研究等業績 - その他 - 岩倉 正浩
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Kazuki Okura, Masahiro Iwakura
Thorax 2023年05月
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理学療法士による評価と介入
岩倉 正浩, 川越 厚良, 古川 大, 菅原 慶勇, 大倉 和貴, 塩谷 隆信
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 ( 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 ) 32 ( supplement ) 100s_2 - 100s_2 2022年10月
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Gait-related Self-efficacy is Low in Older Adults with Knee Osteoarthritis: A Preliminary Study
OKURA Kazuki, SHIBATA Kazuyuki, SUDA Tomohiro, IWAKURA Masahiro, WAKASA Masahiko, KIMURA Yoshiaki, OKADA Kyoji
Physical Therapy Research ( 一般社団法人日本理学療法学会連合 ) 25 ( 1 ) 31 - 34 2022年04月 [査読有り]
<p>Objective: To investigate the differences in self-efficacy (SE) for walking tasks between older patients with knee osteoarthritis (OA) and older adults without knee OA. Methods: A cross-sectional design was employed. Older patients with radiographic knee OA and community-dwelling older adults without knee OA as controls were enrolled in the study. SE for the walking task was assessed using the modified gait efficacy scale (mGES). A Wilcoxon rank-sum test was used to compare the mGES between the groups of participants. A Tobit regression model was used to estimate the difference in mGES. The presence of radiographic knee OA was used as an independent variable. Sex (women), age, and body mass index were used as potential confounding variables in the model. Results: After exclusion, 78 participants (n=40 with knee OA, n=38 controls) were included. The mGES was lower in patients with knee OA than in controls. In the Tobit regression model adjusted for confounding factors, mGES in patients with knee OA was estimated to be 26.8 (95% confidence interval [CI]: 15.8-37.8) points lower than in controls. Conclusion: This study demonstrated that mGES was lower in older patients with knee OA than in older adults without knee OA.</p>
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吸気筋トレーニングの進歩
塩谷 隆信, 加賀屋 勇気, 照井 佳乃, 大倉 和貴, 岩倉 正浩, 川越 厚良
日本臨床生理学会雑誌 ( 日本臨床生理学会 ) 52 ( 1 ) 11 - 17 2022年02月
<p> 吸気筋トレーニング(Inspiratory Muscle Training : IMT)には,呼吸筋力と呼吸筋持久力,運動耐容能,呼吸困難,健康関連QOL などの改善効果がある.現在,IMT は多くの呼吸器疾患において実施され,その効果に関して多くのエビデンスが確立されている.</p><p> 近年,IMT は心不全,ICU における呼吸管理,外科周術期,脳血管障害など呼吸器疾患以外の領域においても展開され,その効果が報告されている.</p><p> 心不全における呼吸困難のメカニズムとして,心不全の血行力学的動態による低酸素血症と心拍出量減少による吸気筋疲労が示唆されている.さらに,吸気筋メタボリフレックスも吸気筋の血流低下に深く関与している.心不全におけるIMT は呼吸筋疲労を改善し,結果として運動耐容能を向上させると考えられている.本稿では,心不全におけるIMT の有効性に関する最新のメタアナリシスを紹介するとともに,最近,開発された新規IMT デバイスとそのメカニズムと臨床応用に関して概説する.</p>
