所属 |
教育文化学部 地域文化学科 国際文化講座 国際文化コース |
研究分野・キーワード |
中国近現代文学 |
留学履歴 【 表示 / 非表示 】
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2007年09月-2008年08月
台湾大学 語学研修生(台湾教育部語学研修奨学金)
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2005年09月-2007年07月
南京大学 高級進修生(中国政府奨学金)
職務経歴(学内) 【 表示 / 非表示 】
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2018年04月-継続中
秋田大学 教育文化学部 地域文化学科 国際文化講座 国際文化コース 准教授
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2017年04月-2018年03月
秋田大学 教育文化学部 地域文化学科 人間文化講座 准教授
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2014年04月-2017年03月
秋田大学 教育文化学部 地域文化学科 人間文化講座 人間文化コース 講師
学会(学術団体)・委員会 【 表示 / 非表示 】
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2014年04月-継続中
日本国
秋田中国学会
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2010年10月-継続中
日本国
日本中国学会
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2009年10月-継続中
日本国
ジェンダー史学会
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2005年03月-継続中
日本国
現代中国学会
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2004年10月-継続中
日本国
中国文芸研究会
論文 【 表示 / 非表示 】
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梅娘の女性観にみえる戦前・戦後の連続性ーー近代主婦像の受容と展開
羽田朝子
叙説 2022年02月 [査読有り]
単著
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但娣の描く「日本」 : 満洲国の女性作家と日本留学
羽田朝子
野草 ( 102 ) 85 - 105 2019年03月 [査読有り]
ISSN:0914-224X
単著
満洲国を代表する女性作家・但娣は、1930年代後半から40年代初頭にかけて日本に留学している。当時日本は満洲国よりは自由な活動が可能であったため、日本留学は図らずも彼女に様々な文学経験を積む機会を与えることとなった。但娣の文学に表出した「日本」イメージは、日本留学期においては未だ明確ではなく、国際的視野の表現や恋人同士が過ごす蜜月の背景として用いられた。その後日本留学から時間を経るにつれてそのイメージは明確化し、満洲国時代の末期には侵略者としての側面とともに、東北民衆の愚昧と対照的な近代性が表現されている。そして満洲国崩壊後のナショナリズムの激流のなかで、「日本」は帝国主義や植民地支配を象徴する憎むべき存在として描かれるも、一方で同情的で文化的な一面もまた表出しており、そのイメージには分裂が生じることになる。これら「日本」を描いた作品群には、但娣の日本に対する思索の過程や、彼女を取り巻く歴史的・政治的状況の外的変化が映し出されているといえよう。
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満洲国作家・梅娘の日本における文学経験――日本滞在期および日本占領下の北京における翻訳活動を通じて――
羽田朝子
中国東北文化研究の広場 ( 4 ) 41 - 53 2018年12月 [招待有り]
ISSN:18823556
単著
満洲国の代表的な女性作家である梅娘は1940年前後に日本に滞在し、その時期に触れた日本文学について日本滞在期はもちろん帰国後の日本占領下の北京において複数の雑誌で翻訳を発表している。先行研究では梅娘の翻訳活動の全体的な傾向や、梅娘が日本に滞在した時期の特殊性について捉え切れておらず、その考察には矛盾が生じていた。これらに着目したうえで、本論は梅娘の日本文学の翻訳活動を概観し、梅娘の日本経験の一端について検討するものである。その結果、梅娘が日本社会における大衆的な教養に広く関心を抱き、当時の日本社会の満洲国へのまなざしやモダン文化を色濃く反映した作品に特別な興味を持っていたことを指摘した。
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『婦女雑誌』にみえる梅娘の女性観――近代的主婦像と「国民の母」
羽田朝子
現代中国 ( 92 ) 93 - 105 2018年09月 [査読有り]
ISSN:04352114
単著
満洲国の女性作家・梅娘は、日本滞在を経た後、日本占領下の北京において『婦女雑誌』で活動したが、先行研究ではこの活動に対し相反する評価を下している。そこでは、梅娘が石川達三『母系家族』の翻訳を通じ女権拡張を叫んだとして高く評価しているが、その一方で細川武子『女学生記』の翻訳や随筆「日本女性を祝福する」により家庭に囚われた日本の主婦像や戦争協力する日本女性を称賛したとして批判している。
これに対し、本論ではこれらの活動には梅娘の日本経験が深く関係していること、そしてそこに表出している矛盾(女権の拡張や主婦、女性の戦争協力)とは、当時にあって女性の近代化――国民化という点で表裏の関係にあったことに着目する。
