学会等発表 - 小川 泰正
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Effect of hydrous ferric and aluminum oxides for transport of As, Cd and Pb in the rivers acidicied by the Kusatsu thermal waters in Japan
Y Ogawa, D Ishiyama, S. Dordievski, J. Petrovic, M. Milivojevic
Goldschmidt2019 2019年08月 - 2019年08月
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Significance of integrated researches based on the environmental evaluation and metal recovery from mining waste materials with special reference to the role of environmental evaluation
Ishiyama D, Ogawa Y, Đorđievski S, Masuda N, Shibayama A, Stevanović Z, Obradović L.
Proceedings of International SATREPS conference, Mining and Environment in Future (Bor, Serbia) 2018年10月 - 2018年10月
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The Fate of Heavy Metals in Acidic Rivers and Sedimentation Mechanism
Ogawa Y, Ishiyama D, Đorđievski S, Saini-Eidukat B, Wood S, Gammons C
Goldschmidt 2018 (Boston, USA) 2018年08月 - 2018年08月
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Spatial Distribution and Mobility of Elements in River Water and River Bed Sediments from Eastern Serbia
Đorđievski S, Ishiyama D, Ogawa Y, Stevanović Z
Goldschmidt 2018 (Boston, USA) 2018年08月 - 2018年08月
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Transport and speciation of trace metals in Tama – Omono River System in Akita Prefecture, Japan. Goldschmidt Conference
Pham, Q. M, Ishiyama, D., Ogawa, Y., Fukuyama, M.
Goldschmidt 2017 (Paris, France) 2017年08月 - 2017年08月
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Classification of coal fly ash based on the leachability of major (Al, Si and Ca) and toxic elements
Seki T, Ogawa Y, Inoue C
The 3R International Scientific Conference on Material Cycles and Waste Management (New Delhi, India) 2017年03月 - 2017年03月
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玉川温泉の中和と 玉川水系・田沢湖の水質形成
小川泰正
資源素材学会 若手の会 (角館(秋田)) 2016年10月 - 2016年10月
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The transport of toxic elements in river affected by acid thermal water and effect of dam against elemental distributions
Y. Ogawa, D. Ishiyama, N. Shikazono, N. Tsuchiya
Goldschmidt 2013 (Florence Italy) 2013年08月 - 2013年08月
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酸性河川流下過程中の希土類元素,ウラン,トリウムの分別間の分別とダムの役割
小川泰正,石山大三,鹿園直建,土屋範芳
資源地質学会62回年会 (東京) 2013年06月 - 2013年06月
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Effect of neutralization plant and dam on distribution of As in the watershed affected by the Tamagawa thermal water, Akita, Japan - An analogy to acid mining drainage problem -
Y. Ogawa
日本・カナダ資源系大学間連携ワークショップ (Toronto, Canada) 2013年05月 - 2013年05月
秋田県玉川温泉由来のヒ素の酸性河川流下過程における化学形態の変化と、ダム湖による拡散防止メカニズム,ダム湖内での化学形態の変化について講演した.
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石炭灰中の有害元素の封じ込め技術の開発
小川泰正,王莉,須藤孝一,井上千弘
第23回廃棄物資源循環学会研究発表会 (仙台(宮城)) 2012年10月 - 2012年10月
石炭灰に少量の水を添加し,室温で1週間程度養生することで,ヒ素,クロム,ホウ素,フッ素といった有害元素の溶出が抑えられることがわかった.
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秋田県玉川温泉由来重金属類の河川流域への分布に対するダムの影響
小川泰正,石山大三,鹿園直建,土屋範芳
日本地球化学系第59回年会 (博多(福岡)) 2012年09月 - 2012年09月
玉川温泉が流入する渋黒川,玉川の河川水のpHは,支流との混合により,下流へ向けて上昇する.このpH上昇につれて非晶質鉄水酸化物が生成される.玉川温泉由来のヒ素,クロムの大部分は,非晶質鉄水酸化物に吸着され,玉川ダムにより作られた宝仙湖湖底に鉄水酸化物吸着態として堆積する.宝仙湖よりさらに下流において,生保内川と合流し,河川水のpHは急激に上昇する.このpH上昇に伴い生成される非晶質アルミニウム水酸化物に,大部分の鉛は吸着され,玉川温泉より約45km下流のダム湖に沈殿する.一方で,カドミウムはアルミニウム水酸化物に吸着除去されることなく,溶存成分としてさらに下流まで拡散される.
