研究等業績 - その他 - 藤嶋 明子
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特集 産婦人科医が知っておきたい プレコンセプションケアの最前線Ⅱ 5.卵巣機能とプレコンセプションケア
岩澤 卓也, 藤嶋 明子, 白澤 弘光, 寺田 幸弘
産婦人科の実際 ( 金原出版 ) 73 ( 6 ) 557 - 562 2024年06月
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胎児形態スクリーニング超音波検査の成績報告および評価に影響を与える因子の検討
福岡 日向, 小野寺 洋平, 藤嶋 明子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会プログラム・抄録集 ( 東北連合産科婦人科学会・北日本産科婦人科学会 ) 155回 82 - 82 2024年05月
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秋田県における帝王切開術式の調査
小野寺 洋平, 藤嶋 明子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会プログラム・抄録集 ( 東北連合産科婦人科学会・北日本産科婦人科学会 ) 155回 71 - 71 2024年05月
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小児期の放射線照射後に後期流産を繰り返した1症例
岩澤 卓也, 福岡 日向, 堀井 駿, 津谷 明香里, 坂口 太一, 藤嶋 明子, 尾野 夏紀, 小野寺 洋平, 白澤 弘光, 三浦 広志, 熊澤 由紀代, 寺田 幸弘
日本生殖医学会雑誌 ( (一社)日本生殖医学会 ) 69 ( 1-2 ) 114 - 114 2024年04月
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当院における胎児中枢神経症例および二分脊椎症例の後方視的検討 脊髄髄膜瘤の胎児治療を見据えて
福岡 日向, 小野寺 洋平, 堀井 駿, 藤嶋 明子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 29 27 - 33 2024年03月
二分脊椎のうち出生前診断が望まれる疾患として脊髄髄膜瘤(myelomeningocele:MMC)、脊髄脂肪腫がある。MMCを持つ胎児では、二分脊椎により露出された脊髄が子宮内で物理的・化学的刺激を受けることで神経損傷し、妊娠後期に非可逆的な神経障害を生じる。生後の脊髄神経機能温存を目的としたMMC胎児手術の臨床研究が本邦でも開始され、今後の普及が期待される。今回我々は、当院産科への胎児精査目的の紹介状況を調査するとともに、MMC及び脊髄脂肪腫症例の診断状況を調査し、MMCの胎児治療を見据えた課題抽出を行った。2023年に当院産科を胎児中枢神経精査のために紹介された妊婦について、紹介週数、超音波所見、転帰を調査した。また、2018年1月から2023年5月に当院で二分脊椎と診断された症例を対象とし、出生前診断の有無、診断時期、診断の契機となった胎児超音波所見、転帰について調査した。2023年の胎児中枢神経精査目的の紹介症例は8症例で、胎児発育不全、正常が2例ずつ、MMC、全前脳胞症、無頭蓋症、中脳水道狭窄が1例ずつだった。二分脊椎について、MMC4例、脊髄脂肪腫3例の計7症例を対象とした。MMCは4例、脊髄脂肪腫は1例で出生前診断された。MMCは75%(3/4)が側脳室拡大を契機に精査されていた。MMCと出生前診断された4症例のうち、妊娠22週未満の2例は人工妊娠中絶を選択、残りの2例は新生児治療が可能な施設へ転院しMMC新生児手術を受けた。MMC胎児手術が可能な週数は妊娠19週0日から25週6日であり、手術適応が厳密に定められている。MMC胎児手術に向けて疾患について理解を深めるとともに妊婦が意思決定するための情報提供が必要である。胎児治療の考慮・妊婦の意思決定のために早期の出生前診断が必要となり、地域単位での胎児形態スクリーニング超音波検査体制の強化を目指していきたい。(著者抄録)
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当院における過去3年間の18トリソミー7症例の周産期管理
久保田 奈子, 小野寺 洋平, 藤嶋 明子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 29 7 - 11 2024年03月
【目的】18トリソミーは1年生存率が約10%以下の予後不良の染色体異常疾患である。近年18トリソミーへの外科的治療などの積極的治療介入による成績が報告されているが、明確な治療指針は定まっていない。当院における18トリソミーの周産期管理の現状を調査し、今後の管理指針について検討することを本研究の目的とした。【方法】2020年4月から2023年10月に当院で周産期管理をした症例のうち、胎児期に18トリソミーと出生前診断した症例を対象とした。分娩時の母体年齢、他院からの紹介週数、紹介理由、遺伝学的検査の方法と施行週数、胎児超音波異常所見、妊娠転帰、分娩過程、Apgar Score、児の経過、児への対応方針について後方視的に調査した。【成績】対象症例は7例であった。全例で羊水染色体検査が施行されており、検査時の妊娠週数は平均27.1週であった。胎児形態異常の精査として当院で施行した胎児超音波検査では、先天性心疾患(7/7例)、羊水過多(4/7例)、食道閉鎖(4/7例)、内臓逆位(2/7例)、胎児発育不全(2/7例)、小脳低形成(2/7例)、四肢異常(2/7例)がみられた。分娩時週数は平均34.4週であった。生産例は4例(57.1%)で、24時間以上の生存例は2例(28.5%)であった。そのうち1例は新生児集中治療室管理後に在宅管理に移行し、1例は日齢2に自宅での看取りへと移行した。周産期における対応について、児の救命を目的とした帝王切開術や、新生児期の積極的治療介入を希望しなかったのは6例(85.7%)であった。【結論】当院での18トリソミーに対する周産期管理は、積極的治療介入を行わない傾向がみられた。18トリソミーはその合併症によっても予後が大きく異なり、個々の症例で方針を検討する必要がある。症例と情報の蓄積を通し、患児および家族にとって最良の選択を提供することを目指していく。(著者抄録)
