研究等業績 - 原著論文 - 原田 勇希
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高校「物理基礎」と「物理」によるMIF素朴概念の修正効果
原田勇希・坂本一真・鈴木誠
物理教育 66 ( 2 ) 81 - 86 2018年07月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
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中学校理科の天文分野での活用を見据えた紙筆版空間的視点取得課題(PSPT)の開発
原田勇希
日本教育工学会論文誌 42 ( Suppl ) 181 - 184 2018年12月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 単著
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いつ,なぜ,中学生は理科を好きでなくなるのか?―期待-価値理論に基づいた基礎的研究―
原田勇希・坂本一真・鈴木誠
理科教育学研究 58 ( 3 ) 319 - 330 2018年03月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
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高い制度的利用価値の認知は理科における「主体的・対話的で深い学び」に貢献しうるか
原田勇希・三浦雅美・鈴木誠
科学教育研究 42 ( 3 ) 164 - 176 2018年12月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
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心的イメージ処理特性が中学校理科の期待信念に及ぼす影響
原田勇希・鈴木誠
日本教育工学会論文誌 41 ( 4 ) 315 - 327 2018年01月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
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理科4分野の統制感と言語性―空間性ワーキングメモリ容量の関連
原田勇希・鈴木誠
日本教育工学会論文誌 41 ( Suppl ) 25 - 28 2018年12月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
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高い制度的利用価値の認知は理科における ”主体的・対話的で深い学び” を妨害するか?
原田勇希・三浦雅美
日本科学教育学会研究会研究報告 32 ( 1 ) 11 - 16 2017年11月
研究論文(学術雑誌) 国内共著
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数的処理が要求されない作図スキルの個人差と物理分野の期待信念との関連
原田勇希・坂本一真・鈴木誠
理科教育学研究 58 ( 1 ) 65 - 80 2017年08月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
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どのような認知の弱さが理科のつまずきと意欲低下のリスクか? ―児童のワーキングメモリに着目したエラー特性と自己効力の関係性の検討―
原田勇希・鈴木誠
日本科学教育学会研究会研究報告 30 ( 1 ) 53 - 56 2015年11月
研究論文(学術雑誌) 国内共著
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共感化-システム化の認知スタイルと理科の学習行動との関連
菅原 瑞生, 原田 勇希
日本科学教育学会研究会研究報告 ( 一般社団法人 日本科学教育学会 ) 37 ( 4 ) 65 - 70 2022年12月
研究論文(学術雑誌) 国内共著
<p>理科に注目すると,近年では,共感化―システム化(Empathizing – Systemizing)の認知スタイルの個人差が,理科の動機づけの個人差を強く説明することが示されており,注目されている.現行の学習指導要領(文部科学省,2018)の「対話的な学び」では,意見交換や議論が求められているが,児童期から青年期にかかるこどもたちにとって,個人の対人関係の在り方によって,議論したくてもできない可能性が大いに考えられる.分析の結果,EQが高い生徒は,クラスや教師への心理的安全性が高い傾向が見られた.ただし,中学校3年生においてEQが高い生徒は批判的議論を行う傾向が低いことが示された.本来,EQが高いことはこうした学習に利得があると考えられるが,相互批判的な学びの実現には課題があることが示された.</p>
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小学生の観察・実験に対する興味は“強度”と“深さ”から捉えられるか
髙橋 海渡, 原田 勇希
日本科学教育学会研究会研究報告 ( 一般社団法人 日本科学教育学会 ) 36 ( 2 ) 35 - 40 2021年12月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌)
<p>近年,興味をポジティブな感情(強度)と価値の認知(深さ)で捉える枠組みが提案されている.これまでの小学生を対象とした大規模調査では,理科学習,観察・実験への興味の強度を測定しているが,興味の深さを測定していないため,小学生の興味の構造が明らかになっているとは言えない.先行研究では,理科全般に対する興味について,強度と深さの両次元で捉えた調査は行われているが,観察・実験場面に特化した興味について,強度と深さの両次元で捉えた研究はない.そこで本研究では小学生の観察・実験に対する興味の構造を明らかにし,興味を測定できる心理尺度を開発することを目的とした.結果より,小学生の観察・実験に対する興味は,ポジティブな感情と価値の認知が直交する2つの次元で捉えられることが分かった。また,多変数との相関パターンの検討により,作成した心理尺度の妥当性が担保された。</p>
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いつ,生徒の観察・実験に対する興味の“深さ”に介入するべきか?
齋藤 惠介, 原田 勇希, 草場 実
理科教育学研究 ( 一般社団法人 日本理科教育学会 ) 61 ( 1 ) 107 - 117 2020年07月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌)
<p>近年,興味をポジティブ感情(強度)と価値の認知(深さ)から捉える理論的枠組みが提唱されており,強度と深さを望ましい状態に導くことが重要である。また,これまでの大規模調査より,我が国の生徒は理科全般に対する興味の強度に課題があることが示唆されているが,観察・実験に対する興味の強度は比較的良好に保たれていることが明らかになっている。そのため興味に介入する場合,観察・実験を足掛かりにすることが考えられるが,強度と深さのどちらを先行して育成すべきであるかについて未検討な点が多い。そこで,本研究では観察・実験に対する興味の強度と深さに注目し,理科全般に対する興味の強度との関連を検討することを目的とした。結果より,“理科学習に対するポジティブ感情”と“観察・実験に対するポジティブ感情”は別因子として抽出できたため,両興味は並存しえる構成概念であるといえる。また,生徒の観察・実験に対するポジティブ感情が低い状態で深い価値の認知に介入することは,理科全般に対するポジティブ感情をより低減させてしまう可能性が示唆された。このことから,教師は生徒の観察・実験に対するポジティブ感情の強度に応じて,興味の深さに介入していく必要があるだろう。</p>