研究等業績 - その他 - 千代延 俊
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Giant offshore pumice deposit records a shallow submarine explosive eruption of ancestral Santorini
Druitt T.
Communications Earth and Environment ( Communications Earth and Environment ) 5 ( 1 ) 2024年12月
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Watanabe N.
Progress in Earth and Planetary Science ( Progress in Earth and Planetary Science ) 10 ( 1 ) 2023年12月
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Madokoro H.
Sensors (Basel, Switzerland) ( Sensors (Basel, Switzerland) ) 23 ( 21 ) 2023年10月
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Yoshimoto T.
Tectonophysics ( Tectonophysics ) 862 2023年09月
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松田 博貴, 林田 将英, 千代延 俊, 山﨑 誠, 佐々木 圭一
地質学雑誌 ( 一般社団法人 日本地質学会 ) 129 ( 1 ) 153 - 164 2023年03月
<p>琉球列島には,泥質岩からなる上部中新統〜下部更新統島尻層群とサンゴ礁複合体堆積物からなる下部〜上部更新統琉球層群が広く分布し,その境界部にはその中間的な岩相を示す下部更新統知念層が局所的に分布する.これまで知念層は沖縄島中南部でのみ分布が知られていたが,鹿児島県喜界島において知念層に対比できる地層が,新たに発見された.いずれの露頭でもコケムシ片に富む石灰質泥岩・砂岩,ないし砂質石灰岩からなり,堆積年代は1.71〜1.39 Maを示し,下位の島尻層群早町層,上位の中部更新統琉球層群百之台層と明瞭な境界で接している.下位の早町層とは顕著な傾斜不整合の関係にあり,島尻層群堆積後に傾動・削剥が起きたことが示唆される.これに対し,上位の琉球層群との間には傾動運動を示唆する構造差はなく,知念層堆積後,相対的海水準低下に伴い陸化した後,陸源性砕屑物の供給が減少する堆積環境へと変化したと考えられる.</p>
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Increasing Recoverable Oil in Northern Afghanistan Kashkari Oil Field by Low-Salinity Water Flooding
Mahdi Z.
Energies ( Energies ) 16 ( 1 ) 2023年01月
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Madokoro H.
Applied Sciences (Switzerland) ( Applied Sciences (Switzerland) ) 12 ( 15 ) 2022年08月
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北海道幌延町に分布する鮮新統から中新統の珪質岩に含まれる有機物の堆積過程の検討
村岡 亜美, 千代延 俊, 荒戸 裕之, マルティッツィ パオロ, 石井 英一
石油技術協会誌 ( 石油技術協会 ) 87 ( 1 ) 86 - 88 2022年
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秋田県男鹿半島生鼻崎露頭における更新統北浦層砂岩の淘汰度と孔隙率の関係
野口 貴德, 千代延 俊, 荒戸 裕之, 佐藤 宏大, 間所 洋和, 永吉 武志
日本地質学会学術大会講演要旨 ( 一般社団法人 日本地質学会 ) 2022 ( 0 ) 181 2022年
<p>【はじめに】</p><p> 秋田県西部に位置する男鹿半島には上部新生界が広く分布し,露頭の連続性も良いことから日本の代表的な上部新生界の標準層序として,多くの研究がなされてきた.本研究対象である男鹿市生鼻崎地域には砂岩,シルト岩,及び泥岩の互層が発達した北浦層の上部が海食崖を形成し大露頭を成している(鹿野ほか,2011).また,この露頭を対象に千代延ほか(2021)は北浦層砂岩泥岩互層における堆積物の地質セッティング,及び砂岩貯留岩性状を調査し,露頭画像と合わせた機械学習によるモデル化技術を検討した.その中では,単層スケールでの不均質性を画像上で明らかにするため,北浦層の砂岩部の色の違いに着目し,岩色と粒径分布及び孔隙率に相関があると認めた.ただ一方で北浦層砂岩部の色と孔隙率の関係は定性的な解釈にとどまり,定量的に評価しモデル化するにはより多くの測定点を加える必要があった.そこで本研究では,測定点の記録を増加し,砂岩層の岩色や岩相の違いと孔隙率,淘汰度の関係性から砂岩の不均質性を抽出する目的で検討を行った.</p><p>【研究手法】</p><p> 本研究では露頭調査として,対象とした岩相の柱状図を作成するとともに,幅6 m に渡り露頭のスケッチを行った.併せて砂岩単層を1 m 四方に区切り,定方位試料を合計101個採取した.