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当院新生児集中治療室への新生児搬送の現状調査 出生前診断による周産期医療向上を目指して
小野寺 洋平, 安達 裕行, 藤嶋 明子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 29 3 - 6 2024年03月
【目的】出生後に児の病的状態が明らかとなった際に、高次医療施設へ新生児搬送を要することがある。新生児搬送は児のストレスにつながるほか、患児家族の負担となり、さらに医療資源にかかる負担も大きい。出生前診断によって適切な分娩施設を選択でき、新生児搬送を回避できる。当院の新生児集中治療室への搬送症例を検討することで、秋田県の妊娠管理の課題を考察することを目的とした。【方法】2018年1月から2022年12月の5年間に、当院新生児集中治療室に新生児搬送された85例を対象とした。搬送日齢、疾患、染色体異常の有無、新生児期手術の有無、新生児死亡の有無について、診療録を用いた後方視的検討を行った。【結果】搬送日齢の中央値は1日で、日齢0での搬送は23例(27%)だった。原因疾患は、心臓疾患29例(うち先天性心疾患23例)、消化管疾患17例、呼吸器疾患11例、代謝内分泌疾患6例、新生児仮死6例だった。染色体異常は11例で認められ、21トリソミー8例、22q11.2欠失症候群、6p25欠失症候群、Prader-Willi症候群が1例ずつだった。新生児期に手術を行われたのは17例で、消化管疾患10例、心臓疾患5例、先天性横隔膜ヘルニア2例だった。新生児死亡した症例は2例だった。【結論】秋田県の先天性心疾患の出生前診断の成績向上のため、妊娠中期の胎児形態スクリーニング超音波検査の体制強化が望まれる。消化管疾患のうち多くを占めた鎖肛や中腸軸捻転は出生前診断例も報告されており、特に妊娠末期における異常所見の検索が望まれる。(著者抄録)
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新たな硬膜外無痛分娩プロトコールの導入による分娩転帰の影響
冨樫 武仁, 藤嶋 明子, 三浦 広志, 小野寺 洋平, 厨川 千香, 金子 恵菜実, 和賀 正人, 寺田 幸弘
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 29 21 - 25 2024年03月
【目的】わが国では妊娠年齢の高齢化に伴い、合併症妊娠は増加し、妊娠高血圧症候群などの周産期合併症も増加している。その状況下において、無痛分娩は安全な周産期管理を実施する上で重要な役目を果たしており、硬膜外無痛分娩の実施数は近年増加傾向にある。当院では2022年から産婦人科と麻酔科との連携により、硬膜外無痛分娩の新たな麻酔手順(新プロトコール)を作成した。患者への負担を軽減し、効果的な除痛と運動神経麻痺の低減を目的とした新プロトコールでの主な変更点は、(1)硬膜外カテーテル挿入数を1本に統一、(2)麻酔薬を低濃度に変更、(3)麻酔投与を間欠的ボーラス投与に変更、の3点である。この硬膜外無痛分娩プロトコールの変更による分娩転帰への影響を検討した。【方法】2020年1月から2023年7月末までに当院で硬膜外麻酔無痛分娩を実施した症例について検討した。妊娠22週未満、双胎妊娠は除外した。麻酔方法により旧プロトコール2群と新プロトコール群において分娩方法と児の転帰への影響を比較検討した。【結果】症例は25例あり、うち8例が新プロトコールを実施した。各群間において患者背景に差は認めなかった。分娩方法や児の転帰について有意差は認めないものの、新プロトコールでは旧プロトコール2群に比べて器械分娩が減少する傾向が示唆された。【考察】無痛分娩には麻酔に伴いさまざまな合併症を引き起こす可能性があり、産婦人科と麻酔科との連携体制の整備は安全な周産期医療の提供のためには極めて重要である。今回は症例数が少なく、有意差は確認できなかったが、新プロトコール導入後は器械分娩率が低下する傾向が示唆された。運動神経ブロックが減少することで有効な怒責が可能となり、器械分娩の減少へ寄与した可能性がある。今後も症例の蓄積を続け、安全な無痛分娩の提供を目指していく。(著者抄録)
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遺伝性血管性浮腫3型合併妊娠の一例
堀井 駿, 小野寺 洋平, 福岡 日向, 藤嶋 明子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
日本産科婦人科学会雑誌 ( (公社)日本産科婦人科学会 ) 76 ( 臨増 ) S - 600 2024年02月
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藤嶋明子, 前田恵理, 菊地麻里, 水田圭, 菅原香織, 大木春菜, 佐藤高輝, 寺田幸弘
産科と婦人科 ( (株)診断と治療社 ) 90 ( 7 ) 799 - 806 2023年07月 [査読有り]
<文献概要>晩産化時代の今,妊娠を願う人々の希望を実現し,安全な妊娠・出産を増やすには,「妊娠前からのヘルスケア(プレコンセプションケア)」を地域で展開する必要がある.プレコンセプションケアの対象は前思春期から生殖可能年齢の男女と幅広く,周知を進めるためには多様なアプローチが必要である.2021年より美術大学やNPO法人らとともに秋田県内へのプレコンセプションケア普及啓発活動を開始した.1年間の活動内容について報告する.
