研究等業績 - その他 - 石井 聡
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Taketomi Y.
Immunity ( Immunity ) 57 ( 8 ) 1828 - 1847.e11 2024年08月
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アレルギー疾患における血小板活性化因子(PAF)
石井 聡
皮膚アレルギーフロンティア 19 81 - 85 2021年11月 [招待有り]
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
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LPA5受容体を介した抗炎症性サイトカインIL-10の産生機構の解析
可野 邦行, 王 嬌, 石井 聡, 青木 淳賢
脂質生化学研究 ( 日本脂質生化学会 ) 61 154 - 155 2019年06月
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Non-EDG型LPA受容体
石井 聡, 柳田 圭介
生化学 ( 公益社団法人日本生化学会 ) 90 ( 5 ) 596 - 608 2018年10月
リゾホスファチジン酸(LPA)は多彩な生理作用を発揮する脂質メディエーターである.LPAの作用は,endothelial differentiation gene(EDG)型受容体ファミリーに属する3種類のGタンパク質共役型受容体LPA1~LPA3によって媒介されると当初は考えられていた.しかし,筆者らによる第四のLPA受容体(LPA4)の発見が契機となって,一次配列相同性の高い2種類のLPA受容体(LPA5およびLPA6)が次々と同定された.EDG型LPA受容体とは相同性の低いLPA4~LPA6は,新規LPA受容体ファミリー(Non-EDG型LPA受容体ファミリー)を構成する.各Non-EDG型LPA受容体について,生化学的な性状解析が精力的に進められてきており,LPA6では立体構造も最近解明された.また,ノックアウトマウスの解析を中心として各受容体特有の生理機能も徐々に明らかになっている.
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LPA5型受容体活性化はマウス腹腔マクロファージにおいてIL-10産生を亢進させる(Activation of LPA5 receptor enhances IL-10 production in murine peritoneal macrophage)
王 嬌, 可野 邦行, 丸山 貴司, 石井 聡, 青木 淳賢
日本生化学会大会プログラム・講演要旨集 ( (公社)日本生化学会 ) 91回 [2T11a - 04(2P 2018年09月
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LPAによる昇圧作用メカニズムの解析
可野 邦行, 松本 宏隆, 井上 飛鳥, 雪浦 弘志, Chun Jerold, 石井 聡, 清水 孝雄, 青木 淳賢
脂質生化学研究 ( 日本脂質生化学会 ) 60 209 - 210 2018年05月
リゾホスファチジン酸(LPA)は、LPA特異的な6種類のGPCR(LPA1-LPA6)を介して様々な生理機能に関与する脂質メディエーターである。元来、LPAはvasoactive lipidとして同定され、その薬理作用として昇圧作用がよく知られているが、そのメカニズムと生理的意義に関しては全くの不明であった。そこで本研究では、このLPAによる血圧上昇作用の分子機構を明らかにすることを目的とした。まずLPAが豊富に含まれる加温血漿をマウスに投与したところ、一過性の昇圧作用が認められた。この反応は、血中のLPA産生酵素であるオートタキシン(ATX)の阻害剤添加時には全く認められなかった。LPAによる昇圧反応はROCK阻害剤であるY-27632前投与によって有意に抑制され、さらにLPA4 KOマウスにおいてもLPAの昇圧作用が減弱することを見出した。一方、LPA6 KOマウスにおいてもLPAの反応性は低下していたが、このマウスは様々な血管作動薬に対する昇圧反応にも障害が認められ、さらに血管形成にも異常を生じていることがわかった。そこで様々なLPAの構造類似体を用いた評価を行ったところ、LPA4に対するアゴニスト活性と昇圧作用の強さがよい相関性を示すことが明らかとなった。以上の結果から、血中でATX依存的に産生されたLPAは主にGα12/13に共役するLPA4受容体を介して昇圧反応を誘導することが強く示唆された。(著者抄録)