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化学抽出およびX線吸収分析法による海性堆積物からのヒ素,カドミウムの溶出挙動の解明
小川泰正,増田俊介,須藤孝一,土屋範芳,井上千弘
資源地質学会62回年会 (東京) 2012年06月 - 2012年06月
未風化海成堆積物を用いて,嫌気性,好気性両条件下で最大2カ月の長期溶出実験を行った.嫌気性条件では,酸性化することなく,鉄,ヒ素,カドミウム,硫酸イオン濃度が低かったために,硫化鉄の酸化は起こらなかったと考えられる.一方で,好気性実験では,反応溶液は酸性化し,鉄,硫酸イオン濃度も高かったことから硫化鉄が分解したものと推測される.硫化物態として存在していたほぼすべてのカドミウムが,反応溶液へと溶出した.一方,硫化物態ヒ素の分解を確認したものの,岩石成分に再度取り込まれることから,ヒ素の著しい溶出は確認されなかった.また,一度酸化された試料を再び還元環境に戻すと,ヒ素が大量発生るる可能性があることが分かった.
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堆積岩中の自然由来重金属の化学形態とその溶出挙動への影響
小川泰正,増田俊介,須藤孝一,井上千弘
第19回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会 (浦和(埼玉)) 2012年06月 - 2012年06月
未風化海成堆積物を用いて,嫌気性,好気性両条件下で最大2カ月の長期溶出実験を行った.嫌気性条件では,酸性化することなく,鉄,ヒ素,カドミウム,硫酸イオン濃度が低かったために,硫化鉄の酸化は起こらなかったと考えられる.一方で,好気性実験では,反応溶液は酸性化し,鉄,硫酸イオン濃度も高かったことから硫化鉄が分解したものと推測される.硫化物態として存在していたほぼすべてのカドミウムが,反応溶液へと溶出した.一方,硫化物態ヒ素の分解を確認したものの,岩石成分に再度取り込まれることから,ヒ素の著しい溶出は確認されなかった.また,一度酸化された試料を再び還元環境に戻すと,ヒ素が大量発生るる可能性があることが分かった.
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酸性温泉由来のインジウム、ヒ素の河川流下過程における分別挙動の解明
小川泰正,石山大三,鹿園直建,土屋範芳
日本地球惑星科学連合2012年大会 (幕張(千葉)) 2012年05月 - 2012年05月
pH 2の群馬県草津温泉は,石灰投入により瞬時にpHが5以上まで上昇する.同温泉由来のほぼすべてのヒ素,インジウムは,中和過程で生成した鉄水酸化物に吸着され,鉄水酸化物は下流のダム湖に蓄積される.一方で,秋田県玉川温泉は,石灰投入と支流との混合により中和が進むため,ヒ素はpHの低い上流部で,インジウムはよりpHが高い下流ダム湖入口付近で吸着されるため,ヒ素,インジウム間の元素間分布が生じる.そのため,ヒ素に対してインジウムが効率的に下流ダム湖湖底に堆積する.
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宮城県沿岸の津波堆積物に降下した放射性セシウムの測定
増田俊介,小川泰正,須藤孝一,井上千弘
第21回環境地質学シンポジウム (東京) 2012年01月 - 2012年01月
未風化海成堆積物を用いて,嫌気性,好気性両条件下で最大2カ月の長期溶出実験を行った.嫌気性条件では,酸性化することなく,鉄,ヒ素,カドミウム,硫酸イオン濃度が低かったために,硫化鉄の酸化は起こらなかったと考えられる.一方で,好気性実験では,反応溶液は酸性化し,鉄,硫酸イオン濃度も高かったことから硫化鉄が分解したものと推測される.硫化物態として存在していたほぼすべてのカドミウムが,反応溶液へと溶出した.一方,硫化物態ヒ素の分解を確認したものの,岩石成分に再度取り込まれることから,ヒ素の著しい溶出は確認されなかった.
