所属 |
教育文化学部 地域文化学科 国際文化講座 国際文化コース |
職務経歴(学内) 【 表示 / 非表示 】
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2018年04月-継続中
秋田大学 教育文化学部 地域文化学科 国際文化講座 国際文化コース 教授
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2012年04月-2018年03月
秋田大学 ■廃止組織■ 日本・アジア文化講座 教授
職務経歴(学外) 【 表示 / 非表示 】
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2001年04月-2012年03月
いわき明星大学 人文学部 教授
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1999年04月-2001年03月
東北大学 文学研究科 日本学術振興会特別研究員
学会(学術団体)・委員会 【 表示 / 非表示 】
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1993年04月-継続中
日本国
日本語学会
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1993年04月-継続中
日本国
日本方言研究会
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1994年09月-継続中
日本国
日本音声学会
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2003年08月-継続中
日本国
社会言語科学会
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1993年04月-継続中
日本国
国語学研究会
研究等業績 【 表示 / 非表示 】
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北奥方言に見られる狭母音音節の諸相―調音・口形の構造的分析―
大橋純一
国語学研究 ( 59 ) 274 - 287 2020年05月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 単著
東北方言の狭母音音節は中舌音となる傾向があり、またそのことが/-i/を欠く北奥方言とその逆の南奥方言を区画する有効な分類指標ともなってきた。しかしこれについては、同じく現象が指摘されている低母音化や、円唇・非円唇といった口唇上の特徴もあわせ考えることが重要である。本稿では、以上の実相を舌調音と口唇とが連動する構造的な現象と捉え直し、新視点からの分析を行った。
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相手への働きかけの態度と韻律など音声諸現象との関連
大橋純一
『生活を伝える方言会話ー分析編ー』ひつじ書房 25 - 42 2019年10月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 単著
本稿は、場面設定による会話資料を音声データとして見た場合、設定場面に応じてどのような特徴が抽出されうるかを考察するものである。分析の結果、F0の現れ方や強さのバリエーションはもとより、話速や間にも大きな差があること、長音化に情感を込めるタイプのほか、リズム調整や発話自体のコントロールにも通じる要素がありそうなことなどが明らかとなった。
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書評 林直樹著『首都圏東部域音調の研究』
大橋純一
日本語の研究 15 ( 2 ) 102 - 109 2019年08月 [招待有り]
研究論文(学術雑誌) 単著
首都圏東部域音調の特殊性とあいまい性を考察した本書について、その成果と意義を概説するとともに、当該音調の追究を進めるうえで課題となる事項、および今後に展望される事項の提言を行った。
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新潟県から見た信州方言
大橋純一
学海 ( 3 ) 3 - 16 2017年03月 [招待有り]
研究論文(学術雑誌) 単著
「方言に残る古語」をテーマに、新潟・信州の県境などに観察される歴史的な古音(ハ行唇音、ガ行鼻音、オ段長音)を取り上げ、その実態と歴史的な意味について考察した。具体的には、当該の地域に全国的にもほとんど類例のない発音が観察されること、それらと古文献を対照すると両者には思いもよらない一致がみとめられること、以上はいずれも相応の地理環境を背景とした中央語の名残と受け取れることを論じた。
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地域言語・方言 日本語学界の展望
大橋純一
日本語の研究 12 ( 3 ) 99 - 106 2016年07月 [査読有り] [招待有り]
研究論文(学術雑誌) 単著
日本語学会の研究の動向や展望について、「地域言語・方言」の立場から、その特徴的な動きと成果を論じた。具体的には、当該研究分野の母体である「日本方言研究会」が創立50周年という節目の年を迎えたこと、その経年的な節目であることを後ろ盾に、研究の実質的な展開(中でも「新しい研究」への志向)が模索されたこと、その結果、各言語要素の研究において、次世代に繋がる重要な成果の得られたことを論じた。
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時間経過に伴う言葉の動態に関する考察
大橋純一
秋田大学教育文化学部研究紀要 人文科学・社会科学 ( 79 ) 2024年03月
研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
一時期流行った新語・流行語のうち、時間の経過によりどのような言葉が廃れやすく、逆にどのような言葉が残りやすいのか。その特徴を、大学生を対象とする2つの調査の比較により考察した。
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方言使用とその意識に関する世代的な動態―秋田方言の3世代調査―
大橋純一
秋田大学教育文化学部研究紀要 人文科学・社会科学 ( 78 ) 2023年02月