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慢性閉塞性肺疾患患者における身体活動量と吸気筋トレーニングの関連性と可能性
川越 厚良, 古川 大, 岩倉 正浩, 大倉 和貴, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 塩谷 隆信
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 ( 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 ) 30 ( 1 ) 59 - 64 2021年12月
<p>慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の主症状は呼吸困難であり,身体機能低下を伴う予後の不良へと導く悪循環が形成されることは周知の事実である.その悪循環には日常生活の中の身体活動量(PA)という因子も深く関わっており,患者診療における評価・治療・管理の面で非常に重要な柱になっている.PAの管理が,予後を見通す重要な因子になることから,様々な取組によるPAへの介入方法が検討されてきており,PAの改善が予後に与えうる影響を解明することも今後の課題になりうる.一方,吸気筋トレーニング(IMT)は未だにエビデンスレベルは低いものの,テクノロジーの進化に伴う新たなデバイスの発展により,その効果について再び脚光を浴びつつある.本稿では,PAに対する介入方法と影響因子,新たな負荷様式を備えたデバイスによるIMTの効果,そして両者の関連性を含め,IMTがCOPD患者のPAに影響する可能性について提言したい.</p>
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若年健常者を対象とした吸気筋に対するインターバルトレーニングの有用性
窪田 美香, 佐竹 將宏, 岩倉 正浩, 古川 大, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 塩谷 隆信
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 ( 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 ) 29 ( 2 ) 292 - 298 2020年12月
<p>【目的】吸気筋トレーニングとして,2種類のインターバルトレーニング(IT)と従来法を比較し有用性を明らかにすること.</p><p>【方法】健常大学生29名を吸気筋トレーニングの方法によって無作為に3群に分けた.全群とも負荷強度は最大吸気筋力の60%,頻度は2回/日を毎日とし4週間実施した.開始前と4週後に呼吸機能,呼吸筋力・耐久力を測定した.トレーニング(Tr)継続性の指標としてTr実施前後の呼吸困難と,終了時点でのTr継続の可否を調査した.群間差を連続変数では分散分析と多重比較,名義尺度ではカイ二乗検定を用いて検討した.</p><p>【結果】呼吸筋力は全群で,筋耐久力はITにおいて有意に向上した.回数群では従来群と比較してTr実施に伴う呼吸困難が有意に低く,継続可能と答えた者が多かった.</p><p>【結論】吸気筋ITは従来法と同程度の効果が得られ,特に回数指定のITでは実施者の負担軽減によりアドヒアランス向上に寄与する可能性が示唆された.</p>
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姿勢・動作判定可能な三軸加速度計を用いた日常生活動作の定量評価と身体機能との比較
菅野 絢子, 澄川 皓恵, 松井 優作, 照井 佳乃, 岩倉 正浩, 古川 大, 酒井 直博, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 塩谷 隆信
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 ( 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 ) 29 ( 1 ) 104 - 110 2020年08月
<p>【目的】階段昇降と自転車走行の実施時間を測定できる新規三軸加速度計を使用してCOPD患者の身体活動時間を測定し,身体機能との関連を明らかにすること.</p><p>【方法】COPD群14名(75.2±6.5歳,一秒量49.3±19.6%pred)と若年健常者群(健常群)15名(21.7±0.5歳,一秒量90.6±7.2%pred)を対象とした.測定期間は9日間以上とし,三軸加速度計で測定した1日におけるinactive+static,walking,stair walking,cyclingの時間について二群を比較,両群において各姿勢・動作時間と身体機能との相関関係を検討した.</p><p>【結果】1日の各姿勢・動作の平均総時間は,COPD群と健常群でそれぞれinactive+staticが657.6分と652.2分,walkingが55.4分と62分,stair walkingが1.7分と3分,cyclingが0.3分と3分であった.stair walking時間とcycling時間はCOPD群が学生群よりも有意に低値であった.また,COPD群においてstair walking時間は吸気筋力と中等度の有意な正の相関を示した.</p><p>【結論】COPD患者は健常学生よりも中等度~高強度の運動時間が短いことが示唆された.</p>