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Experimental study on As and Cd releases from anoxic sedimentary rock under anoxic and aerobic conditions
S. Masuda, Y. Ogawa, K. Suto, C Inoue
Goldschmidt2011 (Prague, Czech Republic) 2011年08月 - 2011年08月
未風化海成堆積物を用いて,嫌気性,好気性両条件下で最大2カ月の長期溶出実験を行った.嫌気性条件では,酸性化することなく,鉄,ヒ素,カドミウム,硫酸イオン濃度が低かったために,硫化鉄の酸化は起こらなかったと考えられる.一方で,好気性実験では,反応溶液は酸性化し,鉄,硫酸イオン濃度も高かったことから硫化鉄が分解したものと推測される.硫化物態として存在していたほぼすべてのカドミウムが,反応溶液へと溶出した.一方,硫化物態ヒ素の分解を確認したものの,5価ヒ素として岩石成分に取り込まれることから,ヒ素の著しい溶出は確認されなかった.X線吸収分析からも,これらを裏付ける岩石中のヒ素の形態変化を確認することができた.
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Geochemical behavior of As originated from acidic thermal water during river transport and sedimentation mechanism
Y. Ogawa, N. Shikazono, K. Iwane, Y. Takahashi, K. Suto, C. Inoue
Goldschmidt2011 (Prague, Czech Republic) 2011年08月 - 2011年08月
秋田県玉川温泉を代表する源泉である大噴にはヒ素が含まれている.渋黒川―玉川はこの酸性河川が流入する.流下過程で支流が混入し,河川のpHが上昇するに従い,鉄水酸化物が生成され,上流から下流に向けてヒ素がこれらに吸着される.鉄水酸化物生成には,鉄酸化細菌の影響を受けるものと考えられる.これらを吸着した鉄水酸化物は下流の玉川ダムによる人造湖(宝仙湖)湖底に沈殿する.湖底に堆積した鉄水酸化物は,硫酸還元菌の作用により2価鉄イオンに還元され,吸着していたヒ素の一部は3価溶存成分として溶出されるが,大部分のヒ素は恐らく硫化鉱物に取り込まれ,固定化されているものと推測される.
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Experimental study on As and Cd releases from anoxic sedimentary rock under anoxic and aerobic conditions
S. Masuda, Y. Ogawa, K. Suto, C Inoue
Goldschmidt2011 (Prague, Czech Republic) 2011年08月 - 2011年08月
未風化海成堆積物を用いて,嫌気性,好気性両条件下で最大2カ月の長期溶出実験を行った.嫌気性条件では,酸性化することなく,鉄,ヒ素,カドミウム,硫酸イオン濃度が低かったために,硫化鉄の酸化は起こらなかったと考えられる.一方で,好気性実験では,反応溶液は酸性化し,鉄,硫酸イオン濃度も高かったことから硫化鉄が分解したものと推測される.硫化物態として存在していたほぼすべてのカドミウムが,反応溶液へと溶出した.一方,硫化物態ヒ素の分解を確認したものの,5価ヒ素として岩石成分に取り込まれることから,ヒ素の著しい溶出は確認されなかった.X線吸収分析からも,これらを裏付ける岩石中のヒ素の形態変化を確認することができた.