研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
秋田方言の主に語彙を対象に高・中・若年層の3世代にわたる調査を行い、残る方言と衰退する方言の世代的な動態、そのタイプ分けを行うとともに、それぞれがどういう背景・事情により生じているものなのかを考察した。
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北奥方言の変化段階に見られる狭母音音節の諸相― 高年話者の複数発音をもとに ―
大橋純一
秋田大学教育文化学部研究紀要 人文科学・社会科学 ( 77 ) 29 - 38 2022年03月
研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
本稿は、衰退過程にある北奥方言の狭母音の諸相について、先行の調査を参考に性質別に見た変化段階の枠組みを事前に設けることで、また各段階者の複数の発音を分析することで、現状の特徴を調査の手順を踏みつつ、対比的に明らかにした。
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言語使用の動態―揺れが見られる現象の世代差に即して―
大橋純一
秋田大学教育文化学部研究紀要 人文科学・社会科学 ( 76 ) 21 - 32 2021年03月
研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
現代語には言語使用に揺れがあり、今後の変化を注視すべきものがある。本稿では、それらから(1) 外来語表記の揺れ、(2) 外来語と和語・漢語の使い分け、(3) 文法の誤用と派生の3つをとりあげ、各々の現状を明らかにした。
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用法が変容・拡大しつつある方言文法の世代的な実態について― 秋田方言の格助詞サ・ドコ、可能表現 ―
大橋純一
秋田大学教育文化学部紀要人文・社会科学 75 2020年03月
研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
方言文法において、その用法が世代を下って変容・拡大しつつある現象を調査報告した。具体的には秋田方言の3世代を対象に、(1)移動の方向・着点を表す格助詞サ、(2)目的語(動作または知覚・感情の対象)を表示する格助詞ドコ、(3)可能表現(能力可能/状況可能)の3つを取り上げ、それぞれの動態を明らかにした。
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世界をつくりだす言葉のチカラ
大橋純一
秋田魁新報 2023年10月
その他記事 単著
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秋田の人々の暮らしを彩る豊かな方言
大橋純一
Aprire(アプリーレ) 2023年07月
その他記事 単著
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秋田の方言と人々のくらし
大橋純一
秋田魁新報 2023年02月
その他記事 単著
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無を有にする言葉の力
大橋純一
秋田魁新報 2022年06月
その他記事 単著
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ことばの伝わりかた 今昔
大橋純一
秋田魁新報 2021年10月
その他記事 単著
「旅と移動」というテーマに即して、言葉の変化には人の移動が密接に関わることを、柳田国男の「方言周圏論」、および近世の古文献に記されている周圏論的事象を例示しながら詳述した。
◆原著論文【 表示 / 非表示 】
◆⼤学,研究機関紀要【 表示 / 非表示 】
◆その他【 表示 / 非表示 】
Book(書籍) 【 表示 / 非表示 】
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行き交い、集う人々
大橋純一ほか ( 担当: 共著 )
秋田魁新報社 2023年07月
学術書
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七日市の言葉っこ
長岐純一他 ( 担当: 共著 )
北秋田市教育委員会 2021年03月
事典・辞書
北秋田市教育委員会による方言記録事業として、七日市で使われたあるいは今も使われている方言を収集し、意味用法およびそれの体系別の記述を行った。またその一部を音声収録したものをCD-ROMに収めた。
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日本語学大辞典
日本語学会編 ( 担当: 共著 )
東京堂出版 2018年10月
学会創立70周年記念事業。『国語学大辞典』(1980年刊)を大幅に改訂。日本語学と関連領域の術語を13分野に分け、計797項目を分担執筆している。意味の階層を考慮して配列した「分類項目一覧」を冒頭に掲げるほか、付録には「日本語年表」「日英用語対照表」「平仮名字体表」「国際音声記号」「索引」などが付されている。
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県別方言感覚表現辞典
真田信治・友定賢治編 ( 担当: 共著 )
東京堂出版 2018年08月
本辞典は、先に刊行した『県別 方言感情表現辞典』に続き、方言の感覚表現を県別にまとめたものである。共通の調査票を用い、各県で実地によりデータ収集を行い、現時点の全国状況が通覧できるようにした。
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空間と時間の中の方言 : ことばの変化は方言地図にどう現れるか
大西 拓一郎, 日高 水穂, 小林 隆, 福嶋 秩子, 中井 精一, 舩木 礼子, 松田 美香, 小西 いずみ, 木川 行央, 太田 有多子, 大橋 純一, 岸江 信介, 半沢 康, 鑓水 兼貴 ( 担当: その他 )
朝倉書店 2017年 ISBN: 9784254510522
科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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調音の構造的分析による東北方言音声の通時的変化の解明-30年前の全域調査との比較-
基盤研究(C)
