研究等業績 - その他 - 早川 輝
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ABO式血液型キメラおよびB(A)の遺伝子解析
佐野 利恵, 福田 治紀, 長岡 ありさ, 小湊 慶彦, 早川 輝, 横濱 章彦
DNA多型 ( (一社)日本DNA多型学会 ) 32 ( 1 ) 112 - 115 2024年07月
ABO式血液型検査においてオモテ・ウラ不一致のため判定保留となる例では、血液型亜型、血液疾患に基づく抗原減少のほかに、血液型キメラやB(A)などがある。今回、術前検査として行われた血液型検査で血液型キメラが疑われた1例とB(A)が疑われた1例について遺伝子解析を行った。血液型キメラが疑われた症例の末梢血および爪由来DNAのABO遺伝子解析から、A型(A1.02/O.01.02)とO型(O.01.02/O.01.02)の接合子からなるキメラと判断された。本例の癌組織由来DNAの遺伝子型はA1.02/O.01.02であり、A型の細胞が癌化したものと考えられた。B(A)が疑われた症例の末梢血を用いたABO遺伝子解析で、Aアリルにc.646T>A;c681G>A;c.771C>T;c.829G>Aの4塩基置換を認め、AW.31.02/B.01と判定された。
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佐野 利恵, 福田 治紀, 早川 輝, 長岡 ありさ, 窪 理英子, 石川 怜依奈, 丸橋 隆行, 横濱 章彦, 小湊 慶彦
日本輸血細胞治療学会誌 ( (一社)日本輸血・細胞治療学会 ) 70 ( 2 ) 363 - 363 2024年04月
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腎尿細管細胞における低温誘導性脂肪蓄積による生体防御作用
堀岡希衣, 堀岡希衣, 田中宏樹, 早川輝, 高橋遥一郎, PORVARI Katja
日本分子生物学会年会プログラム・要旨集(Web) 47th 2024年
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ABO遺伝子の転写調節から見た,血液型に関わる現象の分子基盤
小湊 慶彦, 佐野 利恵, 早川 輝, 高橋 遥一郎, 小笠原 健一
日本輸血細胞治療学会誌 ( (一社)日本輸血・細胞治療学会 ) 69 ( 4 ) 513 - 522 2023年08月
ABO血液型は,赤血球上のA抗原・B抗原と血清中の抗A抗体・抗B抗体からなるシステムであり,その型判定は安全な輸血医療に必須である.ABO血液型は20世紀初頭に発見され,1960年代に抗原の糖鎖構造が解明され,A抗原・B抗原合成に関わる糖転移酵素の精製や特異抗体作製等の研究が行われ,ワシントン大学バイオメンブレン研究所(所長箱守仙一郎博士)の山本文一郎博士らが遺伝子構造を報告した.その後,転写調節機構の解明が進められ,細胞非特異的プロモーター,赤血球系細胞特異的転写活性化領域,上皮系細胞特異的転写活性化領域が同定され,それらの変異が亜型を惹起することが明らかにされた.この総説ではABO遺伝子の転写調節に焦点を当て,その視点から亜型やABO血液型に関わる現象の分子基盤について述べる.(著者抄録)
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サル赤血球上のABO式血液型抗原発現がABO遺伝子第1イントロンの分子進化により規定される ABO式組織型はいつどのように血液型になったか
福田 治紀, 佐野 利恵, 窪 理英子, 早川 輝, 小湊 慶彦, 大石 高生, 宮部 貴子, 兼子 明久, 高橋 遥一郎, 矢澤 伸
DNA多型 ( (一社)日本DNA多型学会 ) 31 ( 1 ) 26 - 29 2023年07月
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サル赤血球上のABO式血液型抗原発現がABO遺伝子第1イントロンの分子進化により規定される ABO式組織型はいつどのように血液型になったか
福田 治紀, 佐野 利恵, 窪 理英子, 早川 輝, 小湊 慶彦, 大石 高生, 宮部 貴子, 兼子 明久, 高橋 遥一郎, 矢澤 伸
DNA多型 ( (一社)日本DNA多型学会 ) 31 ( 1 ) 26 - 29 2023年07月
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Fukuda H.