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総説 秋田県内へのプレコンセプションケア周知に向けた活動
藤嶋 明子, 前田 恵理, 菊地 麻里, 水田 圭, 菅原 香織, 大木 春菜, 佐藤 高輝, 寺田 幸弘
産科と婦人科 ( 診断と治療社 ) 90 ( 7 ) 799 - 806 2023年07月
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ヒト6日目胎盤胞の直径は,栄養外胚葉成分の遺伝的均一性を反映する
HASEGAWA Hisataka, HASEGAWA Hisataka, TAKAHASHI Kazumasa, KOBAYASHI Tatsuya, KOBAYASHI Tatsuya, KOBAYASHI Tatsuya, IWASAWA Takuya, FUJISHIMA Akiko, TOGASHI Kazue, MAKINO Kenichi, SHIRASAWA Hiromitsu, MIURA Hiroshi, SATO Wataru, KUMAZAWA Yukiyo, KOBAYASHI Junichi, TERADA Yukihiro
秋田医学 50 ( 2 ) 2023年
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2波長性電解質インジケーターを用いた哺乳動物胚盤胞内の電解質濃度変化の解析
藤島 綾香, 高橋 和政, 岩澤 卓也, 藤嶋 明子, 白澤 弘光, 佐藤 亘, 熊澤 由紀代, 寺田 幸弘
日本生殖医学会雑誌 ( (一社)日本生殖医学会 ) 67 ( 4 ) 364 - 364 2022年10月
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A Survey of Genetic Counseling for Non-invasive Prenatal Testing Examinees in Akita
Onodera Yohei, Miura Hiroshi, Fujishima Akiko, Notomi Rie, Noguchi Atsuko, Takahashi Ikuko, Sato Akira, Takahashi Tsutomu, Terada Yukihiro
JMA Journal ( 公益社団法人 日本医師会 / 日本医学会 ) 5 ( 3 ) 349 - 355 2022年07月
<p><b>Introduction</b>: In recent years, there has been an increase in noninvasive prenatal testing (NIPT), where maternal blood samples are used to extract fetal cell-free DNA. Despite this being offered in several facilities in urban areas, NIPT remains to be scarcely unavailable in rural areas. Moreover, there is lacking information with regard to how pregnant women in rural areas perceive NIPT. Thus, in this study, we conducted a survey among pregnant women who came to our clinic for NIPT and examined their views on NIPT and genetic counseling.</p><p><b>Methods</b>: A questionnaire survey was administered to pregnant women who requested NIPT and underwent genetic counseling at our hospital between November 2016 and February 2020. The questionnaire was administered twice, once after completing the genetic counseling and once after explaining the NIPT results. The number of genetic counseling and NIPT sessions and positive test results, as well as anxiety about the test and evaluation of genetic counseling and NIPT, were assessed.</p><p><b>Results</b>: In total, 115 patients received genetic counseling, of which 109 underwent NIPT. The test results were found to be positive in six patients. As per our findings, 103 patients (93%) indicated they needed genetic counseling for NIPT, whereas 99 (93%) were satisfied with the counseling they received from a genetic medicine specialist. On the other hand, 82 patients (77%) requested for more testing facilities.</p><p><b>Conclusions</b>: The enhancement of genetic counseling systems is essential to expand the environment in which NIPT is performed. Therefore, we need to consider the need to make the NIPT testing environment more conducive and inform clients of the importance of genetic counseling in NIPT.</p>
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Hirakawa T.
Human Reproduction ( Human Reproduction ) 37 ( 7 ) 1423 - 1430 2022年07月
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エラストグラフィーを用いた子宮頸管腺硬度観察は早産を予測できるか
三浦 広志, 小野寺 洋平, 藤嶋 明子, 寺田 幸弘
超音波医学 ( (公社)日本超音波医学会 ) 49 ( Suppl. ) S848 - S848 2022年04月
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正期産期における分娩誘発の帝王切開リスク因子の検討
川嶋 祐香, 三浦 広志, 藤嶋 明子, 小野寺 洋平, 亀山 沙恵子, 寺田 幸弘
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 27 15 - 19 2022年03月
早産期の分娩誘発においては妊娠週数が進むにつれて経腟分娩率が高くなる報告がある一方で、正期産期の分娩誘発においては妊娠週数に依らず経腟分娩率が変わらないという報告がある。2015-2019年の5年間に、当院において妊娠37週以降に分娩誘発を受けた単胎症例174例を対象とし、正期産期に誘発を受けた妊婦の経腟分娩率が妊娠週数別に異なるかを検証した。また、帝王切開のリスク因子となりうる6項目(母体年齢、新生児出生体重、誘発開始時の妊娠週数、分娩時BMI、誘発開始前のBishop's Score(BS)、分娩当日のBS)についても検証した。初産婦と経産婦の帝王切開率はそれぞれ、17%(19/109人)、1.5%(1/65人)であった。経産婦の帝王切開は1例のみであるため、妊娠週数別の母体背景と分娩転帰に関しての検討は、初産婦のみを解析した。初産婦の妊娠週数別の帝王切開率は、妊娠週数が進むにつれて減少する傾向が示唆されたが、有意では無かった。初産婦における帝王切開のリスク因子で有意なものは、分娩誘発開始前BS(p=0.04)と新生児出生体重(p=0.01)のみであった。機械的頸管開大後のBSは帝王切開のリスク因子では無かった。以上より初産婦においては、妊娠週数によらず頸管熟化不良な症例は早急に分娩誘発を開始せず、待機できるのであれば頸管熟化が得られるまで誘発開始時期を遅らせるのが良いと考えられる。(著者抄録)