研究期間: 2024年04月 - 継続中 代表者: 大橋純一
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調音構造の多角的分析による北奥・南奥方言の音声対立とその動態に関する新研究 代表:大橋純一
基盤研究(C)
研究期間: 2018年04月 - 2023年03月
北奥・南奥方言の音声対立(いわゆるジージー弁・ズーズー弁)について、その実態を舌調音の側面(前後・高低)と口唇の側面(円唇・非円唇)とが連動する構造体として捉え直し、新視点からの多角的な分析により、両方言の音声対立を再考する。
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新潟県北部言語接触地域における方言音声の動態―10年前の全区画調査との比較― 代表:大橋純一
基盤研究(C)
研究期間: 2014年04月 - 2017年03月
東北方言との境界域にあたる新潟県北部の音声について、当域の全区画を対象とする実地調査を行い、同様に実施した10年前の調査との比較を通してその動態を明らかにする。
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多様な方言資料の横断的分析による新たな方言分布研究 代表:鑓水兼貴
基盤研究(C)
研究期間: 2013年04月 - 2016年03月
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方言分布変化の詳細解明―変動実態の把握と理論の検証・構築 代表:大西拓一郎
基盤研究(A)
研究期間: 2011年04月 - 2016年03月
大事業であった『日本方言地図』『方言全国文法地図』以来の大規模調査により、方言の全国分布(その現状と変化)を明らかにする。それと同時に方言集圏論をはじめとする分布解釈の検証を行う。
その他競争的資金獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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口形の画像解析による古音残存の実態とその変容に関する研究
提供機関: いわき明星大学 いわき明星大学学長特別研究奨励費
研究期間: 2010年04月 - 2011年03月
資金支給機関区分:その他
学会等発表 【 表示 / 非表示 】
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コロナ禍における方言研究-「方言研究支援プロジェクト」から-
大橋純一,二階堂整,高木千恵
日本方言研究会第113回研究発表会 (オンライン) 2021年10月 - 2021年10月 日本方言研究会
コロナ禍における方言研究のあり方について、調査(特に面接調査)に関わる問題を解決していくことと、面接調査に頼らないさまざまな研究を推奨することの2つの視点から検討した。
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場面設定会話に見える音声および韻律的特徴の考察
大橋純一
被災地方言会話集の分析・研究発表会 (東北大学) 2017年11月 - 2017年11月 東北大学
東北大学が調査・刊行した『生活を伝える被災地方言会話集』を基礎資料とし、そこに現れる韻律的特徴について考察を行った。具体的には、発話者の相手への働きかけに応じて、F0、intensity,dbなどの出現の仕方が大きく異なることを論じた。
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方言音声の追跡調査―新潟県北部のガ行入り渡り鼻音について―
大橋純一
言語地理学フォーラム (国立国語研究所) 2015年06月 - 2015年06月
新潟県北部には、全国的にも例が少ないガ行入り渡り鼻音が残存する。本発表では、当域を対象に2003年に行った分布調査(前調査)を基礎資料とし、それから約10年を隔てて実施した追跡調査(本調査)の結果を報告した。具体的には、前調査時に発音にゆれのあった1高年層話者に着目し、変化の過渡的状況を示すと思われる同話者が、本調査においてどのような実態にあるかを検討した。
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方言音声の変化を捉える視点―口形分析に即して―
大橋純一
新潟県方言研究会 (アトリウム長岡) 2014年03月 - 2014年03月
方言音声は現在、多くは衰退の只中にある。またそうであるが為に、然るべき視点とアプローチ法によらなければ、衰退過程の段階的な特徴が見落とされかねないことを私たちは自覚しなければならない。その一例として、本発表ではハ行唇音の口形分析を実施し、聴覚的な音声の把握だけでは捉えられにくい変化の一端を例示した。
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東北方言音声の変化の諸相
大橋純一,小林隆,半沢康,鑓水兼貴,日高水穂
国立国語研究所公開研究発表会(シンポジウム) (コラッセふくしま) 2013年12月 - 2013年12月 国立国語研究所
シンポジウムの全体テーマ「東北方言の特徴と形成」に対して、音声の立場から、中でも変化の諸相の面に焦点をあてて調査報告を行った。具体的には、東北方言音声の変化には“有か無か”という択一的な観点ではその実相に迫れないものがあること、またそれらの究明のためには、従来の聴覚的分析に加え、口唇をはじめとする調音上の視覚的分析を志向することが必要であることを論じた。
学会・委員会等活動 【 表示 / 非表示 】
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日本方言研究会
2021年05月-継続中世話人
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日本方言研究会
2021年05月-継続中研究発表会委員
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日本語学会
2019年06月-2022年06月編集委員
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日本方言研究会
2017年04月-2021年05月編集委員
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日本音声学会
2004年04月-2007年03月庶務委員