Legal Medicine ( Legal Medicine ) 63 102219 - 102219 2023年07月
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サル赤血球上のABO式血液型抗原発現がABO遺伝子第1イントロンの分子進化による ABO組織型はいつどのように血液型になったか
佐野 利恵, 福田 治紀, 窪 理英子, 大石 高生, 宮部 貴子, 兼子 明久, 高橋 遥一郎, 早川 輝, 矢澤 伸, 小湊 慶彦
日本輸血細胞治療学会誌 ( (一社)日本輸血・細胞治療学会 ) 69 ( 2 ) 282 - 282 2023年04月
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低体温のシバリングによる筋肉損傷に対する脾臓内血小板の役割
堀岡 希衣, 田中 宏樹, 早川 輝, Druid Henrik, Porvari Kajya
日本病理学会会誌 ( (一社)日本病理学会 ) 112 ( 1 ) 347 - 347 2023年03月
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腹部への鈍的外傷によりS状結腸部分拡張部の破裂を来した小児の1例
福田 治紀, 佐野 利恵, 早川 輝, 高橋 遥一郎, 窪 理英子, 武井 宏之, 徳江 浩之, 小湊 慶彦
The Kitakanto Medical Journal ( 北関東医学会 ) 72 ( 3 ) 322 - 323 2022年08月
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骨髄異形成症候群におけるABO式血液型抗原量低下の原因解明
早川 輝, 佐野 利恵, 高橋 遥一郎, 大川 貴史, 窪 理英子, 原田 恩, 福田 治紀, 小湊 慶彦
DNA多型 ( (一社)日本DNA多型学会 ) 30 ( 1 ) 100 - 102 2022年07月
赤血球上のA抗原の減少を示す骨髄異形成症候群(MDS)患者において、ABO式血液型抗原量低下の原因について調べた。A抗原減少がみられたMDS患者2名とAまたはBのいずれの抗原減少のみられないMDS対照群患者11名において、血球細胞からゲノムDNAを採取し、次世代シークエンサーを用いたターゲットシークエンスを用いて体細胞変異のスクリーニングを行った。抗原減少のある患者ではCase 1でRUNX1の2塩基欠失(フレームシフト変異)、Case 2でRUNX1およびGATA2にミスセンス変異が認められた。対照群ではこれらの遺伝子のエクソンに変異は認められなかった。ABO遺伝子のプロモーターのDNAメチル化について、抗原減少のある患者と対照群の間に有意な差は認められず、レポーターアッセイでは遺伝子変異に基づくアミノ酸置換により転写因子の活性低下が生じていた。
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骨髄異形成症候群におけるABO式血液型抗原量低下の原因解明
早川 輝, 佐野 利恵, 高橋 遥一郎, 大川 貴史, 窪 理英子, 原田 恩, 福田 治紀, 小湊 慶彦
DNA多型 ( (一社)日本DNA多型学会 ) 30 ( 1 ) 100 - 102 2022年07月
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AおよびB両抗原の減弱がみられたAB型骨髄異形成症候群の1例
石川 怜依奈, 丸橋 隆行, 須佐 梢, 西本 奈津美, 岩原 かなえ, 後藤 秀樹, 石川 治, 早川 輝, 高橋 遥一郎, 佐野 利恵, 小湊 慶彦, 横濱 章彦
日本輸血細胞治療学会誌 ( (一社)日本輸血・細胞治療学会 ) 68 ( 3 ) 428 - 434 2022年06月
症例は20代男性.造血器疾患の既往歴や輸血歴,造血幹細胞移植歴はなし.当院で壊疽性膿皮症と診断し,デブリードマンのため緊急手術となった.血算では軽度の貧血と血小板減少が見られた.ABO血液型検査でA,B両抗原が減弱し部分凝集を示したことや,壊疽性膿皮症には造血器疾患を合併することから精査を行なった結果,トリソミー8を伴うMyelodysplastic syndrome with multilineage dysplasia(MDS-MLD)の診断となった.血清学的検査やフローサイトメトリー,遺伝子検査から,遺伝的亜型や混合キメラの可能性は低く,造血器疾患による血液型抗原の減弱によって部分凝集を示したことが示唆された.本症例では,ABO血液型検査において部分凝集がみられたことや原疾患の診断が,血算に異常が出る前にMDSの診断にいたる一助になった.A,B両抗原の減弱を同時に見た場合は,遺伝的亜型の可能性は低く,本例のように背景に造血器疾患がある可能性も念頭に入れる必要がある.(著者抄録)
