ( (株)ライフ・サイエンス ) 14 ( 2 ) 137 - 144 2020年06月
総説・解説(学術雑誌) 単著
・ベンゾジアゼピン受容体作動薬(睡眠薬、抗不安薬)の適正使用が臨床的問題となって久しい。2012年度以降、過去4回連続で向精神薬の多剤併用および長期処方の制限を目的とした処方料・処方箋料が新設された。向精神薬の適正使用を推進するためには、医療者と患者双方が精神科薬物療法の出口戦略(減薬・中止、もしくは安全で安心な長期維持療法)について積極的に協議し、共同意思決定(shared decision making:SDM)する取り組みが効果的である。・また、ベンゾジアゼピン受容体作動薬の適正使用のためには、精神科医に限らず、一般診療科の医師、薬剤師、その他医療従事者を対象とした幅広い啓発が必要である。(著者抄録)
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【精神科診療のエビデンス-国内外の重要ガイドライン解説】(第12章)睡眠障害 睡眠薬の適正な使用・休薬ガイドライン
高江洲 義和, 三島 和夫
精神医学 ( (株)医学書院 ) 62 ( 5 ) 712 - 718 2020年05月
総説・解説(学術雑誌) 国内共著
<文献概要>ガイドラインのポイント ・慢性不眠症に対する適切な症状評価,治療の要否判定,睡眠衛生指導,薬物療法,非薬物療法,維持治療,休薬を目指した出口戦略についてのアルゴリズムを示した包括的なガイドラインである。・睡眠薬治療は単剤・常用量使用が原則であり,安易な多剤併用療法や長期使用は避けるべきである。・非薬物療法の認知行動療法は単独療法も睡眠薬との併用療法も有効性が示されているため,可能であれば実施を検討することが望ましい。・不眠症状と日中の機能障害が十分に改善した場合は,睡眠薬を継続すべきか,休薬を目指すべきかについては,共同意思決定により決定することが望ましい。