研究等業績 - その他 - 赤嶺 由美子
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新規高速液体クロマトグラフィ分析装置LM1010を用いたclozapineおよびN-desmethylclozapine血中濃度の同時定量の精度評価
赤嶺由美子, 松下美由紀, 森川悟, 三浦昌朋
臨床精神薬理 28 ( 1 ) 87 - 98 2025年01月
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高速液体クロマトグラフィ分析装置LM1010を用いたフェニトインとカルバマゼピンの同時血中濃度定量と化学発光免疫測定法との比較
赤嶺 由美子, 松下 美由紀, 森川 悟, 三浦 昌朋
医療薬学 ( (一社)日本医療薬学会 ) 50 ( 9 ) 465 - 472 2024年09月
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高速液体クロマトグラフィ分析装置LM1010を用いたフェニトインとカルバマゼピンの同時血中濃度定量と化学発光免疫測定法との比較
赤嶺 由美子, 松下 美由紀, 森川 悟, 三浦 昌朋
医療薬学 ( 一般社団法人日本医療薬学会 ) 50 ( 9 ) 465 - 472 2024年09月
<p>LM1010 high-performance liquid chromatography system was recently approved as a medical diagnostic device. Phenytoin and carbamazepine—the antiepileptic drugs—can be detected simultaneously using LM1010; however, the accuracy of quantification of these two drugs in serum using this system has not been established. Herein, we compared the performance of LM1010 in measuring phenytoin and carbamazepine with that of an established chemiluminescent immunoassay (CLIA)using the ARCHITECT system. When CLIA calibrator samples were examined using both methods, the accuracy of LM1010 was within 3.20% for phenytoin and 6.50% for carbamazepine. Moreover, the two methods were applied to serum samples from subjects taking phenytoin (n = 95)or carbamazepine (n = 69). The slopes of Deming regression curves comparing LM1010 to CLIA for phenytoin and carbamazepine were 0.984 and 0.943, respectively. Further, Bland–Altman analyses showed an average positive bias (±1.96 × SD)of 0.180 (−1.998 – 2.359)μg/mL for phenytoin and 0.001 (−1.171 – 1.174)μg/mL for carbamazepine using LM1010 relative to CLIA. There were strong correlations between results from LM1010 and CLIA for serum phenytoin and carbamazepine (Spearman’s <i>r</i> = 0.9836 and 0.9754, respectively). The difference in the measurements of serum concentrations of carbamazepine was partially yet significantly negatively correlated with serum hemoglobin (slope = −0.1094). Thus, we successfully applied LM1010 to the simultaneous determination of serum concentrations of phenytoin and carbamazepine and concluded that this system can be used for routine therapeutic drug monitoring.</p>
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【臨床での疑問にこたえる 統計データの読み方,使い方】実践編 ケーススタディから学ぶ臨床での問題・疑問へのアプローチ もしかして,これって副作用?
赤嶺 由美子
薬事 ( (株)じほう ) 66 ( 12 ) 2341 - 2343 2024年09月
<Key Points>◎抗精神病薬の多くは,同じ薬剤を同じ投与量で使用しても治療効果や副作用発現に個人差が大きい。◎2022年度の診療報酬改定にて,抗精神病薬であるクロザピンが特定薬剤治療管理料1の対象薬剤として追加となった。治療薬物モニタリングを実施することは,臨床で経験した副作用に対して実際の血中濃度から議論することができるため,非常に有用な手段である。◎システマティックレビューは多くの論文情報が集約されており,エビデンスレベルも高く,効率的に情報を集める手段として非常に有用である。(著者抄録)
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がん悪液質の患者におけるアナモレリン治療継続期間に影響する因子の解明
五十嵐 遥, 藤田 一馬, 福司 弥生, 赤嶺 由美子, 佐々木 克也, 柴田 浩行
