科研費(文科省・学振)獲得実績 - 林 正彦
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グラフェンのハイブリッド空間変調によるポスト半導体デバイス機構の探求
基盤研究(C)
研究期間: 2023年04月 - 2025年03月 代表者: 林正彦
グラフェン中の電子はDiracコーンという特異なバンド構造を持つことで知られている。また,Diracコーンは2つあるので,それを区別する自由度「バレー」を持つことも興味深い。本研究では多要素的なハイブリッド空間変調による新奇物性の実現を目的とする。具体的には歪み,形状,局所ドーピング,超伝導接合等の相乗効果の下での電荷・スピン・バレー流の理論的解明と制御方法の確立を目指す。申請者等がこれまで開発してきた電気伝導シミュレーション手法を拡張し,リアルに近いスケールでの計算を行い,より実験に即した理論構築を行いたい。これらを通してグラフェンによる新規デバイス開拓に寄与することを目標とする。 -
逆問題アルゴリズムで実現する微小磁化ベクトルの3次元追跡システム
基盤研究(C)
研究期間: 2022年04月 - 2025年03月 代表者: 川又 修一
走査型SQUID顕微鏡は、超伝導体を用いた磁束センサーであるSQUID素子に接続された検出コイルを試料表面上で走査し、磁束密度分布を高感度で測定できるプローブ顕微鏡の一種である。これまでの装置では、磁束密度のz方向成分の2次元分布測定に限定されていた。
本研究では、互いに垂直方向に感度を有する3個の検出コイルを装備したSQUID素子を独自に設計・製作することで、磁束密度ベクトルx,y,z方向3成分の3次元分布を決定できる走査型3次元SQUID顕微鏡を世界で初めての計測装置として実用化する。 -
ナノ構造伝導体のリアル・スケール・シミュレーション手法の開拓と新機能の創出
基盤研究(C)
研究期間: 2015年04月 - 2017年03月
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量子位相欠陥による粒子ーホール対称性の破れに関する理論的研究
特定領域研究
研究期間: 2008年04月 - 2010年03月
超伝導体や電荷密度波などの低温電子秩序相における量子位相欠陥の中心に出来る準粒子のエネルギーレベルに着目し、その秩序相のダイナミクスとの関係について理論的研究を行う。特に粒子ーホール対称性の破れに着目する。
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ナノ構造における電子系量子凝縮相の微視的理論に基づく研究
基盤研究(C)
研究期間: 2006年04月 - 2009年03月
ナノメートルのスケールの構造体中における電子の凝縮体(超伝導や電荷密度波)の示す物性について、理論的な解析
を行う。 -
メゾスコピック超伝導体における新しい渦糸状態の研究
基盤研究(B)
研究期間: 2006年04月 - 2008年03月
メゾスコピック超伝導体において出現する巨大渦糸状態などの新規な渦糸状態に関して、実験的研究(筑波大学・神田)および数値計算による研究(秋田大学・林)をおこない、その整合性を検証する。