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Geochemical behavior of As originated from acidic thermal water during river transport and sedimentation mechanism
Y. Ogawa, N. Shikazono, K. Iwane, Y. Takahashi, K. Suto, C. Inoue
Goldschmidt2011 (Prague, Czech Republic) 2011年08月 - 2011年08月
秋田県玉川温泉を代表する源泉である大噴にはヒ素が含まれている.渋黒川―玉川はこの酸性河川が流入する.流下過程で支流が混入し,河川のpHが上昇するに従い,鉄水酸化物が生成され,上流から下流に向けてヒ素がこれらに吸着される.鉄水酸化物生成には,鉄酸化細菌の影響を受けるものと考えられる.これらを吸着した鉄水酸化物は下流の玉川ダムによる人造湖(宝仙湖)湖底に沈殿する.湖底に堆積した鉄水酸化物は,硫酸還元菌の作用により2価鉄イオンに還元され,吸着していたヒ素の一部は3価溶存成分として溶出されるが,大部分のヒ素は恐らく硫化鉱物に取り込まれ,固定化されているものと推測される.
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建設残土堆積情における重金属類の形態評価
増田俊介,小川泰正,須藤孝一,井上千弘
第18回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会 (川崎(神奈川)) 2011年06月 - 2011年06月
海性堆積物を主体とする建設残土処分場より採取した試料を用いて,嫌気性条件下で溶出試験を行った.カドミウム,鉛の溶出量が低かったことから,掘削後,直ちに処分を行ったため,硫化鉱物の分解が起こらなかったものと考えられる.一方で,5価ヒ素の著しい溶出が確認された.これらのことから,硫化鉱物の分解,その後の岩石成分への取り込み以外に,ヒ素の溶出挙動を決定する反応が存在することが示唆された.
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酸性河川での有害元素,レアメタルの分別,堆積挙動に及ぼす非晶質鉄,アルミニウム水酸化物の影響について
梶原雅博,小川泰正,土屋範芳
資源地質学会第61回年会 (東京) 2011年06月 - 2011年06月
酸性河川中での地球化学的挙動は,鉄やアルミニウムを主体とした懸濁物,河床沈殿物への吸着反応により支配される.ヒ素はpH2.5以下の酸性条件下でさえ,鉄水酸化物に効果的に吸着されることを確認した.ガリウムは,pH2.5以上から吸着され始め,鉄水酸化物,鉄―アルミニウム混合水酸化物,アルミニウム水酸化物の順に効果的に吸着除去される.インジウムは,pH3.5以上で,鉄水酸化物,鉄―アルミニウム混合水酸化物に吸着される.鉛は,pH2.5以上で,鉄水酸化物,鉄―アルミニウム混合水酸化物に効果的に吸着される一方で,アルミニウム水酸化物への吸着はより高いpHでないと起こりにくい.吸着反応は,塩酸酸性下よりも硫酸酸性下において,より促進される傾向が見られた.
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酸性温泉由来の有害元素,レアメタルの河川流下過程における地球化学的挙動と元素濃集に及ぼすダムの影響について
小川泰正,梶原雅博,土屋範芳,石山大三,岩根健太,鹿園直建
資源地質学会61回年会 (東京) 2011年06月 - 2011年06月
pH 2の群馬県草津温泉は,石灰投入により瞬時にpHが5以上まで上昇する.同温泉由来のほぼすべてのヒ素,インジウムは,中和過程で生成した鉄水酸化物に吸着され,鉄水酸化物は下流のダム湖に蓄積される.一方で,秋田県玉川温泉は,石灰投入と支流との混合により中和が進むため,ヒ素はpHの低い上流部で,インジウムはよりpHが高い下流ダム湖入口付近で吸着されるため,ヒ素,インジウム間の元素間分布が生じる.そのため,ヒ素に対してインジウムが効率的に下流ダム湖湖底に堆積する.
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The applicability of dynamic reaction cell (DRC)-ICP-MS for determination of Cr, Fe and As in river water
Y. Ogawa, S. Yamasaki, N. Tsuchiya
6th International Workshop on Water Dynamics (Sendai, Japan) 2009年03月 - 2009年03月
ICP質量分析装置による鉄,クロム,ヒ素の分析では,アルゴンに起因する干渉が大きな問題となるが,アンモニアガスをDRCシステムの反応ガスとして用いることで,土壌,岩石,河川水中の鉄,クロムの定量分析を精度良く行えることがわかった.ヒ素の場合は,鉄,ニッケル,コバルトとアンモニアとの反応で生じたクラスターイオンの影響を受けるため,DRCシステムの適用は不適当であると考えられる.一方で,河川水中には,これら干渉に起因する成分はあまり含まれていないため,適用の可能性はある.これらの結果を踏まえ,鉱山廃水が流入する秋田県小坂川中の成分分析の実例を紹介した.
