研究等業績 - その他 - 大橋 純一
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言葉に見える人と社会
大橋純一
秋田魁新報 2024年11月
その他記事 単著
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世界をつくりだす言葉のチカラ
大橋純一
秋田魁新報 2023年10月
その他記事 単著
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秋田の人々の暮らしを彩る豊かな方言
大橋純一
Aprire(アプリーレ) 2023年07月
その他記事 単著
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秋田の方言と人々のくらし
大橋純一
秋田魁新報 2023年02月
その他記事 単著
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無を有にする言葉の力
大橋純一
秋田魁新報 2022年06月
その他記事 単著
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ことばの伝わりかた 今昔
大橋純一
秋田魁新報 2021年10月
その他記事 単著
「旅と移動」というテーマに即して、言葉の変化には人の移動が密接に関わることを、柳田国男の「方言周圏論」、および近世の古文献に記されている周圏論的事象を例示しながら詳述した。
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菅首相って秋田弁?それとも標準語?
大橋純一
秋田魁新報 2020年09月
その他記事 単著
秋田県出身の菅首相が話す言葉は秋田弁なのか、共通語なのかを言語学的な見地から詳述するとともに、話調などから今後リーダーとして期待される言語表現についても言及した。
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新潟県北部に残存するガ行入り渡り鼻音の実相と分布―代表2地点の世代別調査による経年比較―
大橋純一
空間と時間の中の方言(朝倉書店) 232 - 251 2017年05月 [査読有り]
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
新潟県北部は東北方言と接して音声事象の諸側面において過渡的な様相を呈する。本稿では、その中の「語中ガ行入り渡り鼻音」に着目し、“言語接触地域”という条件下にあって、当事象がどういった地理的・世代的な様相を呈しているかを調査した。その結果、全国的にはほとんど類例のない入り渡り鼻音の痕跡が、当地域では特に50代以上の世代で確実であること、しかしその現れ方は不安定であり、音節による差も大きいことが明らかとなった。
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被災地方言の記録-岩手県方言の音声の概要・岩手県大槌町方言
大橋純一
文化庁委託事業報告書 東日本大震災において危機的状況が危惧される方言の実態に関する調査研究(岩手県) 119 - 160 2013年03月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
東日本大震災を機に危機的状況が危惧される被災地方言(岩手県)の実態について,音声面を中心にその概要を記述するとともに,沿岸中南部の大槌町方言に焦点を絞り,談話記録とそこからうかがえる各言語要素の特徴を体系的に明らかにした.
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音韻
大橋純一
宮城県・岩手県三陸地方域方言の研究 7 - 20 2012年03月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
宮城県気仙沼市の音韻事象について,近隣方言との比較を交えてその現状を報告した.調査の結果,母音面ではイとエの混同が顕著な反面,狭母音の中舌化はほとんどみとめがたいこと,子音面ではガ行鼻濁音が保持される傾向にある反面,語中濁音の鼻音化はほとんどみとめがたいことなどが明らかとなった.
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音韻
大橋純一
文化庁委託事業報告書 東日本大震災において危機的な状況が危惧される方言の実態に関する予備調査時研究 191 - 204 2012年03月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
東日本大震災で甚大な被害を被った岩手・宮城県の沿岸地域を対象に,東北大学国語学研究室で行った既調査の資料を用いて方言の実態を記述報告した.報告においては,特に宮城県沿岸域の音韻事象の記述に努めるとともに,年代差や近隣方言との比較などから,それらの今後の見通しについても触れた.
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音韻
大橋純一
宮城県・山形県陸羽東線沿線地域方言の研究 8 - 20 2011年06月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
陸羽東線沿線上に位置する宮城県鳴子方言の音韻について,体系的な記述調査に基づく母音・子音・拍の分析を行った.特に母音の混同の実態と中舌化,鼻音化,拍の持続時間については音響分析を施し,当方言がその衰退において,事象によるかなり大きな遅速差を内有していることを客観的に明らかにした.
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言語接触地域における/-i/ /-u/の実相と分布-新潟県北部方言の場合-
大橋純一
音声言語研究のパラダイム 39 - 54 2007年12月 [査読有り]
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
北奥・南奥方言の接境域にあたる新潟県北部方言を対象に,/-i/ /-u/の実相と分布を追究.当域では,徐々に北奥色が薄れつつあること,その事実は,北奥・南奥方言の歴史的な先後関係を示唆する可能性のあることを論じた.
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ガ行鼻濁音の実態と評価の変遷
大橋純一
国語論究 第13集 昭和前期日本語の問題点 ( 第13集 ) 202 - 220 2007年09月 [査読有り]
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
ガ行鼻濁音の変遷の歴史を実地調査と先行研究との対照を通じて追究.昭和前期という時代を境に,ガ行鼻音が主として東京語を中心に衰微を先行させてきたこと,一方,ガ行鼻音の標準音としての評価は実態ほどには潔いものとは言えず,未だ日本人の美意識として根強いことを論じた.
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いわき市街地の方言-いわき明星大学による世代別調査から-
大橋純一
いわき未来倶楽部通信Vol.21 2007年09月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
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新潟県中魚沼郡津南町大字結東前倉方言のオ段長音開合現象-1老年男性の音響的実相-
大橋純一
実験音声学と一般言語学-城生伯太郎博士還暦記念論文集- 61 - 72 2006年07月 [査読有り]
研究論文(その他学術会議資料等) 国内共著
新潟県津南町方言のオ段長音開合現象を,1老年男性の発音実相を対象に追究.その音響分析結果に基づき,調査語を昇順に並べ,どのような性質の語にそれぞれオ段長音の開的・合的性質の痕跡があるかを検討した.
