研究等業績 - ⼤学,研究機関紀要 - 大橋 純一
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東北方言無型・有型境界地域のアクセント
大橋純一
いわき明星大学人文学部研究紀要 ( 第17号 ) 15 - 33 2004年03月
研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
東北方言有型・無型境界域アクセントの現状を,宮城県中・北部を対象に追究した.従来,主としてアクセントの曖昧性がとりざたされてきた当域であるが,現在状況に基づく限りでは,むしろ類対立を骨子とした体系的変化をみとめうることを論じた.
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東北方言の二拍名詞・動詞アクセント-型区別の地理的・年代的状況に即して-
大橋純一
いわき明星大学人文学部研究紀要 ( 第16号 ) 83 - 94 2003年03月
研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
東北方言の二拍名詞・動詞アクセントについて,型区別の地理的・年代的状況を検討した.その結果,北西部の有型地域と南西部の無型地域とが全年層を通じて明確に対立すること,その一方で,その狭間にある地域がいかにも中間地域らしい曖昧的様相を呈すること,等が明らかになった.
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東北方言2モーラ名詞第四・五類アクセント-東西沿岸地域の比較を中心に-
大橋純一
いわき明星大学人文学部研究紀要 ( 第15号 ) 9 - 22 2002年03月
研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
東北方言には2モーラ名詞第四・五類アクセントが第二音節末の母音広狭に支配される現象がある.本論では,その現在状況を東西沿岸地域を比較することを通して追跡.東部の変化が西部のそれよりも後行していること,それには第一音節末の母音広狭も密接に関わっていると考えられることを論じた.
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東北方言における/ki/の地理的・年代的諸相と展開-/k/子音と/i/母音との関連性に着目して-
大橋純一
言語科学論集 ( 第1号 ) 19 - 23 1997年12月 [査読有り]
研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
東北方言の/ki/の実相を音響学的手法により分析した.また,その地理的・年代的状況に基づき,/ki/の破擦的様相が徐々に破裂的性質へと推移しつつあること,それには,/k/の二重調音的発音と/i/の中舌的発音とが深く関わっていると考えられることを論じた.
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宮城県中新田町方言の記述的調査報告
大橋純一
東北文化研究室紀要 ( 第38集 ) 5 - 14 1997年03月
研究論文(大学,研究機関紀要) 国内共著
宮城県中新田町の伝統的方言を,音声・語彙・文法の諸方にわたり記述した.筆者は,そのうちの「子音の有声化・鼻音化」,「アクセント」の項を分担・執筆.各々の特徴を音響分析に基づいて明らかにした.