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The applicability of dynamic reaction cell (DRC)-ICP-MS for determination of Cr, Fe and As in river water
Y. Ogawa, S. Yamasaki, N. Tsuchiya
6th International Workshop on Water Dynamics (Sendai, Japan) 2009年03月 - 2009年03月
ICP質量分析装置による鉄,クロム,ヒ素の分析では,アルゴンに起因する干渉が大きな問題となるが,アンモニアガスをDRCシステムの反応ガスとして用いることで,土壌,岩石,河川水中の鉄,クロムの定量分析を精度良く行えることがわかった.ヒ素の場合は,鉄,ニッケル,コバルトとアンモニアとの反応で生じたクラスターイオンの影響を受けるため,DRCシステムの適用は不適当であると考えられる.一方で,河川水中には,これら干渉に起因する成分はあまり含まれていないため,適用の可能性はある.これらの結果を踏まえ,鉱山廃水が流入する秋田県小坂川中の成分分析の実例を紹介した.
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The influence of grain sizes and chemical weathering level on extractability of elements from sedimentary rock
Y. Ogawa,S. Yamasaki,N.Tsuchiya
5th International Workshop on Water Dynamics (Sendai, Japan) 2008年09月 - 2008年09月
土壌中からの有害元素溶出リスク評価に関しては,環境省に定められた規定があるが,岩石に対してはリスク評価法が確立されていない.土壌とは異なり,試験室レベルで評価を行うには試料を粉砕,粉末化しなければならない.従って,岩石の粒径の違いが溶出に対してどのように影響を与えるのかを調べる必要がある.2-1,1-0.5,0.5-0.25mm,0.25mm以下に粉砕,整粒した黒色粘板岩及び粉末試料を用いて,環境省告示18号試験に準じた方法で溶出試験を行った.2mm以下に粉砕すれば再現性があり,過剰溶出も起こらないことが判明した.一方で,粉末試料を用いた場合は,再吸着が起こり,溶出量を過小評価してしまう恐れがあることがわかった.
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The influence of grain sizes and chemical weathering level on extractability of elements from sedimentary rock
Y. Ogawa,S. Yamasaki,N.Tsuchiya
5th International Workshop on Water Dynamics (Sendai, Japan) 2008年09月 - 2008年09月
土壌中からの有害元素溶出リスク評価に関しては,環境省に定められた規定があるが,岩石に対してはリスク評価法が確立されていない.土壌とは異なり,試験室レベルで評価を行うには試料を粉砕,粉末化しなければならない.従って,岩石の粒径の違いが溶出に対してどのように影響を与えるのかを調べる必要がある.2-1,1-0.5,0.5-0.25mm,0.25mm以下に粉砕,整粒した黒色粘板岩及び粉末試料を用いて,環境省告示18号試験に準じた方法で溶出試験を行った.2mm以下に粉砕すれば再現性があり,過剰溶出も起こらないことが判明した.一方で,粉末試料を用いた場合は,再吸着が起こり,溶出量を過小評価してしまう恐れがあることがわかった.
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Possible mechanisms of REE fractionations as colloidal particles during the chemical weathering
Y. Ogawa,S. Yamasaki,N.Tsuchiya
Water-Rock Interaction 12 (Kunming, China) 2007年07月 - 2007年08月
岩石の風化レベルの違いが希土類元素の溶出に対してどのように影響を与えるのかを調べる必要がある.風化レベルの異なる黒色粘板岩を用いて,溶出試験を行った後,0.45,0.2μm,限外ろ過(100kDa)を連続的に行ったところ,未風化岩石からは,真溶存種として希土類元素が溶出するのに対し,風化岩石からは真溶存種としての溶出は起こらず,コロイド粒子として環境中に放出され得ることが判明した.また,コロイド粒子と各希土類元素間の結合力には違いがあり,このことは,希土類元素が風化過程でコロイド粒子溶出される場合,化学的性質が類似していると希土類元素間でも分別が起こり得ることが示唆される.
