学会等発表 - 大橋 純一
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新潟県寺泊方言のテンス・アスペクト・モダリティ
大橋純一
中越方言研究会 (アトリウム長岡) 2000年08月 - 2000年08月 中越方言研究会
新潟県寺泊方言の時間表現を自然談話に即して分析.その特徴をモダリティにも着目しつつ追究した.その結果,当方言では,時間的視点のほとんど関わらない超テンス的現象が多見されることが明らかになった.
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日本語音声の動態-東日本における方言音声の動態-
大橋純一・加藤正信・久野眞・斎藤弘子・柴田実
日本音声学会 (東北大学) 1999年09月 - 1999年09月 日本音声学会
左記標題テーマによる公開シンポジウムにおいて,パネラー発表を行った.具体的には,関東・東北地方域の音韻・アクセント事象について,現状を報告すると共に,その現状の背景的な事情,それの日本語音声全般の動きの中で占める位置について検討した.
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東北・越後方言の拍節現象
大橋純一
中越方言研究会 (アトリウム長岡) 1999年08月 - 1999年08月 中越方言研究会
東北・越後方言のいわゆるシラビーム現象について,特殊音別の音響分析を行った.その結果として,当域方言のシラビーム的性質は長音のみに顕著であること,また,それは,各特殊音の歴史的な成立事情の差異に起因するものであろうことを論じた.
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東北方言の鼻音化現象について-子音間における鼻音化率の差異とその要因-
大橋純一
国語学会 ( 同志社大学) 1999年05月 - 1999年05月 国語学会
東北方言の鼻音化現象について,その全域的な究明を基調としつつ,そこからうかがえる子音ごとの具体相,鼻音介入の度合い,鼻音化率の差異の要因を総合的に究明しようとした.また,それに基づき,発音運動の合理性の観点から,国語音声において特徴的であったとされる鼻音化現象が衰微していく過程を通時的に跡づけようとした.
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埼玉県東部アクセントの研究-久喜市北青柳の年代差に見る特殊アクセントの変遷-
大橋純一
国語学研究会 (東北大学) 1999年04月 - 1999年04月 国語学研究会
埼玉特殊アクセントの一端を成す久喜式アクセントについて,現在状況とそれの過去からの変化動向とを追究.一見複雑に見える当アクセントに,音調規則に基づいた一定の変化動向がみとめられることを論じた.
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東北方言における/ki/の発音実相とその史的展開
大橋純一
日本方言研究会 (大阪市立大学) 1997年11月 - 1997年11月 日本方言研究会
東北方言の/ki/の発音には,著しい口蓋化がみとめられると言われる.その実相を音響学的に分析.等しく口蓋化音とは言え,そこには種々の相が存在することを明らかにし,それらの地理的分布から,当方言における/ki/の実相の史的展開を追究した.
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東北方言におけるai連母音の発音実相とその原理-地理的・年代的状況に即して-
大橋純一
国語学研究会 (東北大学) 1997年05月 - 1997年05月 国語学研究会
東北方言における連母音融合音の実相を音響分析し,そこに種々の音声的バリエーションがみとめられることを明らかにした.また,非融合音や年少者の発音との比較を通し,それらのバリエーションが母音相互の干渉がもたらす有意味な現象であることを論じた.
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南東奥方言における語中・尾カ行子音の有声化現象
大橋純一
方言研究ゼミナール (静岡観月園) 1996年04月 - 1996年04月 方言研究ゼミナール
語中・尾カ行子音有声化の実態を,場面差に着目して分析.当人が習慣的に有する発音形態とその一方で働く場面的制約との狭間で,有声音とも無声音とも分別しがたい曖昧な中間相が生起することになっていること,それは音響的にも検証されることを論じた.
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埼玉特殊アクセントのいわゆる曖昧化・一型化現象について-その本質的性格と変化動向における意味-
大橋純一
国語学会 (新潟大学) 1995年10月 - 1995年10月 国語学会
埼玉特殊アクセントは曖昧・一型的性質のものであるとする従来説に対し,多数語1回発音調査,特定語複数回発音調査,話者の音調意識調査,ピッチ曲線の音響分析調査の各観点から多角的に検証.その結果,年層的な動向も含め,むしろ体系的・多型的性質のものと見ざるをえないという結論を得た.
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埼玉特殊アクセントのピッチ差についての音響学的考察
大橋純一
中越方言研究会 (長岡けさじろ荘) 1995年03月 - 1995年03月 中越方言研究会
低差が曖昧とされる当アクセントのピッチ状況を音響学的に分析.その傾向は,必ずしも一律に言いうるものではなく,語類間には明確な差異が存在すること,その差異は,当アクセントの性質を捉える上でも,重要な要点の一つになってくることを論じた.
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埼玉県東部特殊アクセントの研究
大橋純一
国語学研究会 (東北大学) 1995年01月 - 1995年01月 国語学研究会
埼玉特殊アクセントの実態を,典型代表3地点の比較によって追究.第四・五類の変化動向を根拠として,当特殊アクセントが体系的性質のものであると考えられることを主張した.
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埼玉県特殊アクセントの動向-蓮田市における二拍名詞の年代的調査から-
大橋純一
日本音声学会 (同志社大学) 1994年09月 - 1994年09月 日本音声学会
特殊音調として知られる埼玉県蓮田市の二拍名詞アクセントについて,多人数話者の分析を通して追究.特定語類の不変化という事態を捉え,当音調の一般変化とは一線を画する性格を有すると考えられることを論じた.