日本臨床腫瘍薬学会雑誌 ( (一社)日本臨床腫瘍薬学会 ) 36 277 - 277 2024年05月
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【血中濃度の変動要因を見極めよう 悩ましい薬物動態の諸問題】実践編 薬剤別マネジメント 向精神薬
赤嶺 由美子
薬事 ( (株)じほう ) 66 ( 3 ) 527 - 533 2024年02月
<Key Points>◎向精神薬の多くは,薬物代謝酵素や薬物輸送トランスポータの基質となるとともに,自身が阻害薬となることもあるため,考慮しなければならない薬物相互作用は非常に多い。◎向精神薬には,主消失経路が肝代謝である薬物が多くあり,肝クリアランスが全身クリアランスに大きな影響を及ぼす。そのため,肝機能障害時は,CYP活性低下に伴い血中濃度が上昇するため,慎重なモニタリングが必要となる。◎一般の方よりも,統合失調症患者においては喫煙率が高くなることが報告されており,喫煙時の相互作用にはより注意が必要である。◎バイオマーカーの少ない精神科領域にとって客観的な判断材料として,血中濃度が果たす役割は非常に大きい。(著者抄録)
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新規医療機器LM1010を用いたイマチニブとアシミニブの血中濃度定量法の開発と精度評価
三浦昌朋, 赤嶺由美子, 森川悟, 松下美由紀, 高橋直人
日本血液学会学術集会抄録(Web) 86th 2024年
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TDMによる重篤副作用の予測・予防の現状と課題 クロザピンTDMによる重篤副作用の予測・予防
赤嶺 由美子
TDM研究 ( (一社)日本TDM学会 ) 40 ( 2 ) 95 - 95 2023年06月
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免疫学的測定法の市販キットがない特定薬剤治療管理料I対象薬物のTDM 統合失調症治療薬・抗てんかん薬のTDM
赤嶺 由美子
TDM研究 ( (一社)日本TDM学会 ) 40 ( 2 ) 101 - 101 2023年06月
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腎移植患者におけるミコフェノール酸血中濃度に対する高速液体クロマトグラフLM1010の精度評価
赤嶺 由美子, 松下 美由紀, 森川 悟, 三浦 昌朋
薬学雑誌 ( (公社)日本薬学会 ) 143 ( 4 ) 377 - 383 2023年04月
腎移植患者を対象に、既存のHPLC法と、HPLC法をベースとしたLM1010高速液体クロマトグラフ(以下、LM1010)で得られたミコフェノール酸(MPA)の血中濃度測定値を比較検討した。2022年1月~2022年3月に腎移植が施行されMPAの血中濃度の測定依頼があった患者100名(女性32名、男性68名)を対象とした。既報HPLC法とLM1010によるMPAの測定値は非常に高い相関を示した。Bland-Altman分析において、LM1010法と既報HPLC法間のMPAにおける血中濃度の差は平均バイアス-0.0012μg/mLであり、既報HPLC法のMPAのピーク出現時間は流速0.5mL/minで12分であったのに対し、LM1010法は2.2分であった。-20℃条件下1週間保存後のLM1010によるMPA血漿濃度はフレッシュ血漿検体を用いた値と比較して86.7±13.0%と低く、解析結果に大きなばらつきも確認された。LM1010を用いたMPAの血漿濃度は72時間以内の検体を用いて測定することが望まれる。
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新規高速液体クロマトグラフィ分析装置を用いたイマチニブ血中濃度定量の精度評価
福司弥生, 赤嶺由美子, 松下美由紀, 森川悟, 三浦昌朋, 三浦昌朋
YAKUGAKU ZASSHI (Web) 143 ( 11 ) 2023年
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令和4年度卒後臨床研修の効果的な実施のための調査検討事業参加における研修成果とその課題
小松沙裕里, 小松真紀子, 赤嶺由美子, 大越英雄
日本医療薬学会年会講演要旨集(Web) 33rd 2023年
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【病院薬剤師になったら学ぶこと 入院患者マネジメントの1冊目】(第3章)病棟で患者の様子が…薬はどうする? 不眠
赤嶺 由美子
薬事 ( (株)じほう ) 64 ( 14 ) 2942 - 2947 2022年10月
<Key Points>●不眠を引き起こす薬剤には,副腎皮質ステロイドや降圧薬などが知られているが,ステロイドは多岐にわたる疾患に使用されるうえ,不眠症の発症頻度も高い。また,降圧薬は薬剤ごとに不眠のリスクが異なるため,注意が必要である。●入院時の持参薬管理において,不眠を引き起こす薬剤があれば,よりリスクの低い薬剤への処方変更を提案する。●入院による環境の変化や疾患により睡眠薬が開始となる場合は,不眠のタイプに合わせた睡眠薬を処方し,退院後は漫然投与とならないよう,患者の睡眠状況を聴き取り,減量・中止を提案する。(著者抄録)
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【血中濃度測定の臨床的意義と臨床応用】血中濃度測定にまつわる疑問点
赤嶺 由美子
臨床精神薬理 ( (株)星和書店 ) 25 ( 1 ) 83 - 88 2022年01月
治療薬物モニタリング(TDM)は、精神科領域において気分安定薬やlithium製剤を中心に普及しており、日常診療において、投与量設計ならびに服薬アドヒアランスの確認等に用いられている。一方で、統合失調症治療薬に関しては、haloperidol・bromperidolの2製剤のみが特定薬剤治療管理料対象薬剤として保険収載されている。診療報酬の対象とならないその他の向精神薬については、臨床にてほとんどTDMがなされていないのが現状である。本稿では各種薬剤におけるTDMの保険請求の算定可否やTDM実施に対する診療報酬などの医療経済的な視点に加え、採血タイミングなどのTDMに関する疑問点について概説する。(著者抄録)