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徳江 浩之, 対馬 義人, 佐野 利恵, 高橋 遥一郎, 早川 輝, 福田 治紀, 小湊 慶彦
画像診断 ( (株)Gakken ) 42 ( 8 ) 710 - 711 2022年06月
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AおよびB両抗原の減弱がみられたAB型骨髄異形成症候群の1例
石川 怜依奈, 丸橋 隆行, 須佐 梢, 西本 奈津美, 岩原 かなえ, 後藤 秀樹, 石川 治, 早川 輝, 高橋 遥一郎, 佐野 利恵, 小湊 慶彦, 横濱 章彦
日本輸血細胞治療学会誌 ( 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 ) 68 ( 3 ) 428 - 434 2022年06月
<p>症例は20代男性.造血器疾患の既往歴や輸血歴,造血幹細胞移植歴はなし.当院で壊疽性膿皮症と診断し,デブリードマンのため緊急手術となった.血算では軽度の貧血と血小板減少が見られた.ABO血液型検査でA,B両抗原が減弱し部分凝集を示したことや,壊疽性膿皮症には造血器疾患を合併することから精査を行なった結果,トリソミー8を伴うMyelodysplastic syndrome with multilineage dysplasia(MDS-MLD)の診断となった.</p><p>血清学的検査やフローサイトメトリー,遺伝子検査から,遺伝的亜型や混合キメラの可能性は低く,造血器疾患による血液型抗原の減弱によって部分凝集を示したことが示唆された.本症例では,ABO血液型検査において部分凝集がみられたことや原疾患の診断が,血算に異常が出る前にMDSの診断にいたる一助になった.</p><p>A,B両抗原の減弱を同時に見た場合は,遺伝的亜型の可能性は低く,本例のように背景に造血器疾患がある可能性も念頭に入れる必要がある.</p>
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徳江 浩之, 対馬 義人, 佐野 利恵, 高橋 遥一郎, 早川 輝, 福田 治紀, 小湊 慶彦
画像診断 ( 学研メディカル秀潤社 ) 42 ( 8 ) 710 - 711 2022年06月
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ABO式血液型抗原量低下を示した骨髄異形成症候群の機序の解析
早川 輝, 佐野 利恵, 高橋 遥一郎, 大川 貴史, 窪 理英子, 原田 恩, 福田 治紀, 横濱 章彦, 半田 寛, 川端 麗香, 常山 初江, 塚田 順一, 小湊 慶彦
日本輸血細胞治療学会誌 ( (一社)日本輸血・細胞治療学会 ) 68 ( 2 ) 280 - 280 2022年04月
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早川 輝, 佐野 利恵, 窪 理英子, 小湊 慶彦
DNA多型 30(1) 100 - 102 2022年 [査読有り]
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法医解剖における組織透明化手法の有用性
高橋遥一郎, 早川輝, 早川輝, 佐野利恵, 福田治紀, 窪理英子, 徳江浩之, 大川貴史, 川村美樹, 小湊慶彦
日本法医学会学術全国集会講演要旨集 106th 2022年
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腫瘍マーカーCA19-9による癌診断の精度向上に必須なFUT3遺伝子の迅速検査法
佐野利恵, 矢澤伸, 窪理英子, 高橋遥一郎, 早川輝, 早川輝, 福田治紀, 大川貴史, 小湊慶彦
日本法医学会学術全国集会講演要旨集 106th 2022年