研究等業績 - 原著論文 - 日野 智
-
Suzuki Y.
Research in Transportation Economics ( Research in Transportation Economics ) 102 2023年12月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国際共著
-
タクシーとバスの乗り継ぎ運賃施策に対する高齢者の利用意識に関する研究
鈴木 雄, 日野 智, 西 颯一郎, 山崎 基浩
交通工学論文集 ( 一般社団法人 交通工学研究会 ) 9 ( 4 ) A_69 - A_75 2023年04月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
<p>本研究では、秋田県秋田市において、タクシーとバスの乗り継ぎの割引による高齢者の活動範囲の拡大について意識調査の結果より検討を行った。タクシーとバスの乗り継ぎプランについて、当日にタクシーを予約できることや、施設に併合したバス停で乗り継ぎを行うことが利用意向に影響することが示された。また、運賃を安く設定することや、タクシーとバスの乗り継ぎ時間を短く設定することが重要であることが示された。タクシーとバスの乗り継ぎ割引のプランについて、75歳以上の高齢者や、現在バスや電車のみを利用している人で利用意向が高いことが示された。例えば、75歳以上でバス電車のみを利用している高齢者に対し、乗り継ぎ時間30分、タクシー運賃300円を提案した場合、25.2%が利用意向を示す結果であった。</p>
-
鈴木 雄, 日野 智, 北澤 匠
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 77 ( 5 ) I_417 - I_429 2022年 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
<p>本研究は,高齢者の内面的特性に着目した.本研究で扱う内面的特性は高齢者の各種活動への参加を阻害すると考えられる心理的要因のことである.これらの高齢者の内面的特性は「人と関わる意識の弱さ」,「諦めの強さ」,「自発的行動の無さ」,「周りへの流されやすさ」,「人に頼れない意識の強さ」,「人見知りの強さ」の6要因であることを示した.高齢者の内面的特性に対し車やバスといった交通手段が影響していることや,内面的特性が趣味活動の頻度等を低下させる構造について示した.さらに,高齢者の活動参加を促進するために必要な施策や施設利用について,高齢者の内面的特性の種類による違いを示し,内面的特性を有している高齢者に対して,積極的に活動への参加の勧誘,高齢者の性格や健康状態を受け入れることが重要であることを示した.</p>
-
タクシーとバスの乗り継ぎ施策に関する意識分析
鈴木 雄, 日野 智, 西 颯一郎, 山崎 基浩
交通工学研究発表会論文集 ( 一般社団法人 交通工学研究会 ) 42 ( 0 ) 831 - 836 2022年 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
<p>本研究では、秋田県秋田市において、タクシーとバスの乗り継ぎの割引による高齢者の活動範囲の拡大について意識調査の結果より検討を行った。既存の買物タクシーの運賃 1 回 300 円は割安にとらえられていることが明らかとなった。タクシーとバスの乗り継ぎについて、予約日・運賃・乗り継ぎ環境・乗り継ぎ時間の要因から利用意向モデルを構築した。その結果、当日予約・タクシー運賃 300 円・施設併合バス停・乗り継ぎ時間 30 分の条件では、5.7%の高齢者が利用意向を示すことが明らかとなった。これは既存の買物タクシーの利用者割合 21.9%よりもかなり少ない。既存の買物タクシーと同条件ではバスへの乗り継ぎを行わないことが示されており、利用拡大のためにはタクシーとバスとのセット割引による、さらなる安価な運賃設定が必要であることが示されている。</p>
-
路線バス運転手の接客内容がバス利用意識に与える影響に関する研究
鈴木 雄, 日野 智, 三上 晃平
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 75 ( 6 ) I_513 - I_522 2020年04月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
<p><tt>本研究では,路線バス運転手の接客について,好感を持つものと,不快に感じるものの具体的な内容の把握を行った.良い接客が高い頻度で行われている一方で,「しっかりとした挨拶がない」ことや「愛想や態度が悪い」など,基本的な接客が出来ていない運転手の存在が明らかとなった.これらの悪い接客について</tt>1<tt>度でも経験した場合に,利用を減少させたい人が存在することが明らかとなった.多くの運転手が良い接客を続けても,一部の悪い接客をする運転手によりバス利用者が減少する可能性がある.都市間の接客の比較では,三大都市圏の方が良い接客の頻度が高く,良い接客を受けた際の利用増加意識も高い結果であった.一方で,悪い接客の頻度や,悪い接客を受けた際の利用減少意識は,三大都市圏とそれ以外の都市とで差がみられない結果であった.</tt></p>
-
鈴木雄, 日野智, 藤田有佳
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 75 ( 5 ) I_365 - I_373 2019年12月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
本研究では,灯油難民についての実態把握を行った.その結果,灯油缶が重いために購入を控えている高齢者や,灯油の値段が高いために購入を控えている高齢者の存在が明らかとなった.このことから,灯
油購入者のうち29.0%の灯油難民が確認された.灯油難民は,入浴回数を減らしたり,暖房をつける部屋を制限するなどの状況もみられた.宅配利用者以外の灯油難民要因は,自家用車で灯油を購入できないこ
と,単身世帯,木造住宅,3階以上に居住,年収200万円未満,歩行可能距離500m未満であることが挙げられた.宅配利用者では,集合住宅の高層に住む人で灯油難民が発生する可能性が示された.灯油の宅配にあたり,エリアが限定されていることや,高層階までの宅配が行われていない場合が多いこと,高層階への宅配は割高になることの問題が示された. -
鈴木雄, 日野智, 小島遼太郎
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 75 ( 5 ) I_821 - I_833 2019年12月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
本研究では,高齢者の外出行動における慣れや諦めに関する分析を行った.各種外出行動が希望未満の頻度であるにも関わらず,不満に感じていない高齢者の存在が明らかとなった.これは,不便な現状に慣れてしまうことや,自身の健康状態などから外出を諦めてしまうことが要因と考えられる.外出手段として家族の送迎を利用している人が,希望未満の頻度であるのに不満を感じない傾向にあった.高齢者の生活における慣れや諦めについて「活動能力に関する諦め」「活動欲求に関する慣れ」「生活の質に関する諦め」の因子で構成されていることが明らかとなった.「活動能力に関する諦め」が「活動欲求に関する慣れ」や「生活の質に関する諦め」に繋がり,そこからさらに「外出における重要度認識の低さ」に繋がる構造を示した.