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2波長性電解質インジケーターを用いた胚盤胞期マウス胚におけるNa+濃度の経時的変化の解析
藤島 綾香, 藤嶋 明子, 尾野 夏紀, 富樫 嘉津恵, 白澤 弘光, 佐藤 亘, 熊澤 由紀代, 寺田 幸弘
日本産科婦人科学会雑誌 ( (公社)日本産科婦人科学会 ) 74 ( 臨増 ) S - 534 2022年02月
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吸湿性頸管拡張剤を用いた分娩誘発における,帝王切開のリスク因子の検討
三浦 広志, 藤嶋 明子, 小野寺 洋平, 亀山 沙恵子, 寺田 幸弘
日本産科婦人科学会雑誌 ( (公社)日本産科婦人科学会 ) 74 ( 臨増 ) S - 595 2022年02月
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秋田県における胎児先天性心疾患の出生前診断に関する検討
小野寺 洋平, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
日本産科婦人科学会雑誌 ( (公社)日本産科婦人科学会 ) 74 ( 臨増 ) S - 378 2022年02月
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妊娠中に発症した緩徐進行1型糖尿病の1例
五十嵐 陽美, 三浦 広志, 長谷川 純郎, 藤嶋 明子, 小野寺 洋平, 亀山 沙恵子, 寺田 幸弘
北日本産科婦人科学会総会・学術講演会プログラム・抄録集 ( 東北連合産科婦人科学会・北日本産科婦人科学会 ) 68回 53 - 53 2021年08月
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下腸間膜動脈塞栓術で止血を得た腟壁血腫の一例
和賀 正人, 三浦 広志, 高須賀 緑, 藤嶋 明子, 小野寺 洋平, 亀山 沙恵子, 猪股 映見佳, 戸沢 智樹, 寺田 幸弘
東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会プログラム・抄録集 ( 東北連合産科婦人科学会・北日本産科婦人科学会 ) 149回 52 - 52 2021年06月
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卵巣腫瘍合併妊娠に対し臓器固定用デバイスを用いた腹腔鏡下手術について
熊澤 由紀代, 三浦 広志, 藤嶋 明子, 小野寺 洋平, 富樫 嘉津恵, 亀山 沙恵子, 白澤 弘光, 佐藤 亘, 寺田 幸弘
日本周産期・新生児医学会雑誌 ( (一社)日本周産期・新生児医学会 ) 57 ( Suppl. ) P239 - P239 2021年06月
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糖代謝異常合併妊婦から出生した正期産児の血糖スクリーニング
三浦 広志, 高須賀 緑, 藤嶋 明子, 小野寺 洋平, 亀山 沙恵子, 寺田 幸弘
日本周産期・新生児医学会雑誌 ( (一社)日本周産期・新生児医学会 ) 57 ( Suppl. ) P322 - P322 2021年06月
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経会陰超音波による客観的な分娩評価方法の普及を目指して
藤嶋 明子, 三浦 広志, 高須賀 緑, 小野寺 洋平, 亀山 沙恵子, 寺田 幸弘
日本周産期・新生児医学会雑誌 ( (一社)日本周産期・新生児医学会 ) 57 ( Suppl. ) P262 - P262 2021年06月
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右側大動脈弓による血管輪を併発した先天性食道閉鎖症の出生前診断
小野寺 洋平, 高須賀 緑, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
超音波医学 ( (公社)日本超音波医学会 ) 48 ( Suppl. ) S753 - S753 2021年04月
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当院における18トリソミー症例の出生前診断
小野寺 洋平, 佐藤 朗, 三浦 広志, 亀山 沙恵子, 藤嶋 明子, 高橋 玄徳, 高須賀 緑, 寺田 幸弘
日本産科婦人科学会雑誌 ( (公社)日本産科婦人科学会 ) 73 ( 臨増 ) S - 541 2021年03月
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当院における18トリソミー症例の出生前診断
小野寺 洋平, 佐藤 朗, 三浦 広志, 亀山 沙恵子, 藤嶋 明子, 高橋 玄徳, 高須賀 緑, 寺田 幸弘
日本産科婦人科学会雑誌 ( (公社)日本産科婦人科学会 ) 73 ( 臨増 ) S - 541 2021年03月
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小野寺 洋平, 佐藤 朗, 和賀 正人, 高須賀 緑, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 26 9 - 13 2021年03月
【目的】18トリソミーは1年生存率が約10%の予後不良疾患である。本邦において染色体異常および形態異常の診断のための一定の合意はなく、18トリソミーの診断が妊娠後半期となることは少なくない。早期診断を行うことは、両親の方針決定のための時間の確保や、分娩施設の選択など、様々な対応の選択肢を増やすことにつながりうる。当院における18トリソミーの出生前診断の状況について調査した。【方法】2010年4月から2020年3月の10年間に、当院で妊娠・分娩管理した症例のうち、胎児期および新生児期に出生前遺伝学的検査が行われ18トリソミーと診断された症例を対象とした。調査は診療録を用い後方視的に行った。出生前診断の有無、出生前遺伝学的検査の施行週数、妊娠転帰、について調査した。また検討期間を前半5年間と後半5年間で分類し、出生前診断率および出生前遺伝学的検査の施行週数を比較した。【成績】18トリソミー診断例は21例で、そのうち出生前診断されたのは15例(71%)だった。出生前遺伝学的検査の施行週数の中央値は27週(四分位範囲:27週-30週)だった。出生前診断された15例のうち、妊娠22週未満に検査を施行されたのは3例(20%)だった。出生前診断症例の妊娠転帰は、出生6例(40%)、死産6例(40%)、人工流産3例(20%)だった。前半5年間と後半5年間を比較したところ、出生前診断率はそれぞれ62%(8/13)と88%(7/8)だった。ただし前半5年間には出生前診断を希望しない4例が含まれており、胎児超音波検査で染色体異常を疑った症例はそれぞれ92%(12/13)、88%(7/8)であった。出生前診断例における遺伝学的検査の施行週数の中央値はそれぞれ27週と28週だった。【結論】当院における18トリソミーの出生前診断率および遺伝学的検査の施行週数は、前半5年間と後半5年間で横ばいと言える結果であった。今後、出生前診断の要因に関してさらなる検討を追加し、診断成績の向上を目指す。(著者抄録)
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亀山 沙恵子, 三浦 広志, 和賀 正人, 高須賀 緑, 藤嶋 明子, 小野寺 洋平, 寺田 幸弘
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 26 15 - 19 2021年03月
【目的】近年、妊産婦自殺率が高いことが報告されている。自殺の背景には産後うつ病などのメンタルヘルスの問題がある。産後2週間での介入が産後うつ病の予防に有効である可能性があり、2017年から国による産後2回の産婦健診への助成が行われることになった。本研究では、秋田県における産後2週間健診への取り組みについて報告する。【方法】2020年7月に秋田県内のすべての分娩取り扱い医療機関(21施設)を対象に、2週間健診についてのアンケート調査を行った。【結果】2週間健診は11施設(52.4%)で実施されていた。『今後実施する予定』は4施設、『実施する予定はない』は6施設であった。実施している施設では、半数以上が2020年4月以降に2週間健診が開始されていた。2週間健診の担当者は医師が36.3%、助産師が63.7%であった。『実施する予定』の施設では、開始予定時期は近隣市町村で補助券が配布され次第が2施設、来年度以降・未定がそれぞれ1施設であった。『実施する予定のない施設』では、実施しない理由として、診療時間が確保できない、スタッフの協力が得られない、母乳外来で十分、産婦の受診する負担が大きいという意見があった。必要性を感じられないという意見はなかった。秋田県全域で補助券が配布された場合については、すべての施設で『実施を検討する』という回答であった。【結論】秋田県内では全国の2週間健診の実施率77.7%と比べると、実施率が低いという結果であった。補助券の配布が産婦の負担軽減だけではなく、医療機関での2週間健診開始のきっかけになる可能性があり、県内各市町村のさらなる理解と配慮に期待したい。(著者抄録)
