研究等業績 - その他 - 渡部 亮
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特集 腸管不全症;基礎研究・臨床のトピックス 魚油由来脂肪乳剤を投与した短腸症候群小児に対するリピドミクス解析
森井 真也子, 中西 広樹, 大戸 貴代, 上野 紀子, 渡部 亮, 東 紗弥, 山形 健基, 林 海斗, 水野 大
小児外科 ( 東京医学社 ) 56 ( 10 ) 1038 - 1043 2024年10月
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特集 小児領域におけるGLP-2アナログ製剤(テデュグルチド)の応用 各論:各疾患に対する使用経験 Hirschsprung病類縁疾患による短腸症候群の小児に対するGLP-2アナログ製剤の投与経験
東 紗弥, 森井 真也子, 渡部 亮, 山形 健基, 林 海斗, 水野 大
小児外科 ( 東京医学社 ) 56 ( 4 ) 384 - 388 2024年04月
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Gastric duplication complicated by hypergastrinemia: A case report
Yamagata K.
Journal of Pediatric Surgery Case Reports ( Journal of Pediatric Surgery Case Reports ) 102 2024年03月
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Morii M.
Zoological Science ( Zoological Science ) 40 ( 3 ) 208 - 218 2023年05月
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8歳時に偶然発見された膵Solid-pseudopapillary neoplasmの1男児例
渡部 亮, 山形 健基, 森井 真也子, 東 紗弥, 林 海斗, 水野 大
日本小児血液・がん学会雑誌 ( 日本小児血液・がん学会 ) 60 ( 5 ) 377 - 380 2023年
<p>膵Solid-pseudopapillary neoplasm(SPN)は若年女性に多くみられる比較的稀な低悪性度腫瘍であり,外科的切除が治療の第一選択である.今回我々は先天性胆道拡張症術後フォロー中に偶発的に発見された膵SPNの1例を経験した.無症状であること,膵SPNとしては稀な男児であることから本症も疑いながらも経過観察としたところ,2年後に腫瘍の増大を認め核出術を行った.幸い他臓器浸潤,転移は認めなかったが,教訓に富む症例であった.他の膵腫瘍との鑑別には造影超音波検査の併用が有用であった.</p>
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新生児期に閉塞性黄疸を来した戸谷分類Ⅰc 型先天性胆道拡張症の 1 例
東 紗弥, 林 海斗, 山形 健基, 渡部 亮, 森井 真也子, 水野 大
日本膵・胆管合流異常研究会プロシーディングス ( 日本膵・胆管合流異常研究会 ) 46 ( 0 ) 59 2023年
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菅沼 理江, 吉野 裕顕, 森井 真也子, 蛇口 琢, 渡部 亮, 東 紗弥, 山形 健基, 林 海斗, 水野 大, 大塚 美穂子
日本小児外科学会雑誌 ( 特定非営利活動法人 日本小児外科学会 ) 56 ( 7 ) 1150 - 1155 2020年
<p>症例は7歳男児.腹痛と嘔吐を主訴に小児科を受診.腹部単純X線検査でイレウス像,腹部超音波検査で腹腔内充実性腫瘍を認め,入院した.CTとMRIで腸間膜脂肪腫と診断,保存的治療で腸閉塞は軽快し,待機的手術を施行した.回腸末端より80 cm口側の小腸間膜に境界明瞭で辺縁平滑な被膜を有する黄色調の弾性軟腫瘍を認め,腫瘍を含めた小腸合併切除術を施行した.腫瘍は大きさ8.5×8.0×3.0 cm,病理組織学的検査で成熟脂肪細胞よりなる腸間膜脂肪腫と診断された.本症は弾性軟の脂肪腫が可動性のある腸間膜に発生し,大きさや局在により腸閉塞の発症と解除を繰り返すことがある.本症例では,幼児期より認めた反復する腹痛が手術により改善し,体重増加が得られた.腸間膜脂肪腫は稀な疾患であるが,繰り返し発症する腸閉塞により小児の成長発育障害をきたす可能性がある.小児における反復性腹痛や発育不良は器質的疾患を疑うべき重要な所見であると考えられた.</p>
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頸部囊胞性リンパ管奇形に対する硬化療法17年後に全身の骨病変を認めリンパ管腫症と診断した1例
渡部 亮, 吉野 裕顕, 森井 真也子, 蛇口 琢, 東 紗弥, 山形 健基
日本小児外科学会雑誌 ( 特定非営利活動法人 日本小児外科学会 ) 55 ( 5 ) 988 - 992 2019年
<p>17歳,男児.出生前に頸部巨大囊胞病変を指摘,生後に頸部囊胞状リンパ管奇形(LM)と診断し乳児期に計2回の硬化療法を施行した.囊胞は著明に縮小し,形成外科で余剰皮膚切除を受けた.5歳時より当院外来通院を自己中断.17歳時に野球練習中に頸椎骨折を生じ,精査で多発性骨囊胞性病変を指摘された.MRIでは頸部に明らかな囊胞病変を認めないが,頸椎,胸椎,肋骨,腸骨,脾臓に多発性囊胞病変を認め,リンパ管腫症と診断した.頸椎骨折部はその後骨癒合し,胸水・心囊水・腹水等なく,血液検査で異常ないことから,現在無治療で経過観察中である.従来の囊胞性リンパ管腫は,macrocystic typeのLMに分類され,全身疾患であるリンパ管腫症とは一般に異なる疾患群とされるが,経過中にリンパ管腫症として発症する報告もあり,LMの診断,治療に加え,長期フォローの方法,時期に関して,今後,検討が必要であると考えられた.</p>
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森井 真也子, 蛇口 琢, 渡部 亮, 東 紗弥, 山形 健基, 吉野 裕顕
日本小児外科学会雑誌 ( 特定非営利活動法人 日本小児外科学会 ) 53 ( 7 ) 1316 - 1319 2017年
<p>頸部の瘻孔性病変は小児外科領域ではしばしば遭遇するが,正常顎下腺に由来する唾液腺瘻は極めて稀である.症例は2歳,男児.瘻孔の部位は左胸鎖乳突筋中央前縁であり,出生時より透明な粘液を排出していた.側頸瘻の術前診断で手術施行したが,皮下に1 cm大の囊胞を認め,囊胞は頭側に向かい左顎下部でたこ足状に分岐し,瘻管はすべて左の顎下腺に連続していた.顎下腺の位置および形状は正常で,Wharton管は左右とも口腔底の正常位置に開口し異所性開口は認めなかった.瘻管が分岐する顎下腺の一部を含めて囊胞および瘻管を摘出し,顎下腺は温存した.瘻管内腔は多列円柱上皮に覆われていた.術後経過は良好で4年を経過し,現在再発や顎下腺炎は認めていない.今回,正常顎下腺に由来する先天性頸部唾液腺瘻の1例を経験したので報告する.</p>