研究等業績 - その他 - 濵岡 秀勝
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自動運転に起因する目的出口通過への対策が運転行動に及ぼす影響
頓部 真大, 浜岡 秀勝
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 75 ( 6 ) I_393 - I_403 2020年
<p><tt>近年,技術発展により自動運転が可能となった.今後,自動運転が普及した場合,ドライバーの運転中の注意力が低下し,目的出口通過の増加が予想される.これは逆走発生要因の一つであるため,自動運転時にも機能する目的出口通過対策が必要と考える.</tt> <tt>そこで,</tt>IC<tt>付近だと分かるカラー舗装対策と,目的</tt>IC<tt>までの距離を任意のタイミングで確認できる出口番号変更対策を考案した.これらの有効性を確認するため,ドライビングシミュレータを用いて被験者</tt>20<tt>人に走行実験を行った.運転行動に着目すると,標識確認率が向上する傾向が見られ,前方確認時間が有意に増加していた.加えて,アンケート調査から,約</tt>80%<tt>のドライバーに対策の効果が期待でき,対策によって有意に安心して走行できたことが明らかとなった.</tt></p>
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浜岡 秀勝
TRANSPORT POLICY IN PERSPECTIVE ( 公益社団法人 日本交通政策研究会 ) 2020 ( 0 ) 38 - 39 2020年
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自動運転に起因する目的出口通過への対策が運転行動に及ぼす影響
頓部 真大, 浜岡 秀勝
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 75 ( 6 ) I_393 - I_403 2020年
<p><tt>近年,技術発展により自動運転が可能となった.今後,自動運転が普及した場合,ドライバーの運転中の注意力が低下し,目的出口通過の増加が予想される.これは逆走発生要因の一つであるため,自動運転時にも機能する目的出口通過対策が必要と考える.</tt> <tt>そこで,</tt>IC<tt>付近だと分かるカラー舗装対策と,目的</tt>IC<tt>までの距離を任意のタイミングで確認できる出口番号変更対策を考案した.これらの有効性を確認するため,ドライビングシミュレータを用いて被験者</tt>20<tt>人に走行実験を行った.運転行動に着目すると,標識確認率が向上する傾向が見られ,前方確認時間が有意に増加していた.加えて,アンケート調査から,約</tt>80%<tt>のドライバーに対策の効果が期待でき,対策によって有意に安心して走行できたことが明らかとなった.</tt></p>
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テストコースにおけるプロビーム道路灯の視認性に関する研究
萩原 亨, 浜岡 秀勝, 江湖 俊介, 岡嶋 克典, 小林 正自
交通工学論文集 ( 一般社団法人 交通工学研究会 ) 5 ( 2 ) A_134 - A_141 2019年02月
<p><tt>プロビーム道路灯は、車両の進行方向を照射する照明器具である。この照明手法により、夜間の横断歩行者が道路の背景に対して明るくなり、その発見が夜間において容易となる。本研究では、著者らによる過去の研究をベースとし、実用化を想定したプロビーム道路灯を試作した。また、このプロビーム道路灯を用いて横断歩行者に関する静止状態の視認性評価と映像による横断歩行者の発見に関する評価を行った。その結果、試作したプロビーム道路灯により対向車線を含めた道路空間全体の視認性が十分に高く、右からのみでなく左からの横断歩行者の発見が容易となることを明らかにできた。また、プロビーム道路灯のデメリットであるまぶしさも試作灯具において許容範囲内となることがわかった</tt><tt>。</tt></p>
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Cause of Wrong Way Driving on Expressway by the Classification of its Pattern
HAMAOKA Hidekatsu, MATSUBARA Ryota
Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies ( Eastern Asia Society for Transportation Studies ) 13 ( 0 ) 2027 - 2037 2019年
<p>Wrong way driving in the expressway has higher risk to cause serious traffic accidents. Because wrong way driving still exists and does not show decreasing trend, it is important to introduce effective measures to decrease the number of wrong way driving, although many measures were conducted to avoid it. In this paper, the wrong way driving route is considered by utilizing the wrong way driving data. It is usual that the route was not clearly shown in the record. Then it is hard to decide the route. Although quality of data is poor, all possible routes were examined. From the result of this analysis, characteristics of the route of wrong way driving were clarified based on the 38 patterns of the route of wrong way driving. By linking with the geometry of the interchange, several geometries of interchanges were shown to bring wrong way driving relatively.</p>