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腟内Lactobacillusの減少した妊婦に対するラクトフェリン腸溶錠の効果
三浦 広志, 和賀 正人, 高須賀 緑, 藤嶋 明子, 小野寺 洋平, 亀山 沙恵子, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 26 33 - 36 2021年03月
正常な腟内環境はLactobacillus属(以下LB)が優勢であり、腟内を酸性に保ち、他の病原微生物の侵入を防いでいる。早産の多くは感染に起因するとされ、経路として上行性感染が主であると考えられている。そのため、腟内細菌叢の乱れは早産につながりうる。ラクトフェリン(Lactoferrin、以下LF)はヒト乳汁中や好中球に含有される糖蛋白で、抗菌・抗炎症作用を有するが、LBの発育を抑制しない特性がある。今回、腟内LBの減少は流早産のリスクであるのか、また、LF腸溶錠内服を行うことにより腟内LBの増加が認められるかを検討した。当科で妊娠管理した、流早産のリスクがあると考えられる妊婦を対象とし、妊娠12-28週までの間に、帯下を採取しNugentスコア(以下Nスコア)にて細菌性腟炎の評価を行った。LBが十分(NスコアのLB項0-1点)な例をA群、LBの減少(Nスコア2-4点)あるがLF投与しない例をB群、LBが減少しLF腸溶錠内服(400mg/日)を2週間投与した例をC群とした。この3群間で流早産症例数に差があるか検討した。また、LF腸溶錠によるLB増加の効果を評価するためにC群は内服終了時にNスコアを再検した。各群とも、Nスコアが4点以上の場合、抗菌薬腟錠により加療した。2017年3月から2018年8月の間、妊婦75名に対し帯下を採取してNスコアを評価した。結果、A群56例、B群14例、C群5例に分けられ、妊娠36週未満の早産例はA群4名(7.1%)、B群1名(7.1%)、C群0名で有意差は無かった。C群は、LF腸溶錠内服後に4例でLBが増加したが、1例は不変であった。有害事象は特に無かった。LBの減少した妊婦に対するLF腸溶錠投与は、LBを増加させることがわかった。ただし、症例が少なく早産予防に寄与したかは不明であった。(著者抄録)
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高須賀 緑, 三浦 広志, 窪田 有紗, 和賀 正人, 高橋 玄徳, 藤嶋 明子, 小野寺 洋平, 亀山 沙恵子, 寺田 幸弘
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 26 49 - 52 2021年03月
甲状腺ホルモン不応症(resistance to thyroid hormone:RTH)は、何らかの異常により甲状腺ホルモンに対する標的臓器の作用が減弱する疾患である。常染色体顕性(優性)の遺伝形式をとる家族性症候群であり、血中の甲状腺ホルモン濃度が高値であるがTSHは抑制されないというのが検査上の特徴で、多くは無症候性で治療を必要としない。RTH女性の妊娠において、胎児が非罹患児である場合のみ、高レベルの母体甲状腺ホルモンに曝露された結果として、初期流産が増加するほか新生児の出生体重低下およびTSHの上昇を認める。その際は、母体の甲状腺ホルモンをコントロールすることで発症を予防できる可能性がある。当院でRTH女性の順調に経過した2回の妊娠を経験した。妊娠中および分娩時に軽度の血圧上昇を認めた程度で、母児共に大きな異常なく経過した。児の遺伝子検査は未施行だが、臨床経過よりRTH児と推定されている。(著者抄録)
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Live visualisation of electrolytes during mouse embryonic development using electrolyte indicators
Fujishima A.
PLoS ONE ( PLoS ONE ) 16 ( 1 January ) e0246337 2021年01月
Studies have shown that some electrolytes, including Na+ and K+, play important roles in embryonic development. However, these studies evaluated these electrolytes by using inhibitors or knockout mice, with no mention on the changes in the intracellular electrolyte concentrations during embryogenesis. In this study, we used the electrolyte indicators CoroNa Green AM and ION Potassium Green-2 AM to directly visualise intracellular concentrations of Na+ and K+, respectively, at each embryonic developmental stage in mouse embryos. We directly observed intracellular electrolyte concentrations at the morula, blastocyst, and hatching stages. Our results revealed dynamic changes in intracellular electrolyte concentrations; we found that the intracellular Na+ concentration decreased, while K+ concentration increased during blastocoel formation. The degree of change in intensity in response to ouabain, an inhibitor of Na+/K+ ATPase, was considered to correspond to the degree of Na+/K+ ATPase activity at each developmental stage. Additionally, after the blastocyst stage, trophectoderm cells in direct contact with the blastocoel showed higher K+ concentrations than in direct contact with inner cell mass, indicating that Na+/K+ ATPase activity differs depending on the location in the trophectoderm. This is the first study to use CoroNa Green AM and ION Potassium Green-2 AM in mouse embryos and visualise electrolytes during embryonic development. The changes in electrolyte concentration observed in this study were consistent with the activity of Na+/K+ ATPase reported previously, and it was possible to image more detailed electrolyte behaviour in embryo cells. This method can be used to improve the understanding of cell physiology and is useful for future embryonic development studies.