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福島県いわき市平下高久方言の立ち上げ詞
大橋純一
方言資料叢刊第九巻 日本語方言立ち上げ詞の研究 第9巻 15 - 22 2006年03月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
福島県下高久方言の立ち上げ詞を分析.当方言では,それのバリアント性に特徴を見出しうるものではなく,むしろ感声表現を中心として多義的に用いられること,また,語句として成熟しているものは少なく,説明的に言われる場合が多いことを論じた.
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特集 こころの時代と科学 沈黙は金か~黙っていては伝わらぬ
大橋純一
いわき民報 2005年11月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
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言葉の流れ
大橋純一
月刊りぃど 10月号 2005年09月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
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音韻
大橋純一
宮城県石巻市方言の研究 5 - 17 2003年07月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
宮城県石巻市方言の音韻事象について,多人数調査の結果から統計的に分析・検討した.具体的には,イ・エ,シ・スの合一化現象,連母音,有声化と鼻音化,ガ行鼻音をとりあげ,特に母音に関わる事象については音響分析を施すなどして,客観的討究を行った.
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東日本に残るオ段長音開合現象
大橋純一
文部科学省特定領域研究 36 - 35 2002年12月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
東日本には,オ段長音に開合の区別を残す地域が局地的に存在する.本稿では,山形県大鳥,新潟県佐渡真野町・本土津南町・塩沢町の4地点を対象に,その残存の様相を語性的・年代的に明らかにした.また,その各々について,音響的な見地からの検証を行った.
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20世紀方言学の再考
大橋純一
21世紀の方言学 187 - 187 2002年06月 [査読有り]
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
方言学の方向性と可能性を展望した.論述においては,これまでの方言研究を再考することの重要性を強調.その一例として,拍の問題をとりあげ,それの音響学的ないしは文レベルでの把握が未だ不十分であること,それらの分析によるならば,従来の常識からはずれる現象が多見されることを論じた.
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岩手県一関市舞川方言の副助詞
大橋純一
方言資料叢刊第八巻 日本語方言の副助詞の研究 36 - 42 2000年11月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
岩手県舞川方言の副助詞について記述した.分析結果として,当方言では,微妙なニュアンスの相違を副助詞によって表出し分けるということが一般的ではなく,むしろ,様々な意味内容のものを,一定の副助詞により単純化して表現する傾向にあることを指摘した.
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ガ行鼻音
大橋純一
宮城県仙台市方言の研究 8 - 19 2000年07月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
宮城県仙台市を対象に社会言語学的調査を行った.アプローチの対象は,音韻・アクセント・文法・語彙・表現法等,多岐にわたる.調査も実地調査とアンケート調査の双方によった.筆者はそのうちの音韻項目を担当・調査し,その成果を「ガ行鼻音」として記した.
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子音の有声化と鼻音化
大橋純一
文部省科学研究費補助金基盤研究(8) 宮城県中新田町方言の研究 8 - 15 1998年03月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
宮城県中新田町方言の有声化・鼻音化現象を音環境を中心に分析.その結果,前・後接母音の接続状況が有声化の有無に大きく関わること,他方,鼻音化は全般に栄えず,衰微の過渡的状況にあること等が明らかになった.
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二拍名詞・動詞アクセント
大橋純一
文部省科学研究費補助金基盤研究(8) 宮城県中新田町方言の研究 15 - 23 1998年03月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
宮城県中新田町方言の二拍名詞・動詞アクセントについて分析.それにより,従来,曖昧・無型アクセントと位置づけられてきた当域の様相が,実際には類の対立を体系的に有した多型アクセント的性質のものであると解されることを論じた.
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宮城県宮城郡利府町森郷方言の待遇表現
大橋純一
方言資料叢刊第七巻 方言の待遇表現 14 - 21 1997年12月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
宮城県森郷方言の待遇表現を,形態的側面と音声的側面の両面から検討した.その結果,当方言では,各側面の要素が相互に結びつくことにより,様々な種類・度合いの待遇表現が可能となっていること,全般に,上下関係よりも親しみや丁寧さの面に関心が向けられがちであること等が明らかになった.
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宮城県柴田郡柴田町大字槻木方言の助数詞
大橋純一
方言資料叢刊第六巻 方言助数詞の研究 30 - 40 1996年11月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
宮城県槻木方言の助数詞を分析.当方言における助数詞の使用の特徴は,語の種類やその特異性にあるのではなく,共通語の助数詞を“もの・事柄”に即していかに使い分けるかという点にあると考えられることを論じた.
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宮城県黒川郡大和町鶴巣方言の否定の表現
大橋純一
方言資料叢刊第五巻 日本語方言の否定の表現 19 - 23 1995年12月
研究論文(その他学術会議資料等) 単著
宮城県鶴巣方言の否定表現を分析.その大きな特徴として,否定意志の表現が多くは否定断定形によって行われること,否定の強調表現を担う助詞類が栄えないこと,当方言の否定表現一般が,割り切った,直接的・断定的性質のものとなりがちであることを論じた.