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WADA Shuhei, HAGIWARA Toru, HAMAOKA Hidekatsu, NINOMIYA Yoshiki, MASAHIRO Tada, OHIRO Tomonori
Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies ( Eastern Asia Society for Transportation Studies ) 13 ( 0 ) 2181 - 2201 2019年
<p>This research aims to show how driving with Level 2 automation affects situational awareness. The experiment participants drove on an expressway in a Level 2 automated vehicle and in a non-automated vehicle for 30 [min] for each vehicle. Fifteen middle-aged drivers and 15 elderly drivers participated. The experimental vehicle was a 2016 Nissan Serena equipped with an SAE Level 2 automated driving system. In all runs, the most common cause of override was vehicles merging from on-ramps. In situational awareness determined from video recordings of the driver's gaze, the situational awareness of the elderly drivers might decrease while automated driving.In a subjective survey, the middle-aged drivers reported difficulty in maintaining situational awareness during automated driving. To prevent accidents at on-rampsdue to situational awareness reductions, the road and the automated vehicle system must be improved to mitigate losses in situational awareness.</p>
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萩原 亨, 浜岡 秀勝, 江湖 俊介, 岡嶋 克典, 小林 正自
交通工学論文集 ( 一般社団法人 交通工学研究会 ) 5 ( 2 ) A_134 - A_141 2019年
<p><tt>プロビーム道路灯は、車両の進行方向を照射する照明器具である。この照明手法により、夜間の横断歩行者が道路の背景に対して明るくなり、その発見が夜間において容易となる。本研究では、著者らによる過去の研究をベースとし、実用化を想定したプロビーム道路灯を試作した。また、このプロビーム道路灯を用いて横断歩行者に関する静止状態の視認性評価と映像による横断歩行者の発見に関する評価を行った。その結果、試作したプロビーム道路灯により対向車線を含めた道路空間全体の視認性が十分に高く、右からのみでなく左からの横断歩行者の発見が容易となることを明らかにできた。また、プロビーム道路灯のデメリットであるまぶしさも試作灯具において許容範囲内となることがわかった</tt><tt>。</tt></p>
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ドライバー意識に基づく片側交互通行規制時に時刻表を導入した際の切替時間の設定方法
佐藤 連, 浜岡 秀勝
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 74 ( 5 ) I_1159 - I_1167 2018年
高速道路暫定二車線道路にて片側交互通行規制を実施する場合,道路情報板等により規制の有無を知ることができる.しかし,規制区間到着時に通行可能かわからないため,方向切替直後に停止すると長い待ち時間を強いられることになる.このような状況に対して,予め通行可能な時刻を提供する時刻表より,待ち時間を回避できると考えている.そのため,時刻表導入の意向をふまえ,時刻表の効果が最も発揮される切替時間を検討する.片側交互通行規制のビデオ撮影,高速道路利用者へのアンケート調査等を実施し,ドライバーの意識を考慮した時刻表の導入方法を検討した.その結果,停止車両数や待ち時間を減少させる時刻表の時間設定を明らかにできた.