梅娘の滞在当時、日本では都市化や女子教育の普及により近代的主婦像が社会の広い範囲で共有されており、一方で総動員体制のもと女性の「母性」が強調され、その母性によって国家に貢献する銃後の女性像を称賛する言説が形成されていた。そして梅娘は帰国後『婦女雑誌』において、「国民の母」――近代的主婦像や母性によって国家に貢献する女性を強く支持することになる。梅娘の『母系家族』や『女学生記』の翻訳や「日本女性を祝福する」の執筆も、こうした「国民の母」言説の延長上にあったのである。
Book(書籍) 【 表示 / 非表示 】
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ペストの古今東西~感染の恐怖、終息への祈り~
佐藤猛・佐々木千佳編、佐々木一貴、内田昌功、羽田朝子 (担当: 共著 )
秋田文化出版 2022年09月 ISBN: 9784870226050
単行本(一般書)
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許 雪姫著、羽田 朝子・ 殷 晴・ 杉本 史子翻訳 (担当: 共訳 )
東方書店 2021年06月 ISBN: 9784497221094
学術書
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奈良女子高等師範学校とアジアの留学生(共著)
奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター編 (担当: 共著 )
奈良女子大学出版会 2016年03月
本書は奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター員(4名)と学外組織の研究者(2名)による奈良女子高等師範学校の留学生調査の成果を書籍化したものである。
奈良女子高等師範学校では戦前、朝鮮・台湾・中華民国・満洲国から多くの留学生を受け入れており、彼女たちが奈良女子高等師範学校で何を学び、どのような境遇に置かれていたのか、そして卒業後どのようなキャリア形成をしていったのかを調査、分析した。
奈良女子大学所蔵の校史資料調査に基づき、留学生の在籍概況や進路、留学生受け入れ政策と制度の変遷について概観し(第一章〜第七章)、卒業留学生あるいはその家族に対するヒアリング調査を行い、卒業後のキャリア形成について考察している(第八章) -
漂泊の叙事(共著)
濱田麻矢ほか編 (担当: 共著 )
勉誠出版 2015年12月 ISBN: 9784585291121
本書はアメリカ・日本・中国・台湾の研究者26名による共同研究の成果であり、中国・満洲・台湾・香港・東南アジアといった華人世界における1940年代の文化史構築を目指したものである。
執筆担当した論文では、日本の外務省文化事業部が満洲国留学生を対象に行っていた日本見学旅行に着目し、参加留学生によって書かれた旅行記を分析することによって、彼らが抱いていた日本観を検証した。これにより、日本の植民地政策のもとで満洲国留学生が置かれていた複雑な境遇と、彼らが抱いていた日本観の多重性を明らかにした。
このほか、李元瑾「大分裂時代における東南アジア華人文化の断絶と存続」の翻訳も担当している。 -
再見梅娘(共著)
柳青・侯健飛ほか編 (担当: 共著 )
北京:人民文学出版社 2014年05月 ISBN: 9787020103379
本論は満洲国女性作家・梅娘が日本滞在期において同じ満洲国作家たちとともに結成した「読書会」とその翻訳活動について着目したものである。
「読書会」グループは満洲国や日本占領下の華北で発行されていた複数の雑誌で4系列の翻訳特集を合同で担当し、数多くの西洋・日本の文学作品を取り上げた。彼らの活動は、外部の情報を遮断された満洲国や占領下の華北の文藝界に大きく貢献したといえる。
また「読書会」グループは日本の厳しい統制下にあって、これら翻訳活動を通して自分たちの意思を発信していた。彼らが取り上げた翻訳作品の中には、ドイツ占領下におかれたフランス作家の身の処し方を描いたものがあり、「読書会」グループは同じく祖国が占領されるという悲劇に見舞われた者として、この作品に強く共感し、この翻訳紹介を思いたったのだと考えられる。また日本人作家による満洲国訪問の際のルポルタージュ作品も多数翻訳しており、そこには満洲国において「日満協和」がいかに難しいか、その実情を伝えるものも含まれているのである。
MISC(査読の無い研究業績) 【 表示 / 非表示 】
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天安門広場という政治装置
羽田朝子
秋田魁新報 2022年08月 [依頼有り]
総説・解説(商業誌) 単著
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修学旅行が生んだ帝国日本の幻影
羽田朝子
秋田魁新報 2021年09月 [依頼有り]
総説・解説(商業誌) 単著
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満洲国の中国人作家が描くペスト禍
羽田朝子
秋田魁新報 2020年11月 [依頼有り]
総説・解説(商業誌) 単著
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「満洲国」時代の中国人作家の創作⑭ 梅娘「女難」
羽田朝子訳・解説
植民地文化研究 ( 植民地文化学会 ) ( 17 ) 108 - 113 2018年07月
総説・解説(学術雑誌) 単著
満洲国の女性作家・梅娘の小説「女難」(1941)の日本語訳・作品解説である。
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解説
羽田朝子
『満洲開拓文学選集』第6巻 『標木』田郷虎雄 ( ゆまに書房 ) 1 - 6 2017年04月
総説・解説(その他) 単著
『満洲開拓文学選集』は、1940年前後に「大陸開拓文芸懇話会」につどった文学者たちの「開拓文学」の著作を再版したものである。このうち第六巻の田郷虎雄(1901〜1950)『標木』(翼賛出版協会、1943年)の解説を担当した。