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サルコペニアの視点からCOPD患者の身体活動量と呼吸筋を診る
川越 厚良, 古川 大, 岩倉 正浩, 大倉 和貴, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 塩谷 隆信
理学療法学Supplement ( 公益社団法人 日本理学療法士協会 ) 47S1 ( 0 ) C-6 - C-6 2020年
<p> 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は限局した肺の炎症に留まらず,全身に波及する全身性炎症疾患とされる(spill-over)。炎症に起因する併存症も多く,日本におけるCOPD患者の多くはやせ型(マラスムス型)を呈し,重症COPD患者では40%にのぼる。近年はメタボリックフェノタイプとして,やせ型のタイプをCachectic(悪液質)フェノタイプと称し,筋肉減少症であるサルコペニアの病態も呈する。COPD患者の主症状である呼吸困難が発端となり,活動性低下に伴う身体機能の低下が,さらに症状を悪化させる悪循環が形成されることは周知の事実である。その悪循環において,加齢や病期,重症度の進行がサルコペニアの有病率をさらに増加させている。実際,当院の外来呼吸リハビリテーション通院中のCOPD患者の内,約35%は四肢筋肉量が基準値を下回っている現状である。</p><p> サルコペニアの発症に関しては,日常生活の中の身体活動量(PA)という因子も深く関わっており,近年PAはCOPD患者診療における評価・治療・管理の面で非常に重要な柱になっている。国際的なCOPDガイドラインであるGOLD 2018においても,身体活動量に対する介入とエビデンスの構築が推奨されるべきと述べており,3学会合同の呼吸リハビリテーションに関するステートメント(2018)においても,歩数計による活動性評価が必須の評価として新たに加えられた。身体活動量の管理が,予後を見通す重要な因子になることはサルコペニアを有する呼吸器疾患患者にも例外ではなく,身体活動に対するアプローチの意義や与えうる影響,病態を考慮した注意点などを提言したい。</p><p> さらに,サルコペニアは全身の主たる骨格筋に留まらず,呼吸筋弱化の根源にもなりえ,近年,呼吸サルコペニアの基準としてPeak expiratory flow rateの指標が有用であるとされる。COPD患者は吸気筋力の低下に焦点が当てられ,それに対する吸気筋トレーニング(IMT)は未だにエビデンスレベルは低いものの,その効果について再び脚光を浴びつつある。Beaumontら(2018)の最近のメタアナリシスでは,吸気筋トレーニング(IMT)が運動耐容能,呼吸困難を有意に改善させると報告している。呼吸筋を含めたサルコペニアの病態に対し,他施設共同研究の結果から,IMTというアプローチによる可能性も検証したい。</p>
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大倉 和貴, 川越 厚良, 岩倉 正浩, 柴田 和幸, 古川 大, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 本間 光信, 塩谷 隆信
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 ( 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 ) 28 ( 2 ) 274 - 278 2019年11月
<p>吸気筋トレーニング(IMT)は,種々のガイドラインにおいてその推奨度は高くない.また,日本においては,様々な理由でIMTを導入していない施設が多く,その有効性に関する報告も少ないのが現状である.以前から,当院では,外来通院中の安定期慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対して積極的にIMTを実施している.その結果,呼吸筋力の増強,息切れの軽減,運動耐容能の向上といった効果が得られている.本稿では,当院におけるCOPD患者に対するIMTの効果の検証報告を紹介するとともに,実施方法を例示することでIMTが普及する一助としたい.</p>
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慢性閉塞性肺疾患患者における動的肺過膨張と身体活動量の関連
古川 大, 大倉 和貴, 岩倉 正浩, 柴田 和幸, 川越 厚良, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 佐竹 將宏, 塩谷 隆信
理学療法学Supplement ( 公益社団法人 日本理学療法士協会 ) 46S1 ( 0 ) A-59_1 - A-59_1 2019年