さらに,調査対象層の孔隙率の分布を明らかにする目的で合計30枚薄片を作成し,定方位試料の鉛直方向面を観察した.孔隙率は撮像した検鏡画像から画像編集ソフトを用いて計測した.</p><p>【結果】</p><p> 調査対象とした砂岩の単層は砂岩優勢砂岩シルト岩互層中の中粒~極細粒の砂岩である.単層の上部には平行葉理が見られ,炭質物も多く認められた.砂岩の岩色は,赤褐色,褐色,灰色を呈し,この3種類に大きく区分することが可能である.その分布は褐色の割合が最も大きく,赤褐色及び灰色の割合はほぼ同程度であった.また灰色の部分に生物擾乱が顕著に発達している.</p><p> 砂岩の薄片の観察からは,全岩相で石英と有色鉱物が多く,わずかに斜長石も認められた.粒子の円磨度を見ると,褐色,灰色,赤褐色を呈する岩相のいずれも亜角礫~円礫であった.有色鉱物の量は,赤褐色が最も多く,褐色,灰色と減少した.孔隙率の測定結果からは,赤褐色の平均孔隙率は15.9%,中央値は15.8%で,褐色の平均孔隙率は 16.8%,中央値は16.6%,灰色の平均孔隙率は19.0%,中央値は19.1%であった.孔隙径やその連続性に注目したところ,赤褐色の孔隙径は約0.2 ~0.3 mmであり,連続性も乏しい.一方の褐色及び灰色の孔隙径は約0.5 ~0.6 mmであり,灰色の岩相で孔隙径の大きさに差違が認められた.孔隙を埋めるように存在する粘土鉱物も観察でき,赤褐色で最も多く認められた.また,石英や斜長石などの鉱物の大きさは灰色が最も大きく,次いで赤褐色,褐色と小さくなる.</p><p>【考察および結論】</p><p> 以上の結果より,中粒~極細粒砂岩の単層内で岩色の違いにより粒度の違いが認められ,岩色が砂岩の不均質性を表していることが明らかとなった.また,不均質性をもたらす要因として,粒度の違いだけでなく,孔隙率,孔隙径及びその形状も重要となることが示された.孔隙率や形状の変化は,孔隙を二次的に埋める粘土鉱物に大きく影響を受けていることが指摘できる.本調査より砂岩の不均質性は,粒度の違いだけでなく,孔隙率,孔隙径及びその形状の違いによることが明らかにできた.この結果は砂岩貯留岩の不均質性をモデル化する上で重要であり,今後の貯留層モデル構築への基礎データとなることが期待できる.</p><p></p><p><引用文献>千代延ほか,2021:JAPT講演要旨,鹿野ほか,2011:地質図幅</p>
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長岡CCS実証サイトのCO<sub>2</sub>砂岩貯留岩と不均質性
千代延 俊
日本地質学会学術大会講演要旨 ( 一般社団法人 日本地質学会 ) 2022 ( 0 ) 148 2022年
<p>【はじめに】</p><p> 実現性および即効性の高い地球温暖化ガス削減対策のひとつとして二酸化炭素回収地下貯蔵(CCS)技術がある.我が国では,2004年に地球環境産業技術研究所(RITE)が中心となり,新潟県長岡市の岩野原サイトにおいてCCS実証試験が初めて実施された.この実証試験では圧入井1本と観測井3本の坑井が掘削され,約10,000トンのCO<sub>2</sub>を地下1100 mの帯水層へ圧入し,4D地震探査,弾性波トモグラフィー,各種検層を用いて,地下へ圧入されたCO<sub>2</sub>の挙動をモニタリングしている.本講演では,長岡CCS実証サイトの砂岩貯留岩の岩相や不均質性の検討結果を紹介するとともに,その不均質性が地下でのCO<sub>2</sub>の挙動へ与える影響について発表する.</p><p>【地質概説】</p><p> 長岡サイトの圧入対象となった帯水層は,層厚が約60 mの更新統砂岩シルト岩互層で地表に分布する灰爪層から西山層に相当する.地震探査断面の解析から,地層は南北方向の軸をもつ背斜構造の翼部に位置し,サイト内では東方向へ傾斜する.地層は整合に累重し,層厚の側方変化が顕著である(Chiyonobu et al., 2013).そのうち,実際にCO<sub>2</sub>が圧入された層準は層厚12 mで,孔隙率は23%,浸透率は平均7 mDである(伊藤ほか, 2016).</p><p>【貯留岩の地質学的特徴】</p><p> CO<sub>2</sub>が圧入された深度は,観測井の位置で1108〜1120 mである(Mito et al., 2010).その圧入区間の岩石コア観察から,全体を通じて砂岩優勢砂岩シルト岩互層で,しばしば小礫〜中礫の亜円礫を含む.また,一部では礫岩層も認められた.堆積構造は,希に平行および斜交葉理を伴うものの,全体を通じて塊状で上方細粒化が認められる.CT画像を用いて堆積物の詳細を観察すると,塊状の砂岩では多数の生痕が観察できる.また,粒度分析からは総じて淘汰が不十分な層準が多く,希に淘汰度が良好な砂岩の存在が指摘できた.検層データを用いた浸透率および孔隙率からは,孔隙率の高い層準で浸透率が高くなるのは当然であるが,もっとも浸透率が高いのは密度が比較的高く,岩相としては淘汰度の良好な砂岩であった(Chiyonobu et al., 2013).</p><p>【CO<sub>2</sub>の挙動と貯留層の不均質性について】</p><p> CO<sub>2</sub>圧入層準では,圧入時のスピナー検層の結果から,顕著にCO<sub>2</sub>が圧入された深度が認められている(君島ほか, 2008).さらに,圧入後のCO<sub>2</sub>挙動を比抵抗検層によりモニタリングしており,CO<sub>2</sub>が多く圧入された深度では,圧入停止後もCO<sub>2</sub>が遊離ガスとして存在している(Mito et al., 2010).この層準は,深度1113〜1117 mに位置し,上述の高浸透率かつ淘汰度が極めて良好な塊状細粒砂岩に対比される.