学術関係受賞 【 表示 / 非表示 】
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女性研究者支援コンソーシアムあきた賞(若手研究者学術研究部門)
2017年12月21日 女性研究者支援コンソーシアムあきた
受賞者: 羽田朝子
科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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日本占領地の中国人作家の自伝文学にみるナショナル・アイデンティティ
基盤研究(C)
研究期間: 2022年04月 - 2026年03月 代表者: 羽田朝子
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日本占領地における中国知識人の「抵抗」と「協力」の交錯――女性作家・梅娘を中心に
基盤研究(C)
研究期間: 2018年04月 - 2022年03月 代表者: 羽田朝子
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「満洲国」中国人作家の日本における文学経験――女性作家・梅娘を中心に
若手研究(B)
研究期間: 2014年04月 - 2018年03月
本研究は、従来注目されてこなかった「満洲国」の中国人作家の日本における文学経験について検討するものである。特に満洲国を代表する女性作家・梅娘の日本経験について取り上げ、梅娘文学の特色である「国家」を超えたジェンダー的視点が日本滞在期にいかに構築されていったかに焦点を当てる。
具体的には、梅娘の日本における主な文学活動の場であった『大同報』の文藝欄の基礎調査を行い、その上で梅娘の(a)「国家」観の変遷、(b)ジェンダー的視点の形成、(c)翻訳活動、(d)童話作家としての原点を検証する。こうした作業を通じて、被占領国作家の占領国体験の意義を検討し、ポストコロニアルの視点から満洲国文学を捉えなおすことを目的とする。
その他競争的資金獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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1940年代における梅娘ら『華文大阪毎日』同人グループの翻訳活動
提供機関: 民間財団等 第51回三島海雲学術研究奨励金(人文科学部門)
研究期間: 2013年07月 - 2014年06月
資金支給機関区分:民間財団等
学会等発表 【 表示 / 非表示 】
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梅娘対現代児童観的接受及其童話創作
羽田朝子 [招待有り]
「台湾/満洲/朝鮮の植民主義と文化交渉」国際シンポジウム 2022年08月 - 2022年08月
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恋愛から同志愛へ――満洲国女性作家・但娣の文学
羽田朝子 [招待有り]
吼えろアジアーー東アジアのプロレタリア文学・芸術とその文化移転 (立命館大学) 2022年07月 - 2022年07月
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梅娘の日本経験と童話創作
羽田朝子 [招待有り]
ワークショップ「異郷に学び、異郷を書くーー華人女性の留学体験」 2022年03月 - 2022年03月
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梅娘の日本滞在期と外国文学紹介
羽田朝子
秋田中国学会第171回例会 (秋田大学) 2021年11月 - 2021年11月 秋田中国学会
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從梅娘的女性觀來看“戰前和戰後的連續性”
羽田朝子 [招待有り]
「東亞殖民地主義與文學會議」年度大會(国際シンポジウム) (台湾清華大学(オンライン開催)) 2021年10月 - 2021年10月
教育活動に関する受賞 【 表示 / 非表示 】
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令和3年度「学生からの評価が高い授業」認定証
2022年04月 秋田大学高等教育グローバルセンター
受賞者: 羽田朝子 -
令和二年度 秋田大学教養基礎教育優秀授業奨励賞
2021年04月 秋田大学高等教育グローバルセンター
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平成30年度「学生からの評価が高い授業」認定証
2019年05月 秋田大学高等教育グローバルセンター
受賞者: 羽田朝子 -
平成29年度「学生からの評価が高い授業」認定証
2018年04月 秋田大学教養基礎教育
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平成28年度「学生からの評価が高い授業」認定証
2017年03月 秋田大学教養基礎教育
学外の社会活動(高大・地域連携等) 【 表示 / 非表示 】
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ペストの古今東西-歴史・文学・美術-
秋田大学地方創生センター 令和4年度 秋田大学公開講座 (秋田大学教育文化学部(オンライン開催))
2022年12月第6回「満洲国の中国人作家とペスト」を担当
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秋田県立秋田北高等学校課題研究発表会講評
2022年11月 -
秋田県立秋田北高等学校課題研究発表会講評
2021年11月 -
台湾文学における「日本」~台湾人アイデンティティと日本統治時代~
秋田県生涯学習センター 県民読書おすすめ講座
2021年09月 -
秋田おもと高齢者大学学習会講演
2020年09月