<p>【背景および目的】慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は、気流閉塞に伴う動的肺過膨張により、労作性の呼吸困難感や運動耐容能の低下をきたすことが知られている。本研究では、動的肺過膨張と身体活動量(PA)との関連性を明らかにすることを目的とした。</p><p> </p><p>【方法】安定期男性COPD患者14名(年齢:74 ± 6 歳,FEV<sub>1</sub>:56.6 ± 21.1 %pred)を対象とした。動的肺過膨張の測定には、SP-370 COPD肺Perプラス(フクダ電子)を用いた。対象には、内蔵されている電子メトロノームを用いて呼吸数を20回/分、30回/分、40回/分の3条件に規定した呼吸を30秒間行わせ、その直後に最大吸気量(IC)を測定した。測定されたICをそれぞれIC<sub>20</sub>、IC<sub>30</sub>、IC<sub>40</sub>、さらに安静時との差を⊿IC<sub>20</sub>、⊿IC<sub>30</sub>、⊿IC<sub>40</sub>とし、動的肺過膨張の指標とした。身体活動量の指標は、1日の平均歩数(Steps)および中強度以上の平均活動時間(MVPA)を用いた。統計解析は、対象を⊿IC<sub>20</sub>、⊿IC<sub>30</sub>、⊿IC<sub>40</sub>の中央値を境にそれぞれ低変化群、高変化群の2群に分け、身体活動量の差をMann-WhitneyのU検定を用いて比較した。</p><p> </p><p>【結果】低変化群(n=7)と高変化群(n=7)で比較した結果、 ⊿IC<sub>20</sub>の中央値を基準とした比較において、高変化群のMVPAが有意に低い値を示した(<i>P</i>=0.039)。また、⊿IC<sub>20</sub>におけるSteps、⊿IC<sub>30</sub>および⊿IC<sub>40</sub>のSteps、MVPAで有意な差は認めなかった。</p><p> </p><p>【考察および結論】本研究では、⊿IC<sub>20</sub>の中央値を基準とした群間比較においてMVPAでのみ高変化群で有意に低値を示した。この結果から、20回/分と軽度の呼吸数増加においてもICが減少する傾向にある症例では、身体活動の中でも中強度以上の運動時間が減少している可能性が示唆された。従って、軽度の過換気負荷でも動的肺過膨張が生じる症例に対しては、運動中の呼吸調整のための呼吸練習や呼吸パターンを改善させることが報告されている呼吸筋トレーニングなどの介入を行う必要があると考えられる。</p><p> </p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>倫理的配慮</p><p>本研究に関するすべての研究者は、ヘルシンキ宣言(2013年10月WMAフォルタレザ総会改訂版)を遵守して、本研究を実施した。</p><p>説明と同意</p><p> 1) 本試験のデザインおよび根拠(意義、必要性、目的など)</p><p> 2) 研究への参加予定期間</p><p> 3) 研究に参加する予定の被検者数</p><p> 4) 予期される有害事象、合併症、後遺症とその対処法について</p><p> 5) 研究に参加することで被験者に予想される利益と可能性のある不利益</p><p> 6) 同意拒否と同意撤回</p><p> 研究参加に先立っての同意拒否が自由であることや、いったん同意した後の同意の撤回も自由であり、それにより不当な不利益を受けないこと。</p><p> 7) 人権保護</p><p> 氏名や個人情報は守秘されるための最大限の努力が払われること。</p><p> 8) 質問の自由</p><p>以上のように研究についての説明を行った以降に、被験者が研究の内容をよく理解したことを確認した上で、研究の参加について依頼する。被験者本人が研究参加に同意した場合、同意書を用い、説明した者の氏名、説明を受け同意した被検者名、同意を得た日付を記載し、研究者、被験者各々が署名した。</p>
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大倉 和貴, 柴田 和幸, 岩倉 正浩, 川越 厚良, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 若林 育子, 佐竹 將宏, 塩谷 隆信
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 ( 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 ) 27 ( 3 ) 342 - 348 2018年11月
<p>【目的】慢性閉塞性肺疾患(COPD)において,呼吸リハビリテーションに吸気筋トレーニング(IMT)を追加することにより運動耐容能が向上した症例と向上に乏しい症例の特徴を比較すること.</p><p>【方法】IMTを3ヶ月以上実施した安定期COPD患者25名を6分間歩行距離(6MWD)の増加量により運動耐容能向上群(IG)と非向上群(SG)の2群に後方視的に分けた.IMT開始前後に最大吸気口腔内圧(PImax),大腿四頭筋筋力を測定,6分間歩行試験(6MWT)を実施し,測定値の差を比較した.</p><p>【結果】IGではSGと比較して,平均年齢が低く,IMT開始前の大腿四頭筋筋力が高く,6MWT後の呼吸困難が強かった.また,IMT期間前後のPImax,6MWT後の呼吸困難の改善量が大きかった.</p><p>【結論】IMTを追加併用することで運動耐容能の向上が期待される症例の特徴を示した.IMTを推奨するエビデンスレベルは高くないが,適応症例を検討することで有効なトレーニングになると考える.</p>