また,この淘汰度良好な塊状砂岩の下位と上位には,粘土粒子を多く含む砂質シルト岩が存在しており,遊離ガスの移動を遮蔽する役割を果たしている.これは,粘土粒子を含む淘汰が不十分な層準が,淘汰度良好な地層と比較して低浸透率となり,遮蔽層をなすことを示す.これらの結果から,地下環境においては,CO<sub>2</sub>が圧入され移動する経路としては,淘汰度が良好な砂岩層のみを選択していることが指摘できる.また,CO<sub>2</sub>の挙動をシミュレーションする上で,この砂岩の淘汰が良好/不十分な層準を的確に反映したモデルを用いると,気・流体の挙動予測の正確性が格段に向上することも明らかとなった.</p><p>【我が国の貯留対象砂岩層とCCS】</p><p> 我が国においてCCSの対象となる砂岩層としては,地質学的には新しい新第三系から第四系が多いことは既知であるが,その砂岩層は堆積盆の形成過程を踏まえると不均質性が高いことが想定される.今後のCCSの発展に対しては,不均質性など地質学的妥当性を踏まえた精度の高いCO<sub>2</sub>挙動予測を通じた信頼性の向上が重要となる.</p><p>【引用文献】</p><p> Chiyonobu et al., 2013, EGYPRO., 37, 3546-3553., 伊藤ほか, 2016, 地質雑., 121, 311-323., 君島ほか, 2008, JMMIJ., 124, 61-67., Mito et al., 2010, IJGGC., 2, 309-318.</p>
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(講演取消)秋田県八峰町八森における中新統女川層の岩相
松浦 三偲郎, 大柳 快晴, 千代延 俊, 荒戸 裕之
日本地質学会学術大会講演要旨 ( 一般社団法人 日本地質学会 ) 2022 ( 0 ) 347 2022年
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(講演取消)軟岩に対する圧密試験の有用性と新生界宮崎層群の形成過程
吉本 剛瑠, 鈴木 雄大, 張 鋒, 千代延 俊, 大森 康智, 山本 由弦
日本地質学会学術大会講演要旨 ( 一般社団法人 日本地質学会 ) 2022 ( 0 ) 231 2022年
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Yamazaki T.
Earth, Planets and Space ( Earth, Planets and Space ) 73 ( 1 ) 2021年12月
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佐藤 時幸, 加藤 凌, 千代延 俊
地質学雑誌 ( 一般社団法人 日本地質学会 ) 127 ( 10 ) 621 - 633 2021年10月
<p>新潟地域の石油坑井および地表から採取した七谷期試料の石灰質ナンノ化石調査結果は,中期中新世初期のNN5帯とNN6帯で新潟平野中央部が広大な非海域であったことを示唆する.</p><p>NN5帯の石灰質ナンノ化石の産出量は,調査地域南東部から北東部の北蒲原に抜ける狭い海域の存在を示唆する.NN6帯では新潟平野中央部から東山一帯で海域が急激に縮小するが,東部の北蒲原へ抜ける海域は依然残る.しかし,寺泊期になるとこの海域も消滅し,新潟地域の古海洋環境がMid-Miocene Climatic Optimum後でNN5帯末の急激な寒冷化とそれによるユースタシー変動の影響を強く受けたことを示す.</p><p>一方,中新世火山岩類を貯留岩とする油・ガス田の多くは石灰質ナンノ化石が産出せず,日本海形成時のリフティングと火山活動で形成された構造的高まりがそのまま油ガス田構造となったことを示す.</p>
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Madokoro H.
Sensors ( Sensors ) 21 ( 14 ) 2021年07月
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Martizzi P.
Marine and Petroleum Geology ( Marine and Petroleum Geology ) 128 2021年06月
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Emanuel S.
Island Arc ( Island Arc ) 30 ( 1 ) 2021年01月
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Aftabuzzaman M.
Island Arc ( Island Arc ) 30 ( 1 ) 2021年01月
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Kikunaga R.
Island Arc ( Island Arc ) 30 ( 1 ) 2021年01月
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Rendy
International Journal on Advanced Science, Engineering and Information Technology ( International Journal on Advanced Science, Engineering and Information Technology ) 11 ( 5 ) 2071 - 2081 2021年