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PGT-A時代の胚評価法 体外成熟培養から着床前胚発育過程におけるタイムラプスイメージング評価の意義
白澤 弘光, 熊澤 由紀代, 佐藤 亘, 高橋 和政, 岩澤 卓也, 高橋 玄徳, 藤嶋 明子, 設楽 明宏, 富樫 嘉津恵, 寺田 幸弘
日本生殖医学会雑誌 ( (一社)日本生殖医学会 ) 65 ( 4 ) 250 - 250 2020年11月
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富樫 嘉津恵, 高橋 和政, 九島 紫織, 佐藤 恵美子, 藤嶋 明子, 藤島 綾香, 尾野 夏紀, 白澤 弘光, 佐藤 亘, 熊澤 由紀代, 寺田 幸弘
Journal of Mammalian Ova Research ( (一社)日本卵子学会 ) 37 ( 1 ) S64 - S64 2020年07月
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藤嶋 明子, 後藤 真由美, 高橋 和政, 熊澤 由紀代, 佐藤 亘, 白澤 弘光, 富樫 嘉津恵, 尾野 夏紀, 設楽 明宏, 藤島 綾香, 佐藤 恵美子, 九島 紫織, 寺田 幸弘
Journal of Mammalian Ova Research ( (一社)日本卵子学会 ) 37 ( 1 ) S16 - S16 2020年07月
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Fujishima A.
BMC Pregnancy and Childbirth ( BMC Pregnancy and Childbirth ) 20 ( 1 ) 2020年06月
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診療 精神病床での入院管理を要した精神疾患合併妊娠の周産期管理の現状と問題点の検討
小野 有紀, 亀山 沙恵子, 藤嶋 明子, 下田 勇輝, 三浦 広志, 佐藤 朗, 寺田 幸弘, 竹島 正浩
産婦人科の実際 ( 金原出版 ) 69 ( 4 ) 403 - 409 2020年04月 [査読有り]
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診療 精神病床での入院管理を要した精神疾患合併妊娠の周産期管理の現状と問題点の検討
小野 有紀, 亀山 沙恵子, 藤嶋 明子, 下田 勇輝, 三浦 広志, 佐藤 朗, 寺田 幸弘, 竹島 正浩
産婦人科の実際 ( 金原出版(株) ) 69 ( 4 ) 403 - 409 2020年04月
<文献概要>【目的】入院管理を要するほど精神疾患が悪化した妊婦は,周産期管理全般にわたって特殊な対応を必要とし,母児へのリスクが増大する。入院を要した精神疾患合併妊娠例の臨床的特徴を明らかにするため,後方視的診療録調査を行った。【方法】2012年9月〜2018年8月に当施設の精神病床に入院した妊婦を診療録から抽出し,後方視的に検討した。【結果】該当する妊婦は6例(7妊娠)であり,統合失調症4例,双極性障害3例であった。1例を除いて全例妊娠前・妊娠初期に向精神薬を中止され,精神状態が悪化して妊娠中に精神病床への入院を必要とした。【結論】妊娠中の悪化は,産後の精神疾患の悪化・再発に強く結びついていることから,薬剤について妊婦に適切な情報提供を行ったうえで,服薬を継続すべきである。
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ヒト胚延長培養における挙動と細胞分化及び遺伝学的検討
設楽 明宏, 藤嶋 明子, 岩澤 卓也, 高橋 玄徳, 白澤 弘光, 佐藤 亘, 熊澤 由紀代, 寺田 幸弘
日本産科婦人科学会雑誌 ( (公社)日本産科婦人科学会 ) 72 ( 臨増 ) S - 471 2020年03月
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頭蓋咽頭腫術後に発症した汎下垂体機能低下症合併妊娠の一例
下田 勇輝, 三浦 広志, 有明 千賀, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
日本産科婦人科学会雑誌 ( (公社)日本産科婦人科学会 ) 72 ( 臨増 ) S - 380 2020年03月
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バセドウ病合併妊娠に胎児甲状腺腫を認め、母体の治療薬調整により胎児甲状腺腫の縮小を認めた1例
有明 千賀, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 下田 勇輝, 三浦 広志, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
北日本産科婦人科学会総会・学術講演会プログラム・抄録集 ( 東北連合産科婦人科学会・北日本産科婦人科学会 ) 67回 78 - 78 2019年09月
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頭蓋咽頭腫術後に発症した汎下垂体機能低下症合併妊娠の管理経験
下田 勇輝, 三浦 広志, 有明 千賀, 藤島 明子, 亀山 沙恵子, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
北日本産科婦人科学会総会・学術講演会プログラム・抄録集 ( 東北連合産科婦人科学会・北日本産科婦人科学会 ) 67回 54 - 54 2019年09月
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亀山 沙恵子, 三浦 広志, 小野 有紀, 藤嶋 明子, 下田 勇輝, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
日本周産期・新生児医学会雑誌 ( (一社)日本周産期・新生児医学会 ) 55 ( 2 ) 582 - 582 2019年06月
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妊婦における睡眠時無呼吸症候群の頻度と周産期合併症についての検討
小野 有紀, 三浦 広志, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 下田 勇輝, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
日本周産期・新生児医学会雑誌 ( (一社)日本周産期・新生児医学会 ) 55 ( 2 ) 620 - 620 2019年06月