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回復期脳卒中片麻痺患者に対する部分免荷型トレッドミル歩行練習の即時効果
佐藤 瑞騎, 倉田 昌一, 岩倉 正浩, 大倉 和貴, 新田 潮人, 照井 佳乃, 佐竹 將宏, 塩谷 隆信
理学療法学 ( 日本理学療法士学会 ) 45 ( 3 ) 197 - 202 2018年
<p>【緒言】片麻痺患者に対する部分免荷型トレッドミル歩行練習(以下,BWSTT)の即時効果を明らかにする。【方法】片麻痺患者10 名(平均年齢71 ± 11 歳)にBWSTT と非免荷型トレッドミル歩行練習(以下,FBWTT)を施行し,10 m 歩行試験の結果を比較・検討した。評価項目は歩行速度,歩幅,歩行率,左右・上下重心移動距離,左右・上下RMS,麻痺側脚・非麻痺側脚の1 歩行周期変動係数とし,3 軸加速度計を用いて抽出した。【結果】BWSTT により最大歩行速度,歩幅,歩行率,麻痺側脚の1 歩行周期変動係数,上下RMS が有意に改善した。また同様の項目と非麻痺側脚の1 歩行周期変動係数においてBWSTT がFBWTT より有意な改善が認められ,歩行速度変化率は歩行率変化率と正の相関が認められた。【結論】BWSTTは片麻痺患者に対して歩行能力向上の即時効果が期待され,FBWTTよりも有意であった。また歩行速度の改善は歩行率の改善が寄与していた。</p>
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当院の転倒予防教室の取り組み
佐々木美弥子, 伽羅谷千加子, 山田公子, 岩倉正浩, 柴田和幸, 菅原慶勇, 工藤和也, 新田佳菜子, 小川学, 木村善明
日本病態栄養学会誌(Web) ( (一社)日本病態栄養学会 ) 21 ( Supplement ) S - 189 2018年
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3軸加速度計の体幹加速度波形を用いたCOPD患者の歩行時のバランス能力評価
照井 佳乃, 岩倉 正浩, 川越 厚良, 大倉 和貴, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 上村 佐知子, 佐竹 將宏, 塩谷 隆信
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 ( (一社)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 ) 27 ( 1 ) 59 - 64 2017年09月
【目的】体幹加速度からLissajous Index(LI)を用いCOPD患者の歩行時体幹運動の左右対称性を評価しLIの有用性を検討した。【方法】対象はCOPD患者16名、健常者21名とした。3軸加速度計を腰部に装着し10mを2回歩行した。左右・上下加速度からLIを求め、COPD患者の呼吸機能、下肢筋力、片脚立位保持時間を測定した。COPD患者のLIの検者内信頼性と絶対的信頼性、LIと身体機能評価との関連を検討した。【結果】平均LIはCOPD患者34.2±19.2%、健常者21.1±14.1%で、健常者よりもCOPD患者において有意にLIが大きかった。COPD患者におけるLIの検者内信頼性が認められ、系統誤差はみられなかった。COPD患者のLIは片脚立位保持時間と有意な相関を認めた。【結論】COPD患者における歩行のバランス能力評価として体幹加速度波形を用いたLIの有用性が示唆された。(著者抄録)
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特集 在宅における呼吸リハビリテーション COPDにおける包括的呼吸リハ・プログラムについて
塩谷 隆信, 岩倉 正浩, 照井 佳乃, 上村 佐知子, 高橋 仁美, 佐竹 将宏
地域リハビリテーション ( 三輪書店 ) 12 ( 6 ) 460 - 466 2017年06月
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3軸加速度計の体幹加速度波形を用いたCOPD患者の歩行時のバランス能力評価
照井 佳乃, 岩倉 正浩, 川越 厚良, 大倉 和貴, 菅原 慶勇, 高橋 仁美, 上村 佐知子, 佐竹 將宏, 塩谷 隆信
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 ( 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 ) 27 ( 1 ) 59 - 64 2017年
<p>【目的】体幹加速度から求めたLissajous Index(LI)を用いCOPD患者の歩行時体幹運動の左右対称性を評価しLIの有用性を検討した.</p><p>【方法】対象はCOPD患者16名,健常者21名とした.3軸加速度計を腰部に装着し 10 mを2回歩行した.左右・上下加速度からLIを求め,COPD患者の呼吸機能,下肢筋力,片脚立位保持時間を測定した.COPD患者のLIの検者内信頼性と絶対的信頼性,LIと身体機能評価との関連を検討した.</p><p>【結果】平均LIはCOPD患者34.2±19.2%,健常者21.1±14.1%で,健常者よりもCOPD患者において有意にLIが大きかった.COPD患者におけるLIの検者内信頼性が認められ,系統誤差はみられなかった.COPD患者のLIは片脚立位保持時間と有意な相関を認めた.</p><p>【結論】COPD患者における歩行のバランス能力評価として体幹加速度波形を用いたLIの有用性が示唆された.</p>