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Possible mechanisms of REE fractionations as colloidal particles during the chemical weathering
Y. Ogawa,S. Yamasaki,N.Tsuchiya
Water-Rock Interaction 12 (Kunming, China) 2007年07月 - 2007年08月
岩石の風化レベルの違いが希土類元素の溶出に対してどのように影響を与えるのかを調べる必要がある.風化レベルの異なる黒色粘板岩を用いて,溶出試験を行った後,0.45,0.2μm,限外ろ過(100kDa)を連続的に行ったところ,未風化岩石からは,真溶存種として希土類元素が溶出するのに対し,風化岩石からは真溶存種としての溶出は起こらず,コロイド粒子として環境中に放出され得ることが判明した.また,コロイド粒子と各希土類元素間の結合力には違いがあり,このことは,希土類元素が風化過程でコロイド粒子溶出される場合,化学的性質が類似していると希土類元素間でも分別が起こり得ることが示唆される.
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REE behavior during anhydrite and gypsum formations of the Kuroko type massive sulfide-sulfate deposits
Y. Ogawa, N. Shikazono
3rd International Workshop on Water Dynamics (Sendai, Japan) 2005年11月 - 2005年11月
黒鉱鉱床産硬石膏中は,ストロンチウム含有量,同位体比,コンドライト規格希土類元素パターンより,2つのタイプに大別される.どちらの硬石膏も,生成温度,熱水/海水混合比など大きな違いはないものと推測されることから,初生的にはType I硬石膏が生成されたものと考えられる.また,硬石膏水和により2次的に生成した石膏中も,Type IIと類似する特徴を有するものが存在していた.以上の結果より,Type IIの硬石膏は,Type Iが熱水に富んだ条件の中で再結晶をする過程で,軽希土類元素が溶出したものと推測される.
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REE behavior during anhydrite and gypsum formations of the Kuroko type massive sulfide-sulfate deposits
Y. Ogawa, N. Shikazono
3rd International Workshop on Water Dynamics (Sendai, Japan) 2005年11月 - 2005年11月
黒鉱鉱床産硬石膏中は,ストロンチウム含有量,同位体比,コンドライト規格希土類元素パターンより,2つのタイプに大別される.どちらの硬石膏も,生成温度,熱水/海水混合比など大きな違いはないものと推測されることから,初生的にはType I硬石膏が生成されたものと考えられる.また,硬石膏水和により2次的に生成した石膏中も,Type IIと類似する特徴を有するものが存在していた.以上の結果より,Type IIの硬石膏は,Type Iが熱水に富んだ条件の中で再結晶をする過程で,軽希土類元素が溶出したものと推測される.
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Geochemical behavior of rare earth elements in altered rocks in Kuroko mining area
N. Shikazono, Y. Ogawa
Goldschmidt2004 (Copenhagen, Denmark) 2004年06月 - 2004年06月
黒鉱鉱床が点在する地域に酸性岩は広く分布する.秋田県大館市より採取した酸性岩中の希土類元素の化学分析を行った.黒鉱鉱床下盤では負のユーロピウム異常が見られたことから,選択的に2価ユーロピウムイオンの溶出が起こったものと考えられる.対して,鉱床上盤では正のユーロピウム異常が見られることから,2価ユーロピウムイオンが付加された可能性がある.また,La/Yb比は酸素同位体比と正の相関関係にあり,このことは,熱水中の軽希土類元素が岩石中に付加された可能性を示唆している.