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羊水中および子宮頸管顆粒球エラスターゼの相関及び早産予知能に関する検討
三浦 広志, 小野 有紀, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 下田 勇輝, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
日本周産期・新生児医学会雑誌 ( (一社)日本周産期・新生児医学会 ) 55 ( 2 ) 647 - 647 2019年06月
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妊娠中期の分娩におけるフェンタニルを用いた和痛分娩の検討
亀山 沙恵子, 三浦 広志, 小野 有紀, 藤嶋 明子, 下田 勇輝, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
日本周産期・新生児医学会雑誌 ( (一社)日本周産期・新生児医学会 ) 55 ( 2 ) 582 - 582 2019年06月
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妊婦における睡眠時無呼吸症候群の頻度と周産期合併症についての検討
小野 有紀, 三浦 広志, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 下田 勇輝, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
日本周産期・新生児医学会雑誌 ( (一社)日本周産期・新生児医学会 ) 55 ( 2 ) 620 - 620 2019年06月
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羊水中および子宮頸管顆粒球エラスターゼの相関及び早産予知能に関する検討
三浦 広志, 小野 有紀, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 下田 勇輝, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
日本周産期・新生児医学会雑誌 ( (一社)日本周産期・新生児医学会 ) 55 ( 2 ) 647 - 647 2019年06月
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血糖コントロール不良下で妊娠した1型糖尿病患者19妊娠の検討
藤嶋 明子, 小野 有紀, 亀山 沙恵子, 下田 勇輝, 三浦 広志, 佐藤 朗, 寺田 幸弘
東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会プログラム・抄録集 ( 東北連合産科婦人科学会・北日本産科婦人科学会 ) 147回 72 - 72 2019年05月
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GnRHアナログ投与により糖尿病が増悪した子宮筋腫の2症例
藤嶋 明子, 吉岡 知巳, 谷川 秀郎, 齋藤 寛
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 24 63 - 66 2019年03月
GnRHアナログ(GnRHa)は糖尿病の発症および増悪に関与することが知られているが、糖尿病を合併した子宮筋腫患者にGnRHaによる偽閉経療法を実施し、糖尿病が増悪した2症例を経験したので報告する。【症例1】49歳、1妊0産。糖尿病の診断のもと加療されていたが、当科初診時はHbA1c 6.0%で糖尿病のコントロールは良好と思われた。子宮筋腫に対し、偽閉経療法の後に子宮全摘術を行う方針となり、リュープロレリン酢酸塩を投与し、HbA1cが10.4%と上昇した。血糖のコントロールを強化した後、手術を行ったが、術後はHbA1cが6.9%に低下した。【症例2】54歳、1妊1産。糖尿病性神経因性膀胱の診断のもと、自己導尿で対応していた。尿閉は子宮筋腫も原因となり得ること、鉄欠乏性貧血に対し鉄剤が内服できないことから偽閉経療法の後、子宮全摘術を行う方針となった。リュープロレリン酢酸塩を投与した際に、7.4%であったHbA1cが9.1%に上昇した。血糖のコントロールを強化した後手術を行ったが、術後はHbA1cが5.8%に低下した。GnRHaと糖尿病との関連は未だ明らかとなっていないが、GnRHaにより惹起される血中エストロゲンの低下が、インスリンの分泌ならびに末梢組織におけるインスリン感受性を低下させることが、その一因ではないかと考察されている。また、男性においては血中テストステロンの低下が糖尿病に悪影響を及ぼすと報告されており、女性においても同様のことが予想されるが、明らかとなっていない。GnRHaは日常臨床において頻用される薬剤であるが、糖尿病の発症および増悪する可能性を念頭に置いて使用することが肝要である。(著者抄録)
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GnRHアナログは糖尿病を増悪させる可能性がある
藤嶋 明子, 吉岡 知巳, 谷川 秀郎, 齋藤 寛
日本女性医学学会雑誌 ( (一社)日本女性医学学会 ) 26 ( Suppl. ) 201 - 201 2018年10月
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ソマトスタチン受容体シンチグラフィがリンパ節転移の診断に有用であった子宮体部原発の小細胞神経内分泌癌の一症例
藤嶋 明子, 吉岡 知巳, 木戸 直子, 谷川 秀郎, 齋藤 寛
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 23 79 - 82 2018年03月
極めて稀な子宮体部原発の小細胞神経内分泌癌(Small cell neuroendocrine carcinoma:以下SCNEC)を経験したので報告した。症例は78歳。S状結腸癌術後の経過観察の目的で施行されたCT検査において、子宮内に腫瘤が認められたため当科に紹介された。精査の結果、子宮体部原発のSCNECと診断され、腹式単純子宮全摘出術および両側付属器摘出術を施行された。子宮体部の腫瘍はSCNECとGrade 1の類内膜癌からなる腫瘍で、子宮後壁に多数のSCNECの子宮内転移が認められた。子宮内転移の病変は一部漿膜を超えており、手術進行期分類IIIA期と診断した。術後5ヵ月のCT検査で、傍大動脈リンパ節の腫大を認め、ソマトスタチン受容体シンチグラフィにて同部位に一致して集積が認められたため、SCNECのリンパ節転移と診断した。本症例においては、S状結腸癌、SCNECおよび類内膜癌のリンパ節転移の可能性があったが、同シンチグラフィによりSCNECの転移であることが判明した。子宮体部原発のSCNECにおいても、ソマトスタチン受容体シンチグラフィはフォローアップ並びに治療方針の選択に有用である可能性が示唆された。(著者抄録)