-
鈴木 雄, 日野 智, 佐藤 聡太
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 73 ( 5 ) I_421 - I_431 2017年12月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
本研究では,高齢者の健康活動の質の向上のための都市・交通政策についての分析を行った.ここでいう健康活動の質とは,高齢者が楽しみながら健康活動を行えているかどうかである.高齢者が身体機能の維持のために,自宅の廊下をひたすら歩いているといったことも指摘されている.健康活動とは,身体的機能の維持や向上のみならず,誰かと一緒に活動を行うことで会話が増えたり,心のゆとりやリフレッシュにつながるべきものだと考える.本研究では,秋田県秋田市の高齢者に対し意識調査を行った.分析の結果,楽しんで健康活動を行うことで気分転換になることや,人と話す機会が増えることなどの効果があることが明らかとなった.また,高齢者が楽しんで健康活動を行うための都市・交通施策についても明らかとした.
-
タクシー運賃の割引率が高齢者の外出行動へ与える影響に関する研究:秋田交通圏のタクシー利用者を対象として
鈴木 雄, 日野 智, 前田 悠抄
都市計画論文集 ( 公益社団法人 日本都市計画学会 ) 52 ( 3 ) 795 - 801 2017年10月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
本研究は、タクシー運賃が割引になった場合の、高齢者の外出行動や外出意識に与える影響について分析を行った。バス停まで歩くことができない高齢者や、バス降車後に目的地まで歩くことができない高齢者の存在が確認できた。自家用車を利用できない高齢者は、買い物に不便を感じていることが示された。また、外出できる範囲の拡大や、家族以外の人との会話をすることにより、生活の満足度が向上することが示された。これらの高齢者に対して、タクシー運賃の割引を適用することの提案を行った。本研究では、タクシー運賃が割引になることによる効果の分析を行うために、アンケート調査を行った。タクシー運賃が5割引になると、「今までより多く趣味のために外出することを考える」や「今まで行けなかった場所に行けるようになる」などの効果を多くの高齢者が感じることが明らかとなった。また、タクシー運賃が5割引になると、タクシーの利用頻度も高くなることが明らかとなった。さらに、タクシー運賃を5割引にしたとしても、収支は黒字になることが明らかとなった。
-
鈴木雄, 原田彩, 日野智, 木村一裕
土木学会論文集D3(土木計画学) ( 公益社団法人 土木学会 ) 69 ( 5 ) I_677 - I_686 2013年11月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
近年,地方都市では路線バスの廃止や縮小などにより自動車を運転できない高齢者は移動が困難なものになっている.移動手段の確保は高齢者にとって,外出機会の増加や交流機会の創出などQOLの向上に資するものである.秋田県秋田市では70歳以上の高齢者が1回100円で路線バスを利用できる「高齢者コインバス事業」を平成23年10月から実施している.本研究は70歳以上の事業対象者と,70歳未満の非対象者に対し意識調査を実施した.バス利用料金の低減による70歳以上の高齢者のQOL向上効果と,70歳未満の非対象者の事業に対する受容意識を把握している.分析の結果,事業の非対象者であっても,高齢者のQOL向上に資する事業への受容意識は高いことが明らかとなった.一方,事業の対象者と非対象者に共通して,事業の存続への不安があることも示された.
-
開発プロセスに着目した大規模社会基盤施設の事後評価手法に関する研究~苫小牧港開発を例として~
日野智、原口征人、岸邦宏、佐藤馨一
土木史研究論文集 ( 公益社団法人 土木学会 ) 23 5 - 12 2004年01月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 国内共著
-
A Characteristic Analysis of the Shinkansen Service from the Viewpoint of User's Awareness
Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies, 5 205 - 220 2003年01月
研究論文(学術雑誌)
-
Comparison by ECR Method of Intercity Transportation by Shinkansen and Airline
Proceedings of ICIT 1 121 - 130 2002年01月
研究論文(学術雑誌)
-
積雪寒冷地における山間部高規格幹線道路の整備効果
寒地技術論文・報告集 18 96 - 103 2002年01月
研究論文(学術雑誌)
-
鉄道貨物輸送における経路探索モデル構築とその適用に関する研究
土木計画学研究・論文集 19 495 - 593 2002年01月
研究論文(学術雑誌)
-
北海道におけるハブ・アンド・スポーク航空路線の構築に関する研究
土木計画学研究・論文集 18 667 - 674 2001年01月
研究論文(学術雑誌)
-
Cost Benefit Analysis of the SEIKAN Undersea Tunnel Project from the Viewpoint of Rail Freight Transportation
Proceedings of the 5th International Symposium on Logistics 5 183 - 188 2000年01月
研究論文(学術雑誌)
-
コンプリメンタリィ・アクセシビリティ指標の構築と公共交通システムの評価
都市計画論文集 35 475 - 480 2000年01月
研究論文(学術雑誌)
-
北海道・本州間における鉄道貨物輸送の役割とその存続方策に関する研究
土木計画学研究・論文集 17 827 - 834 2000年01月
研究論文(学術雑誌)