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Geochemical behavior of rare earth elements in altered rocks in Kuroko mining area
N. Shikazono, Y. Ogawa
Goldschmidt2004 (Copenhagen, Denmark) 2004年06月 - 2004年06月
黒鉱鉱床が点在する地域に酸性岩は広く分布する.秋田県大館市より採取した酸性岩中の希土類元素の化学分析を行った.黒鉱鉱床下盤では負のユーロピウム異常が見られたことから,選択的に2価ユーロピウムイオンの溶出が起こったものと考えられる.対して,鉱床上盤では正のユーロピウム異常が見られることから,2価ユーロピウムイオンが付加された可能性がある.また,La/Yb比は酸素同位体比と正の相関関係にあり,このことは,熱水中の軽希土類元素が岩石中に付加された可能性を示唆している.
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Several factors controlling the chemical composition of the hydrothermal solutions in the hydrothermal system
Y. Ogawa, N. Shikazono,D. Ishiyama,H. Sato,T. Mizuta
Goldschmidt2003 (Kurashiki, Japan) 2003年09月 - 2003年09月
玄武岩,玄武岩質安山岩,安山岩,流紋岩と硫酸イオンを含まない疑似海水を用いた実験において,カルシウム,カリウム,鉛を多く含む岩石中との反応で,同元素の高濃度の溶液が生成されるが,亜鉛,銅ではそのような傾向は見られなかった.反応前の脱気の有無を比較すると,脱気を行わなかった場合の方が反応溶液のpHは低く,亜鉛,銅は溶出される傾向にあった.
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Several factors controlling the chemical composition of the hydrothermal solutions in the hydrothermal system
Y. Ogawa, N. Shikazono,D. Ishiyama,H. Sato,T. Mizuta
Goldschmidt2003 (Kurashiki, Japan) 2003年09月 - 2003年09月
玄武岩,玄武岩質安山岩,安山岩,流紋岩と硫酸イオンを含まない疑似海水を用いた実験において,カルシウム,カリウム,鉛を多く含む岩石中との反応で,同元素の高濃度の溶液が生成されるが,亜鉛,銅ではそのような傾向は見られなかった.反応前の脱気の有無を比較すると,脱気を行わなかった場合の方が反応溶液のpHは低く,亜鉛,銅は溶出される傾向にあった.
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Water - rock reaction experiments for application to the formation of Kuroko deposits
Y. Ogawa, N. Shikazono,D. Ishiyama,H. Sato,T. Mizuta
Goldschmidt2002 (Davos, Switzerland) 2002年08月 - 2002年08月
未変質流紋岩,玄武岩を用いた疑似海水―岩石反応において,玄武岩を用いた実験ではカルシウム,流紋岩を用いた実験ではカリウムに富む熱水が生成され得ることがわかった.また,水―岩石反応に伴い,疑似海水中のマグネシウム,カルシウム,ストロンチウムが岩石中に取り込まれてスメクタイト化が進行するのに対し,スメクタイトを含む弱変質デイサイトを用いた実験では,マグネシウムのみが岩石中に取り込まれ,カルシウム,ストロンチウムが溶出されることから,黒鉱地域に広く分布する酸性岩の熱水変質に伴う元素の挙動には,少なくとも2つのステージがあることが判明した.
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Water - rock reaction experiments for application to the formation of Kuroko deposits
Y. Ogawa, N. Shikazono,D. Ishiyama,H. Sato,T. Mizuta
Goldschmidt2002 (Davos, Switzerland) 2002年08月 - 2002年08月
未変質流紋岩,玄武岩を用いた疑似海水―岩石反応において,玄武岩を用いた実験ではカルシウム,流紋岩を用いた実験ではカリウムに富む熱水が生成され得ることがわかった.また,水―岩石反応に伴い,疑似海水中のマグネシウム,カルシウム,ストロンチウムが岩石中に取り込まれてスメクタイト化が進行するのに対し,スメクタイトを含む弱変質デイサイトを用いた実験では,マグネシウムのみが岩石中に取り込まれ,カルシウム,ストロンチウムが溶出されることから,黒鉱地域に広く分布する酸性岩の熱水変質に伴う元素の挙動には,少なくとも2つのステージがあることが判明した.