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萩原 亨, 草竹 大輝, 浜岡 秀勝, 江湖 俊介, 轟 麻起子, 岡嶋 克典, 小林 正自
交通工学論文集 ( 一般社団法人 交通工学研究会 ) 4 ( 3 ) A_10 - A_17 2018年
<p>対称照明は、照明ポールと歩行者の位置関係から視認性が不安定となる。本研究は、市街地における道路上の視対象に関して広範囲において安定した視認性をドライバに提供し、かつグレアによる視認性低下を抑えるプロビーム照明の配光を探ることを目的としている。具体的には、プロビーム配光の道路灯を試作し、テスト走路において実験参加者 16 名による視認性評価と光学特性の計測を行った。プロビーム照明による視認性が一般に道路で使われている道路照明より高くかつその視認性の変動が小さいことが実験から明らかになった。また、テスト走路における実験結果と光学シミュレーションを用いて、試作したプロビーム配光の道路灯で課題となった点を改良したプロビーム照明の配光を提案した。今後は、実用化に向けたプロビーム照明の研究開発が必要となる。</p>
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高齢運転者を対象とした定速走行車間距離制御装置(ACC)の 受容性に関する研究
遠藤 幹大, 和田 脩平, 萩原 亨, 浜岡 秀勝, 二宮 芳樹, 多田 昌裕
自動車技術会論文集 ( 公益社団法人 自動車技術会 ) 49 ( 1 ) 66 - 73 2018年
高齢ドライバの運転支援装置(以降、ADAS)への受容性の変容を実際の運転行動から検討した。試験走路で32名の高齢ドライバにADAS車と非ADAS車でそれぞれ2時間の先行車を追従する運転タスクを課した。ADAS利用へのドライバの受容性の変容をヒアリングと運転行動により分類し、受容性の変化をドライバ特性から明らかにした。
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ドライバー意識に基づく片側交互通行規制時に時刻表を導入した際の切替時間の設定方法
佐藤 連, 浜岡 秀勝
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 74 ( 5 ) I_1159 - I_1167 2018年
高速道路暫定二車線道路にて片側交互通行規制を実施する場合,道路情報板等により規制の有無を知ることができる.しかし,規制区間到着時に通行可能かわからないため,方向切替直後に停止すると長い待ち時間を強いられることになる.このような状況に対して,予め通行可能な時刻を提供する時刻表より,待ち時間を回避できると考えている.そのため,時刻表導入の意向をふまえ,時刻表の効果が最も発揮される切替時間を検討する.片側交互通行規制のビデオ撮影,高速道路利用者へのアンケート調査等を実施し,ドライバーの意識を考慮した時刻表の導入方法を検討した.その結果,停止車両数や待ち時間を減少させる時刻表の時間設定を明らかにできた.
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市街地におけるプロビーム道路照明の配光に関する研究開発
萩原 亨, 草竹 大輝, 浜岡 秀勝, 江湖 俊介, 轟 麻起子, 岡嶋 克典, 小林 正自
交通工学論文集 ( 一般社団法人 交通工学研究会 ) 4 ( 3 ) A_10 - A_17 2018年
<p>対称照明は、照明ポールと歩行者の位置関係から視認性が不安定となる。本研究は、市街地における道路上の視対象に関して広範囲において安定した視認性をドライバに提供し、かつグレアによる視認性低下を抑えるプロビーム照明の配光を探ることを目的としている。具体的には、プロビーム配光の道路灯を試作し、テスト走路において実験参加者 16 名による視認性評価と光学特性の計測を行った。プロビーム照明による視認性が一般に道路で使われている道路照明より高くかつその視認性の変動が小さいことが実験から明らかになった。また、テスト走路における実験結果と光学シミュレーションを用いて、試作したプロビーム配光の道路灯で課題となった点を改良したプロビーム照明の配光を提案した。今後は、実用化に向けたプロビーム照明の研究開発が必要となる。</p>
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街路におけるプロビーム道路照明の視認性評価に関する基礎的研究
草竹 大輝, 萩原 亨, 浜岡 秀勝, 江湖 俊介, 轟 麻起子, 岡嶋 克典, 小林 正自
交通工学論文集 ( 一般社団法人 交通工学研究会 ) 3 ( 2 ) A_84 - A_91 2017年
<p>本研究では、一般に広く使われている対称照明と比較し、プロビーム照明下における歩行者視認性のメリットを明らかにすることを目的に、対称照明と簡易プロビーム照明をテスト走路に設置し、実験参加者 12 名による車内から歩行者を視認させる実験を実施した。街路での利用を踏まえたプロビーム照明専用の灯具は実在しないため、既存の灯具を工夫して理想配光に近い簡易プロビーム照明を製作し、実験に使用した。実験時は霧雨で路面が若干湿った状態であった。評価実験の結果、道路の横断方向と縦断方向を考慮すれば、プロビーム照明は対称照明に比べて歩行者を視認しやすく、また視認距離や車両と歩行者の位置関係による影響も小さいことが分かった。道路上の歩行者を視認する上で、プロビーム照明は潜在的に高い性能を有することが示唆された。</p>