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妊娠中の経口感染が疑われた梅毒合併妊娠および先天梅毒の1例
下田 勇輝, 佐藤 朗, 藤嶋 明子, 亀山 沙恵子, 畠山 佑子, 三浦 広志, 寺田 幸弘
北海道産科婦人科学会会誌 ( 北海道産科婦人科学会 ) 62 ( 1 ) 218 - 218 2018年03月
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貧血の治療中にposterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)を発症した子宮筋腫の一症例
木戸 直子, 吉岡 知巳, 藤嶋 明子, 谷川 秀郎, 齋藤 寛
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 23 37 - 39 2018年03月
Posterior reversible encephalopathy syndrome(PRES、可逆性後頭葉白質脳症)は、画像所見において脳血管原性浮腫と考えられる異常所見が主に後頭葉白質を中心に認められ、可逆性の頭痛、痙攣、意識障害および視覚障害などの症状を呈する症候群である。症例は40歳の未産婦。子宮筋腫による鉄欠乏性貧血に対して、鉄剤内服治療とGnRHアナログ療法を受けていた。カラオケをしている最中に激しい頭痛に襲われて嘔吐し、その後視覚異常および痙攣発作が出現したため救急搬送された。頭部MRI検査で両側の後頭葉皮質下白質を主とした血管原性浮腫を認め、posterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)と診断された。初診時はヘモグロビン4.9g/dl、ヘマトクリット20.1%であったが、PRES発症時はそれぞれ15.3g/dl、51.6%であった。急速な貧血の補正に加え、血液濃縮およびGnRHアナログの投与がPRESの発症を助長した可能性があると考えられた。(著者抄録)
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術後早期にリンパ節転移を来した子宮体部神経内分泌性小細胞癌の一症例
藤嶋 明子, 吉岡 知己, 木戸 直子, 谷川 秀郎, 齋藤 寛
東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会プログラム・抄録集 ( 東北連合産科婦人科学会・北日本産科婦人科学会 ) 143回 72 - 72 2017年06月
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当科で経験した両側胎児水腎症を呈した3例 娩出時期に関する考察を中心に
藤嶋 明子, 佐藤 朗, 小野寺 洋平, 亀山 沙恵子, 下田 勇輝, 畠山 佑子, 三浦 広志, 田村 啓成, 安達 裕行, 寺田 幸弘
秋田医学 ( 秋田医学会 ) 43 ( 3-4 ) 113 - 118 2017年03月
症例1は36歳女性で、2経妊1経産で自然妊娠、妊娠28週健診時、両側多発性腎嚢胞、羊水過多を指摘された。MRIで羊水は認めず、右腎盂1.4cm、左腎盂2.1cmに拡大したグレード(GD)4の水腎症を認めた。両側腎臓に直径2cm大の皮質下嚢胞があり超音波でキーホール徴候が得られた。後部尿道弁(PUV)と出生前診断し、妊娠35週で娩出とした。妊娠35週4日、常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開を行い、児は2209g男児でApgarスコア(AS)1分値4点・5分値6点で臍帯動脈血ガス分析pH7.4であった。NICU入室後、努力呼吸が増悪し気管挿管した。肺低形成のため新生児遷延性肺高血圧症・気胸を合併し高頻度振動換気(HFO)による人工呼吸管理、一酸化窒素吸入療法・持続胸腔ドレナージを行った。出生後、無尿状態で高K血症を認め腹膜透析した。日齢64に膀胱鏡下尿道切開術を行い、日齢77に退院し、日齢133に腹膜透析カテーテルを抜去した。症例2は41歳女性で、1経妊1経産で自然妊娠、妊娠25週健診時に重度羊水過多と胎児腹腔内嚢胞を指摘された。初診時超音波検査では胎児腹腔内嚢胞を認めず、多量の胎児腹水を認めた。妊娠26週5日より入院し超音波検査、MRIで両側腎盂が1.5cm拡大したGD1の水腎症、腎実質の菲薄化、多量の胎児腹水を認めた。胸部圧迫解除と腎機能保護のため定期的腹水除去を行った。穿刺3〜4日で胎児腹囲が穿刺前と同等に拡大し、腎機能は保たれていると推測した。妊娠32週、MRIで腹水減少、右腎皮質下嚢胞を認め正期産の分娩を行った。児は2953g、AS1分8値点・5分8値点で臍帯動脈血ガス分析pH7.27であった。NICU入室、重度肺低形成のためHFOを行うもSpO2の上昇不良であった。NO吸入療法も行ったが効果なく、超音波で腹水、虚脱膀胱を認め、両腎の血流は殆どなく、末期腎不全であった。腹膜透析を行ったが呼吸不全が急激に進行し日齢1に死亡した。症例3は32歳女性で、0経妊0経産で自然妊娠、二絨毛膜一羊膜双胎と診断され、妊娠15週に先進児は子宮内胎児死亡となった。妊娠20週に後続児の両側水腎症、膀胱拡大が生じた。妊娠38週、計画分娩のため分娩誘発し、妊娠38週2日、自然分娩した。AS1分値7点・5分値8点で、臍帯動脈血ガスpH7.4で出生した。新生児一過性多呼吸で日齢0にNCPAP管理を行った。日齢13に行ったMAG3シンチで両腎とも閉塞パターンを示した。両側腎盂尿細管移行部狭窄と診断し、日齢16退院した。退院後、左水腎は改善傾向であるが、右水腎は増悪傾向で腎盂形成術が予定されている。
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木戸 直子, 吉岡 知巳, 藤嶋 明子, 谷川 秀郎, 齋藤 寛
秋田県産科婦人科学会誌 ( 秋田県産科婦人科学会 ) 22 15 - 17 2017年03月
妊娠41週の症例に対する管理方法を検討するため、当科で妊娠41週以降に分娩となった低リスク単胎症例において、分娩誘発をした介入群と自然に陣痛が発来した非介入群の母体背景および分娩転帰を比較検討した。介入群で産科手術(吸引・鉗子分娩および帝王切開術)が有意に多かったが、帝王切開率、新生児転帰には差がなかった。また、高出生体重児が予想される経産婦に関しては、妊娠41週まで待たずに介入を考慮することで、巨大児分娩を回避し安全な経腟分娩の成功につながる可能性があると考えられた。(著者抄録)